プリントシステム廃止へ、来年度からコインプリンタへ段階的に移行
|ITセンター総合学習センターグループは、現在図書館および総合学習センター(ILC)で運用されている学生用プリントシステムを、2015年12月26日までに廃止すると発表した。2015年4月1日からコインプリンタへ段階的に移行する。
ICUでレポートなどを印刷する際には、図書館またはILCパソコンから学生用プリントシステムもしくはコインプリンタ(現時点では図書館でのみ)を選択して、印刷することができる。
学生用プリントシステムは予め証紙を購入し、自身のアカウントに入金するプリペイド方式であるため、印刷をする際に小銭を持ち歩かなくても済むというメリットがあった。しかしながら特殊なフォントを使用した文書の印刷ができない、PC及びプリンタ自体の経年劣化による印刷不具合などシステム上の問題があった。また、入金の手間および残金不足時に印刷ができないなどの運用面でも問題を抱えていた。
今回、学生用プリントシステムを廃止し、コインプリンタに移行することによりユーザーに利便性や安定性の高いサービスを提供するとしている。
コインプリンタの料金は、A4サイズで白黒1枚10円、カラーは30円、A3サイズで白黒1枚10円、カラーは40円だ。A4のプリント料金は学生用プリントシステムと同様だが、アカウントに入金する際500円分の証紙を購入すると600円、1000円分の証紙で1300円分の印刷をすることができたため、実質的には値上げではないかという声も上がっている。
これに対して、ITセンター総合学習センターグループの担当者は、スマートフォン、タブレット端末、軽量ノートパソコンの普及で印刷回数が大幅に減少しており、積極的に印刷環境を提供する必要性は薄れてきていると考えている。来年度の利用状況などを見つつ値下げが可能な方式を検討するが、学生は必要最低限の印刷を行うようにしていただければ、と話す。今後はレポートのオンライン提出を推進し、印刷が不要な環境整備に努めるとのことだ。
また、2016年度以降には学内無線LANを通じ、学生のノートPCやタブレットから図書館やILC以外の建物より印刷できるようにするサービスの提供も検討されている。
・ICU Portal-学生用プリントシステムの廃止について