卒論生必見! 英語プルーフリーディングサービスの概要とその活用法
|今年の11月1日から、3月卒論生を対象とした英語プルーフリーディングサービスが始まった。このサービスは学修・教育センター(CTL)に常駐しているプルーフリーダーの方が卒論生の英文の文法や語法、語句の用法などの間違いを訂正してくれるサービスである。2016年度よりスタートしたところ大好評を博し、12月中旬から1月いっぱいまでほぼ完全に予約が埋まる状況だったという。そこで今回、学修・教育センターの紀平さん、プルーフリーダーの宮下さんに、このサービスの概要やどう活用すべきか、お話をうかがった。(内容は再構成済み)
ーーまず、英語プルーフリーディングサービスとはどんなものか教えてください。
紀平さん(以下紀):英語で書かれた卒論の文法や語法などの添削をするサービスです。毎週月曜日・水曜日・金曜日にプルーフリーダーの宮下さんが、メールで送られた英語の原稿を事前に読んで赤を入れるという作業を午前中にやります。午後に、原稿を送ってきた学生が宮下さんと一緒にCTLオフィスでアドバイスを受けながら論文に修正を加えていく、というサービスです。
ーーどういう経緯で始めたんでしょうか。
紀:いろいろ背景はあるんですが、まずICU全体として英語の卒業論文数を増やしていこうという動きがあります。そこで、卒論生を持つアドバイザーの先生方に、卒論の執筆を英語か日本語で迷っている学生がいたら英語で書くようにエンカレッジしてあげてくださいとお願いしたところ、「そうしたい気持ちは山々だが、英語の文法などの細かいミスの修正をアドバイザー自身がサポートするのには限界があり、論文の構成や内容の指導などの本来やるべき事に集中できない」との指摘がありました。「現状として、文法のミスや言い回しの修正などに奔走しているが、プルーフリーディングサービスがあればもっと英語で卒業論文を書くことを奨励できる」との声が多数集まり、こうしたサービスを始めることになりました。
ーープルーフリーダーは宮下さんお一人ですか?
宮下さん(以下宮):面談をするのは私一人なんですが、他にメール上でのプルーフリーディングサービスというのもありまして、そちらは5人でやっています。
面談をできるのが1人ということで、実は去年パンクしてしまいまして。12月の中旬ぐらいの本当に差し迫った頃に予約が殺到してしまったんです。
紀:対面でのサービスの予約がフルで埋まってしまったので、卒業生を中心に英語の先生をやっている方やノンジャパニーズの方、翻訳をしている方など、自宅でメールの添削をできる方5人になんとかお願いすることができました。メールで送られた原稿を添削してメールで返すサービスは1月から始めたんですが、今年は少し前倒しして12月から始めることにしたので、少し枠が増えたかなと思います。
ーー実際に利用した学生やアドバイザーからの声はありますか?
紀:アンケートを実施したところ、本当にたくさんのレスポンスを頂きました。このサービスがなかったら無事に卒業論文を書き終わらなかったという声や、ぜひ、自分達の後輩にも引き続きこのサービスを提供してもらいたいというお願いまであって。アドバイザーの先生方も、実質的な指導ができたので本当に助かったとおっしゃってくださいました。初めての試みだったので、どの程度修正するか、さじ加減も手探りの状態だったんですが、それもいい塩梅だったとの声が寄せられて、全体的にすごく好評でした。
ーー1回あたりの面談はどれくらいですか?
宮:1回の面談は30分で、5ページまでです。ヘビーユーザーで13回来た方もいらっしゃいました。1回利用されると同じ間違いをしなくなって、文章がブラッシュアップされていくという傾向があり、だんだん良くなっていくのが目に見えて感じられました。メールでの添削だと直したものを送るだけなんですが、面談をするといくつか選択肢を提示してどれが一番いいか相談しながら考えられるので、よりインタラクティブに進められます。予約の取りにくさだけが難点でした。
ーー今後はプルーフリーダーの方の増員の予定などはありますか?
紀:もちろん、そうしたいと思っているんですが、まだ探せていないのが現状です。学修・教育センター長のオルバーグ先生やアドバイザーの先生に添削したものを確認してもらい、「この人になら任せられる」という人ではないとお願いできないので、難しいですね。サービス自体は来年度も続けていく予定です。
ーー最後に、おふたりから学生に一言お願いします。
宮:英語で論文を書くのはとっても大変なことだと思います。でも、何か書いてあれば一緒に伝えたいと思っていたことが伝わる英語の文章を書くお手伝いが出来るので、是非チャレンジしていただきたいと思います。プルーフリーディングの予約、お待ちしております。
紀:卒論生のみなさんは、卒論を書いている時は七転八倒でとても苦労されているんですが、書き終わった後の晴れ晴れとした顔は達成感にあふれています。ICUに入ったからにはぜひ英語で卒論を書くことに挑戦してほしいなと思います。
ーーありがとうございました。
このサービスの利用についての詳細は、こちらを参照して欲しい。