【新入生歓迎特集】The Clumsy Chorusって素敵なサークル!
| 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各サークルによる新入生歓迎会が見送られ、新学期のオンライン授業化が決定された。そんな中、ICUのゴスペルサークル、The Clumsy Chorus(以下、クラムジー)にお声がけいただき、本サークルのメンバーである山口洸翔さん(ID23)にお話を伺った。新入生は勿論、クラムジーに関心のある皆様に読んでいただければと思う。
The Clumsy Chorusについて
――サークルの基本情報について教えてください。
はじめに部員数についてお話します。本サークルでは各部員がそれぞれの事情に合わせて、公演ごとに参加をするか選ぶことができる、いわゆるプロダクション制を導入しています。そのため、部員数というと各公演に参加する人数ということになります。現在は50人程での活動です。
コーラス、バンドとして公演に参加する部員の他には、スタッフとして参加する部員がいます。「縁の下の力持ち」とも言える彼らには、経理担当から、照明をはじめとした舞台演出を担当するテクニカルスタッフ等、様々な役割があります。特に冬の公演はホールで行うため、照明や音響の仕事も際立ちます。
――バンドは具体的にどういったパートで構成されていますか。今、募集しているパートはありますか。
どの公演においても、ドラム、ギター、ベース等、定番のパートは揃えています。それら以外は、各公演毎に募集をかけるか、或いは立候補していただくことで決定しています。例えば、一つ前の公演ではバイオリンを弾ける方がいたので、それに合わせて楽曲をアレンジしました。募集するパートがあれば、Twitter上でその情報を掲載しています。
――練習日は、いつですか。
基本的には、コーラスとバンドに分かれて月、水、金曜日のうちの週二日行っています。そのうちの一日は合同練習という形です。その他に、コーラスとバンドが一緒に練習する「合わせ練」や本番前の「通し練習」というものもあります。
新型コロナウイルス感染拡大の関係で、日程の組み直しも考えられます。決まり次第、SNS等でお知らせします。
――活動内容を教えてください。
コーラス、バンドの練習以外にも、ミーティングを開いています。
幹部と呼ばれる、サークルの管理・運営の担当者の集まりは勿論、部員でご飯を食べに行くこともよくあります。少し前には先輩の家で餃子パーティーもしました。また、冬公演の前には合宿をし、たまに小旅行を企画することもあります。ICU祭では唐揚げも販売していますよ。ガッキ(学生食堂)でゲリラライブを行うことも……。
――公演は年に何回くらいあるのですか。
基本的に夏、秋、冬の三公演です。秋公演は、ICU祭での発表ですね。
――外部での公演も行っていますか。
今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になってしまいましたが、近年は吉祥寺音楽祭などにも出演しています。
――今年度は新入生歓迎会も中止ということでした。The Clumsy Chorus(以下、クラムジー)に興味を持った一年生が、最初に参加できる機会はいつでしょうか。
残念ながら春学期は活動できませんが、秋学期からは24の皆さんと一緒に活動を始めたいと考えています。SNSの更新や公式ラインでのやり取りは春学期も続けていくつもりなので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
実際どうなの、クラムジー!?
――お聞きしたところ、部員の仲が良く、活動も大変楽しそうなサークルですね。ただ、音楽系ですし、高額な部費がかかったりするのでしょうか。
一年を通じての定額の部費はありませんが、公演に出演する際にはそれ毎に参加費が必要となります。前回の公演時は3500円でした。音楽活動をするにはとってもリーズナブルです!
