三美荘、行ってみたらこんなとこだった!

三美荘には自然がいっぱい
三美荘には自然がいっぱい!

皆さんは三美荘という山荘をご存知だろうか?

三美荘は、ICUが軽井沢に所有している大学関係者専用の団体宿泊施設である。もともとは「三美会」という財団法人の研修施設として使用されていたが、1952年に大学へ寄贈された。

三美荘は、ICUの夏休みが始まる6月末から9月の半ばまで利用可能だ。学生団体やサークルでこの山荘を使用する場合は、毎年6月初頭に行われる一斉抽選に参加するか、抽選で人気のなかった日を狙って後から申し込みをする方法がある。

1泊1200円+シーツ代600円という、格安で軽井沢に泊まることができるお得さからか、毎年申し込みが殺到するそうだ。

今回は、8月26日と27日に見事三美荘の予約が取れたICU野尻キャンプの方々に同行し、建物への潜入取材を試みた。本コラムでは筆者が道中気になった、三美荘ならではの特徴を3つご紹介しよう。

 

1.三美荘に着くまでのトラップ

信濃追分駅から徒歩20分。鬱蒼と茂った森の中に三美荘はある。駅からの道のりは単調で分かりやすく、迷うことはない。しかし、三美荘に近づくにつれ、道を惑わせたり、行く手を阻んだりといったいくつかのトラップがあるので要注意だ。

この看板が人々を惑わせるのだ
この看板が、皆を惑わせるのだ。

そのひとつがこの「ICU三美荘これより300m」という看板である。

三美荘周辺地図
三美荘周辺地図

 


この一見親切そうな看板は、三美荘に初めて訪れる人たちにとっては、とてもありがたい存在に見える。しかし、安易に頼ってはいけない。なぜならば、この看板は三美荘の正門の正反対に位置する駐車場への案内看板だからである。

三美荘では、宿泊するために管理人の遠山さんの家で鍵を受け取らなければならないことになっている。地図を見ていただければお分かりになるだろう。もし、看板の示すとおりに歩いていってしまうと、車を使った場合でもとんでもない遠回りになるのだ。そこまでの大人数ではない限り、車も宿泊施設前に停められるので、皆さんには是非看板に騙されないよう注意していただきたい。また、雨の場合、三美荘正門から遠山さんの家までの道中が非常にぬかるむので、天気の悪い日は長靴等も用意したほうがよいかもしれない。

 

2.テーブルいっぱいの料理と少しのお酒

三木ハウス外観
三木ハウス 鍵がかからないのでご注意を。

皆さんもご存知のとおり、三美荘では自炊を余儀なくされる。しかし、「食材はどこで買えばいいんだろう」「調理器具と食器は……?」などと心配することはない。三美荘近くには「つるや」というスーパーの他に、地方民の味方「イオン」もある。三美荘には調味料がないため、食材と一緒に買うこと必至だ。

広いキッチン
厨房と呼ぶにふさわしいキッチン

また、厨房とも呼べるような広いキッチンには、調理器具や食器類が大量にあり、不足しがちな大なべやフライパン、包丁、ボールの数も充実している。ただ、長年使われていないのか埃だらけの場合もあるので、しっかり洗ってから使いたい。

そして嬉しいことに、三美荘では飲酒が認められている。気心知れた友達たちと悪戦苦闘しながら料理を作り、暴露話に花を咲かせながらお酒を飲み、アルコールと寝不足でふらふらになりながら朝まで語らいあえば、これまで以上の絆が生まれること請け合いだ。

 

3.チェックアウト時間が柔軟

さて、本当に朝まで語り合った野尻キャンプの方々と筆者。当然のことながら、朝食を作ったり出発の準備をしたりする気力のある者はいない。当初のチェックアウト時間は10:00。全員が起床した時間は9:30。通常の宿であれば、延長料金を取られるか否かの大ピンチである。

三美荘入口
来年は軽井沢へGO!

しかし、管理人の遠山さんは優しかった。時間にルーズな傾向のあるICU生に配慮してくださったのだろうか、「次の団体が来るまでにチェックアウトできればいいですよ」との優しいお言葉をかけてくださった。もちろん、時間を守るべきなのは言うまでもないが、学生のルーズさに寛容な三美荘は、ICU生にはとても利用しやすい宿泊施設なのではないだろうか。

今回筆者が泊まったのは、「三木ハウス」という団体用宿泊施設である。そのほかにも、少し小さな「新館」とテニスコートもある。お風呂場はそこまで大きくはないが、三美荘から歩いて15分ほどの場所に銭湯もあるので、行ってみると楽しいかもしれない。

今年の利用期間はもう終わってしまったが、来年部活やサークルのメンバーと宿泊してみてはいかがだろうか。

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