クラ代で騒動発生?予算案めぐり一悶着か

 クラブ代表者会議(以下クラ代と表記)(注1)の2017年度予算案が1月、各公認クラブの会計担当に対して内示されたが、クラ代執行部による突然の予算制度変更に対して一部の公認クラブからは反発の声が上がっている。

 会計資料によると、2017年度クラブ代表者会議の予算総額は前年度の約700万円から約506万円へ、およそ200万円弱の削減となり、また各団体への配分に関しては本年度の予算から各団体の所属部員数に応じて支給額を決定することになった。これにより、LAMBS(注2)は前年度約18万円の予算額から約42万円に増額した一方で、CMS(注3)やMMS(注4)の予算額はそれぞれ約33万円から約20万円、約35万円から約14万円へと大幅に減額しており、運動系団体の硬式庭球部に至っては前年度予算約46万円から約9万円へ、約37万円もの減額措置になっている。

 これを受けて予算減となったCMSやMMSのメンバーからは、「公認クラブ側に事前の説明が全くないまま変更された」「(所属人数に応じた予算配分はクラ代)規約第32条(注5)に反する」などとする反発も聞かれた。同じく予算減額措置となった他のクラブ団体と協力してクラ代本会議を開催し、執行部に対して予算案の見直しを要求しようとする動きなどをみせている。しかし、本会議の開催には全公認クラブの三分の一(15団体)以上の支持が必要であり、期末試験のシーズンが間近に迫るなか、各団体の協力を得て開催まで漕ぎ付けることができるか不透明である。

 従来、配分する額がほとんど変わらず硬直化した予算配分制度問題に新執行部が切り込む形となったが、公認クラブ会計担当との事前の調整を抜きに発表された今回の制度変更による各団体の予想しなかった予算額の大幅な増減は、公認クラブの中で新たな亀裂を生み出している。

 

図表

増額上位8団体増価額(前年比)減額上位8団体減価額(前年比)
LAMBS+239,248円硬式庭球−363,400円
黄河砂+204,189円アメフト−274,580円
サイクリング+182,177円Modern Music Society−216,717円
フライングディスク+161,234円硬式野球−202,034円
歌劇団+120,141円雪面滑走競技−190,291円
和太鼓+60,038円Wind-Brass Ensemble−134,158円
日本舞踊研究会+49,292円ソフトボール部−128,025円
点訳サークル+48,283円CMS−126,521円

※Debating Society、競技ダンス部、少林寺拳法部、空手部は予算枠消滅

 

今年度の予算案(下記リンクより)

https://drive.google.com/file/d/1_BkJSipv0K2OQJteM5GbzT5x3fshkZW3/view?usp=sharing

クラブ代表者会議公認クラブ一覧(合計45団体)なお、表記はクラブ代表者会議が配布したプリントの表記に従った。

 

・文化系団体

CMS、Modern Music Society、Melody Union、Jazz Funk Keystation、グリークラブ、ICU Wind-Bress Ensemble、LAMBS、ベルペッパーズ、長唄研究会、歌劇団、和太鼓、人形劇ぱぺっと、箏曲如月会、日本舞踊研究会、ICU Debating Society、茶道部、ユネスコクラブ、華道部、点字サークル、Spanish Speaking Society

・運動系団体

硬式庭球部、アメリカンフットボール部、男子サッカー部、ラグビー部、ソフトボール部、フライングディスク部、女子ラクロス部、オフサイズ、ハンドボール部、バスケットボール部、バドミントン部、チアリーディング部、剣道部、空手部、太極拳、合氣道部、競技ダンス部、少林寺拳法部、ORCA、アーチェリー、ワンダーフォーゲル部、サイクリング部、雪面滑走競技部、ゴルフ部、モダンダンスソサエティー

注釈

  1. クラブ代表者会議:学生会の機能停止後、学生会費(現在は総合学費に統合している)を旧学生会に所属していた公認クラブに対して配分するために設置された組織。何度か機能の停止・復旧を繰り返したのち、2017年度に規約改正を行うなど再び活発に活動している。
  2. LAMBS:正式名称はLatin American Music and Batucada Society、1984年に創設されたラテン系音楽団体。
  3. CMS:正式名称は国際基督教大学CMS管弦楽団、1958年に創設されたクラシック系音楽団体。
  4. MMS:正式名称はModern Music Society、開学初期から存在するビッグバンド系音楽団体。
  5. 第32条: [予算請求権] 公認クラブは、活動に応じた予算を本会議に請求することができる。

 

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