――レベルが高いように見受けられますが、初心者の方はいますか。
初心者はすごく多いです。大学に入ってから初めて本格的に歌うであるとか、楽器を始めるという方が沢山います。
そういった方でも楽しめるように、クラムジーには手厚いサポートがあります。先輩にわからない箇所を伝えれば、「空きコマで練習しようか!」と提案してくださったり、バンドに関しても経験者が積極的に教えてくれます。
――OBGとのつながりはあるんでしょうか。
つながりは深いほうだと思います。毎年公演を見に来てくれますし、15周年を迎えた昨年は一緒にパーティーを開催しました。卒業した先輩方と一緒にご飯に行くこともあります。
――ICUには、ICU Glee ClubやUNBRANDなど、歌唱系のサークルがいくつかあります。クラムジーの長所とはなんでしょうか。
本サークルにはバンドがあるという点だと思います。他のサークルのアカペラや讃美歌も勿論素敵ですが、コーラスにバンドがいることで、多様な音楽の形に触れられると同時に、様々な友人もできます。また、ゴスペルは比較的自由なジャンルなので、様々な形の音楽にトライできるのも良いところだと思います。あとは、やはり本サークルの仲の良さは随一ですね。
クラムジーに関するちょっと深い話
――クラムジーは、ゴスペルを歌うサークルですよね。正直、私にとってゴスペルは縁遠い音楽なのですが……。どのような点が魅力だと感じますか。
私も本サークルに入るまでは、ゴスペルを歌ったことは勿論、聴いたこともありませんでした。先日の冬公演に出演した際、「ゴスペルとは何だろう」と改めて考えました。一般的にゴスペルには、黒人の方たちが、自身の暗い過去をなぞらえて作った歌が多いとされています。こうした背景を持つゴスペルは、強いメッセージ性を持っているのです。自分自身、歌うことで励まされることが多々ありました。
また、本サークルはキリスト教について考える機会を多く設けています。キリスト教精神やゴスペルそれ自体を自分たちなりに再解釈して表現しようと考えているからです。前の公演では、ミュージカル「レント」の楽曲も組み合わせて歌いました。キリスト教の歴史、クラムジーの歴史、自分たちがつくっていく歴史、という三つの視点から考察して歌うことも、大変魅力的です。
あくまでも個人的な見解ですが、いわゆるキリスト教、宗教は人間の力を越えたものに通じています。そういった目に見えない繋がりを感じるようなものが、本サークルにはある気もします。
――キリスト教の話が出ましたが、キリスト教に疎くても一緒に活動することは可能でしょうか。
その点については、全く心配いりません。
本サークルには「歌詞読みタイム」という時間を設けています。歌詞を一言一句細かく読み込み、自分たちの経験等を交えつつ意見を交わすのです。そうしてみると、「この曲自分にピッタリじゃん」と感じることも多々あるんです。ゴスペルやキリスト教のみでなく、自分自身に対しての考察を深める良い機会になっているように思います。
クラムジーのある学生生活
ここからは、入部後の学生生活を想像しやすいように、一部員である山口さんとクラムジーの関係性について尋ねていきたいと思います。
――はじめに、本サークルに入ることになったきっかけを教えてください。
入学当初は、ICU歌劇団や劇団黄河砂で活動していました。それらの団体での公演の際にメイクをしてくれたスタッフさんがクラムジーの方でした。歌劇団の昨年度の冬公演がなくなり、時間を持て余していたときにその方に声をかけてもらったのがきっかけです。いざクラムジーの練習に参加してみると、自分と同日に他の人に誘われたセクションメイトがいたり、寮のルームメイトが音響スタッフとして関わっていたりと、自身の身近な人がクラムジーでつながっていたことに気が付きました。そうして毎回の練習に参加するようになり、冬公演にも出演することになりました。
――クラムジーに参加すると、毎日忙しいですか。
勿論、練習やミーティングで忙しく、大変なこともあります。しかし、その忙しさを忘れるほど活動を楽しんでいます。授業で疲れている日にも、練習があるということで励まされることすらあります。活動日以外でも、部室でお昼を食べながら談笑したりと、学生生活を支えられている気がします。
――他のサークルと掛け持ちすることは可能だと思いますか。
私は兼サーしていますよ。クラムジーの他に、歌劇団、黄河砂、ICU Debating Societyにも所属しています。サークルごとに、参加するイベントを決めたりと、自分なりに調節して活動しています。取捨選択を大切に、けじめをつけながら参加すれば、他のサークルと掛け持ちしても十分に楽しめると思います。
――最後に、新入生に向けて一言お願いいたします。
本サークルに限らず、どのサークルに参加するとしても、上手くいかない時期というものはあると思います。私も先日、どうしても解釈の難しい楽曲に出会いました。外面を見れば、きらきらした経歴のみが見える人もたくさんいますが、そうした人でも挫折することは必ずあります。一見ハードルの高そうに思えるサークルがあったとしても、実際に参加してみれば、同じような経験をしている人が沢山います。本サークルでは、各公演の前に「お話会」を開いています。そこで、各々の考えていることを共有するのです。メンバーの意外な一面や挫折を聞くことで、自分と同じ苦労を感じることもあります。皆さんは、サークルに関しても、履修に関しても、入学したてでわからないことだらけだと思います。でも一か月もすれば落ち着いた環境にいられるようになるのではないかと思います。疲れる日々だとは思いますが、あまり気張らずに「なるようになるよ」「たまには肩の力抜いてね」とお伝えしたいです。
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