厳選!ICU用語集【リトリート編】
|ICUには、学内ではメジャーだが学外ではあまり通用しない、独自の「ICU用語」が存在する。このコーナーでは、ICU内で流通するそんなガラパゴス的な単語を毎週ピックアップして紹介する。今回のテーマは「新入生リトリート」だ。
「新入生リトリート」
毎年5月中旬、新入生を対象に行われる1泊2日のオリエンテーション合宿のこと。近年では八ヶ岳山麓のとあるホテルにて行われている。
原則として、4月入学の新入生と、教授陣は全員参加することになる。ELAの洗礼を受け、早速疲弊しつつある新入生たちの脳にICU生たる責任の自覚を涵養するのが元来の目的。
だが、多くのものは「セクオール」や2日目のレクリエーション(ハイキングや牧場に行く)を通して友達を作る遠足、と認識している。
しかし、なんだかんだでまともにアカデミックなディスカッションが成立するのがICU生らしい。
「地球市民」
今回のディスカッションのテーマは、「信頼される地球市民とは」である。
教授陣の講演や、学生間のグループディスカッションを通して、新入生たちはこのテーマについて考えていくことになる。
「学生宣誓」
1948年12月10日、国連総会により採択された「世界人権宣言」の原則にたち、法を尊び、「学則ならびに指示に従うことを」入学に際して誓うもの。
入学式典中、新入生全員が強制的に署名させられるという、非常に尊くもおぞましい風習である。
が、すでにリトリートのころには、言われないと思い出せない程度には忘れられている。
「セクオール」
セクションオールの略。リトリート中、セクションメイトたちとともに徹夜で遊び通すことをいう。
1日目の全プログラム終了後、学生たちが自由に使うことができるように、ホテル内の宴会場が夜通し開放される。
セクションごとに集まり、トランプやボードゲーム、人狼などをして遊ぶのが通例。
新入生たちを白光のもとに集中管理する意味合いもあるとかないとか。夜が明けると死屍累々。
「リトリートマジック」
2日間のリトリートの間に恋を育み、カップルが成立する、一般に「吊り橋効果」と呼ばれる現象のこと。
ちなみに昨年度のリトリートの際、至って真面目なアンケートの最後に「リトリートマジックは起こったか」という項目を設け集計したところ、20名程度魔法にかかった者がいたそうだ。ちゃんと偶数だったのでほっとした。
だが残念、「別れるまでがリトリートマジック」なのである。
類語に「SEAプロマジック」があり、そちらの方が学内ではよく知られている。