【連載】就活リアルタイム~ESあるある編~

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皆さんこんにちは。気温が急に上昇し、寒暖の差で体調を崩す就活生が続出しているようだが、いかがお過ごしだろうか。筆者も最近、相次ぐ夏日とお祈りメールの中、とうとうタウリン入りドリンクを箱買いした。とてもつらい。

今、多くの就活生たちは、説明会参加と共に「エントリーシート(ES)」を書きながら就活ライフを送っている。ESとは各企業が採用の際に用意する履歴書のようなもので、質問項目は志望動機や自己PR、学生時代に打ち込んだこと、人生観など多岐にわたる。「物語の続きを考えて下さい」、「あなたがイイね!と思う世界を教えて下さい」など、職種によっては多少無茶振りともいえる質問が繰り出されるため戸惑う就活生も多い。そこで、本連載第2回目では、就活生が直面する第一関門ともいえるESについてのあるあるをご紹介しよう。

 

あるあるその1 自己PR欄に手間がかかり過ぎる

ESをプリントアウトする際、大抵最後に吐き出されてくるのが「自分を自由に表現してください」とだけ書かれたA4の白紙である。自分を自由に表現、すなわち自己PRだが、A4用紙1枚という大きなスペースに途方に暮れた就活生も多いのではないだろうか。

しかし、実際に自己PR欄を埋めていくと、A4用紙1枚は大きいようで意外と小さい。特に白紙の場合は、文章だけでは見辛いため、写真やイラスト、図などを取り入れ見た目にも気を遣う自己PRを制作する必要があるからだ。そのため、自分のアピールポイントを絞らないと結局何が言いたいのか分からない「作品」になってしまう。自分の一番PRしたいことは何なのか、そのためにはどこに何を配置すればいいのか、手書きかデジタルか……等々、フリースペースである自己PRには配慮すべきことが多すぎる。工作を楽しめれば良いのだが、説明会や授業、他のESなどに追われ、精神的余裕がなくなっている多くの就活生の中には、「こんなもんやってられるか!」と投げ出したくなる人もいるに違いない。

 

あるあるその2 WEB ESでタイムアウトする

手書きのESに比べて送料やプリントアウトの手間もかからないWEB ESだが、就活生にとっては厄介な点もある。それは「タイムアウト制」だ。ほとんどのWEB ESには記入の際、60分程の制限時間が設けられており、時間を超えてしまうとデータが全て失われてしまう。

書き始めた時は意識していても、集中するにつれ時間を忘れてしまい、提出ボタンを押した瞬間に「タイムアウトしました」と告げられて絶望した就活生もいるだろう。せっかく丹念に書いたESが消える……全てがゼロになる瞬間だ。もちろん、ほとんどの場合はWord等に下書きをしてから貼り付けるのだが、「どうせすぐ終わるだろう」とタカをくくったESに限って手こずる場合が多いのが現実だ。また、企業によっては制限時間延長ボタンもあるので、それを上手く使う手もある。しかしまずは「急がば回れ」と肝に銘じておいた方が良いだろう。

 

あるあるその3 資格がなくて今更焦る

保有資格欄が異様に大きいESが存在する。普通自動車免許と英検、TOEIC……と書いていっても余白が埋まらないのである。企業説明会等では「大切なのは志望動機、資格はプラス要素」と言われるが、資格欄に割かれたスペースを見ていると、暗に「資格も大事」と言われている気分になる。締め切り前のESを目の前に今更何を言っても遅いのだが、記入できる資格が少なくて焦りを感じた就活生もいるのではないだろうか。

また、職種によっては、「簿記」や「時事検定」といった特定の資格について訊かれることもある。誰の目から見ても明らかに加算要点である。もし就活時に精神的に余裕が欲しいのであれば、1~3年生のうちに幾つか資格試験を受けてみることをお勧めする。

 

あるあるその4 ESの提出日が被る

災害である。特にES提出期限シーズンである5月は、1週間ごとに提出日が来たり、提出日が被ったりすることも多々ある。似たような職種であればまだ負担が減るのだが、他業種だと志望動機等をさらに練り直す必要性があるため、締切直前にゆうゆう窓口に駆け込むことになる。

もちろん、事前にある程度計画を立てて書いていけばなんの問題もないことは分かっているのだが、嫌なことを後回しにしがちだったり、遅筆だったりする就活生にとっては提出期限のダブルブッキングは大災害に他ならない。余談だが、締切直前にESを郵送する際、速達であっても集荷時間を過ぎると翌日到着にならない場合がある。やはりESは余裕をもって記入し提出した方がよさそうだ。

 

いかがだろうか。ESは「自分を見つめ直す」作業や手書きといった細かい作業が多いため、意外と労力を奪われる。もし近くの図書館やコンビニで、疲れた顔をした学生がプリンターの横に佇んでいたら、心の中で応援してみて欲しい。彼らの糧になるかもしれない。次回はESの次に手こずる「グループディスカッション」についてのあるあるを紹介する。乞うご期待!

 

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