【ICUとコロナ】どうなる!?オンラインPE

 4月2日、春学期を通して全ての授業がオンライン化されることが、大学当局から発表された。そんな中で筆者が注目したのは、卒業要件内の保健体育科目(2単位)の1つであるエクササイズの授業である。読者の皆さんは、オンライン上での体育の授業と聞いて、ピンとくるだろうか。少なくとも筆者は、「オンラインでエクササイズってなんだよwww そんなことより、コーラ飲んでポテチ食って寝よwww」と思った。しかし、そんな考えのもとで生活を送っていると、大学への入構が解禁されたとき、健康状態に大きな支障をきたしている可能性もある。せっかく夢見た大学生活を台無しにしないためにも、エクササイズの授業を通して自分の健康状態を管理することは、オンライン授業期間中、かなり大切になるだろう。そこで、今回はICUのタカミナこと、保健体育科特任講師教授である高梨美奈先生に電話インタビューを行い、保健体育(以下、PE)のオンライン授業化についての情報をまとめた。

――授業はどのような形で行われますか。

 基本的にZoomなどのツールを用いて、リアルタイムで教員が指示を出しながら行う予定です。授業の内容は、外出自粛中にも自主的に体をしっかり動かせるように、フィットネスなどを中心に扱います。

――どのように成績を評価する予定ですか。

 主な評価要素は、リアルタイムで行うためオンライン上の「出席」と、学期中に数回提出してもらう「リフレクション(振り返り)」となる見込みです。この2点に関しては、対面で行うエクササイズの授業でも主な評価基準としていたため、成績評価について基本的には、前年度と大きな変化はありません。成績や授業内容に関する情報はシラバスにも掲載してあるため、参考にしてください。

――リアルタイムで授業に参加することの難しい留学生などに対しては、どのように対応する予定ですか。

 PEの授業だけでなく、他の講義に関しても同様なのですが、時差への影響などに対してはもちろん十分考慮して授業を行います。具体案は検討中ですが、おそらく録画した授業動画を視聴してもらうなどの形になると思います。

――「他の講義に関しても」ということは、オンライン授業に関して、大学の中で考慮すべき一律の基準などが設定されているということですか。

 現在、オンライン授業開始に向けて、専攻を越え、大学教員の間でオンライン授業の講習会や会議などが行われています。そのため、新学期への準備はかなり加速していて、教員だけでなく、大学の事務方などもかなり忙しそうです。

――他の授業の多くは、最初の2週間に課題が出るということですが、PEに関しても同様なのでしょうか。

 今考えているのは、「体を動かす」か「自分の生活を見直す」の2つですね。でも正直、家の中で体を動かせっていっても皆多分、動かないでしょ(笑)。なので、色々と検討中です。

――実際にオンライン授業を行うにあたり、何か不安な点はありますか。

 たくさんあります。まず第一に、通信環境が整えられているか。あと実際に会ったことのない人たちと、画面越しでどのように関係性を構築するかなど、課題も多いです。なので、私たちも様子を見ながら進めていく形になると思います。

――なるほど。色々と準備も大変そうですね。貴重なお時間、ありがとうございました。

ちなみに、ICUの保健体育は以下の2つの必修科目がある。

【エクササイズ】

 体育の授業と言うと、小中高のあの苦痛な時間を思い出す人が多いだろう。置いてけぼりのマラソン大会、跳び箱と正面衝突、高く飛べない走り高跳び。しかし、ICUにおけるエクササイズは単に実力を測る授業ではない。あくまでもスポーツや運動を通じた「コミュニケーション」や、自らの「健康管理」に重点をおいているため、運動の得意不得意はまったく関係ない。成績も、自らの活動の振り返り(リフレクション)などを中心に評価されるため、運動が不得意でも、ちゃんと授業に取り組めば、個々の運動能力にかかわらず、高い成績が期待できる。筆者も、最初は不安であったが、最終的に毎回の授業を楽しみながら受講することができた。

 授業自体はⅠ、Ⅱ、Ⅲの3部構成となっており、それぞれ開講学期が異なるため、学部生は基本的に春・秋・冬学期に1つずつ履修することとなる。各授業はそれぞれ1/3単位扱いで、全ての授業を履修することで初めて1単位として換算されるので注意が必要だ。だが、履修登録の際、どの曜日の何限に履修するかは抽選によって決まるため、抽選に落ちてしまったら、その学期はエクササイズを履修できないということになり、次年以降も履修することが確定となってしまう。加えて、エクササイズの授業は、1つの枠で定員が20名しか設けられていないため、抽選の倍率は基本的に高く、特にELAの授業と被っていない時間帯や、週の終わりの金曜日などの人気が高い。だが、ここで裏技を教えよう。1週間の中で比較的エクササイズの履修希望者が少ない曜日がある。それは、「木曜日」だ。筆者は前年度、冬学期の木曜6限にエクササイズⅢを履修したが、1つのクラスの履修者が10人にも満たないような状態であったため、同時間帯に行われている3つのクラスが合同で行う異例の事態となった。この背景には、木曜にELAの授業が無いことが大きく影響していると思われる。そのため、もし抽選でどうしても落ちたくない場合は、木曜に希望を出すと良いだろう。(ただし、これは筆者の主観なため、抽選の結果がどうなっても自己責任でお願いしたい。)

【健康科学(ヘルスサイエンス)】

 学生の間では、ヘルサイという呼び名で親しまれている。これは簡単に言うと、小中高の保健のような座学の授業である。筆者が受講した前年度の講座では、飲酒や喫煙、生活習慣など、健康の基礎的な知識について主に扱っていた。座学で、取得できる単位数は1単位だ。こちらの授業も抽選となるが定員が多いため、抽選で落ちる心配はあまりない。1つアドバイスをするならば、必修という言葉に焦り、比較的春学期にこの授業を履修する新入生が多いが、むしろ後の秋・冬の履修をオススメする(ただし、今学期は春学期がオンラインになるため、この限りではないかもしれない)。なぜなら、春は大学生活に慣れること自体が大変なため無理して授業をとると、後にかなりきつくなるからだ。ヘルサイに限らず、比較的余裕を持って履修を考えると良いだろう。

 今年度の春学期はオンライン授業というかなり例外的な形となり、今まで以上に家にいる時間が長くなるだろう。そんな中で、自分の健康状態を管理したり、積極的に体を動かしたりするきっかけができるPEの授業を必修で履修できることは、私たちにとってかなり有益だろう。というわけで皆、ちゃんと体を動かそうね!

【うじ】