Trick or Treat!!  ICU仮装コレクション2014

Jack-o'-lanterns" by William Warby is licensed under CC BY 2.0
Jack-o’-lanterns” by William Warby is licensed under CC BY 2.0

10月31日。ハロウィンに向けて渋谷や下北沢が魑魅魍魎で溢れかえるなか、ICUでもハロウィンの仮装をした学生たちが校内を賑わした。本記事では、学内で見かけた衝撃的な仮装の数々を、The Weekly GIANTSきってのイラスト担当者の手腕と共にご紹介したい。

 

サケの切り身

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校内を跋扈する多くの魑魅魍魎たちの中でも、特に目立っていた仮装がこの切り身だろう。その姿を見てまず目に付くのが、サケの切り身型をしたビニール製の頭部だ。

「しゃけのきりみです」と書かれた、この全長1メートルほどのかぶり物は、どうやらとある鮭の切り身キャラクターを模したものらしい。だが、頭部以外は某超凶暴クマキャラクターの着ぐるみを着ているため、もはやサケの切り身とクマという組み合わせが食物連鎖を表しているようにしか見えなかった。

話を聞いてみると、鮭の切り身になろうと思った理由は「可愛いから」だという。その愛らしさとブラックジョークで、サケの切り身は学生の心をさぞがっちりと掴んだに違いない。

 

銀さん

銀さん

取材を続ける記者の前を所在無さげに通過していったのが、仮装した理由を「元ハイ生ですから」と語る銀さんである。

怠そうに塩豆大福を口にしながら花道を闊歩するその姿は、雰囲気だけでも本物顔負けの再現度であった。ちなみに、歩きながら塩豆大福を食べていたのは仮装のためではなく、単に「甘いモノが好きだから」だという。

雰囲気と衣装、安定しないその足取りを合わせてここまで完璧な仮装に出会ったことに、記者は軽い感動さえ覚えた。いや、記者は本物の銀さんに出会ったのかもしれない。

 

ジャスミン(4人)

ジャスミンたち

ばか山のふもとに青い衣装をなびかせて颯爽と佇んでいたのは、4人のジャスミンたちである。衣装からシャラシャラと音を響かせながらはしゃぐ姿は、さながらばか山に舞い降りた女神のようであった。

ジャスミンに仮装することを決めたのは1ヶ月前だという。「他のプリンセスでも良かったんですけど、フリルとかを作ったりするのが煩かったんですよね」とジャスミンたちは口々に語った。

お揃いの衣装は、ネットで買ったベースの青い服に自作の小物を縫い付けて制作したものだ。寮生だというこのジャスミンたちは、青い裾をはためかせながら、同日寮で行われたボールにも参加したのだろうか。

 

女装の人

女装の人背景なし

ふかふかの帽子、くるんとした茶髪、くりっとした大きな目、キリッと引かれた艶やかなルージュ……。勝てない。記者は一瞬にして悟った。この仮装、陸上部が使うような高性能のスニーカーを履いていたことを除けば、ファッション雑誌に読者モデルとして載っていてもおかしくないクオリティである。
「お化粧は院生の方にお願いしたんです」そう言ってはにかむ彼は、普段は理学館住人だという。その笑顔はとても素敵で、輝いていた。

 

WGの人たち

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記者の所属するWeekly GIANTS Co.でも、ハロウィンにかこつけて仮装をし、学生たちに授業評価アンケートを配布していた。

彼らは自分たちの仮装を「企業戦士」や「就活生」の「コスプレ」であると主張していたが、社員の中で「社畜アーマー」と呼ばれているスーツを着用した彼らは、誰が何と言おうと「社畜」にしか見えない。スーツを着ずとも普段から社畜生活を心から謳歌しているWG社員の方々。ありのままを公然に晒し、自虐に走るのも悪くないかもしれないが、ハロウィンは本来仮装するものである。

 

ICUには他にも、全身黒タイツで栄養ドリンクを手にした「黒豆」や、「仮装したいのに」衣装がなかったため、某スーパーの袋を被りサングラスをかけるという簡易的なお化けの仮装をした寮生など、様々な魑魅魍魎が観測された。

勉強以外のことにも本気で取り組もうとするICU生。記者もこの姿勢を一学生として見習わなければいけない……のだろうか。

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