表参道のD館に行ってみた、ダイニングバー兼ヘアサロン「JUMEIRAH表参道」

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皆さんは「表参道のD館」の異名をとるバーをご存じだろうか? 「JUMEIRAH(ジュメイラ)表参道」は、表参道にひっそりと佇むダイニングバー兼ヘアサロンである。

「ICUのOBが経営しているらしい……」、「会員制だとか……」などと、ICUのOBGから密かに噂は流れるものの、表参道という大学からは程遠い場所のせいか、学生の間ではその存在を知るものは少ない。そこで、その全貌を明らかにするべく、「JUMEIRAH(ジュメイラ)表参道」に突撃してきた。

 

ダイニングバー? ヘアサロン?

ジュメイラは、表参道から少し奥まった場所に佇むビルの2階にある、ひっそりと落ち着いたお店である。店には看板も案内もないため、本当にこの場所でいいのか?とどきどきしながら入り口を開けると、お店の看板犬「コパン」君が出迎えてくれた。

▲バーの入口。隠れ家に来たような雰囲気だ。
▲バーの入口。隠れ家に来たような雰囲気だ。

 

コパン君の熱烈な歓迎のあと、入り口にほど近いカウンターに案内された。噂通り、バーの横にはヘアサロンが併設されており、斬新なものを見た気分になる。ICU ID80のOBで、お店のマスターである吉田さんによると、深夜まで営業しているヘアサロンは少ないため、外資系などに務める多忙な社会人に人気だということだ。髪の毛を切ったあと、バーに立ち寄って食事をしていくお客さんも多いという。

 

「表参道のD館」の秘密

「さて、何を頼もう」。そう思ってあたりを見回すと、メニューがない。そう。ジュメイラでは、特に決まったメニューはなく、日によって出てくる料理が異なるのである。ちなみにドリンクメニューもないが、焦ることはない。自分の好みをリクエストすればマスターや、スタッフの方が丁寧に答えてくれる。

▲記者の頼んだ「プラムサワー」。 プラムのりんご酢漬けは自家製だ。
▲記者の頼んだ「プラムサワー」。プラムのりんご酢漬けは自家製だ。

ところで、ジュメイラはいつごろから「表参道のD館」という別名で呼ばれるようになったのだろうか。吉田さんいわく、「4年前にオープンした際、主にD館で活動していたセプテンのメンバーが多く集まり、いつの間にか『表参道のD館』という名がついていたみたい」とのことだ。他にも、「表参道の部室」や、「(寮の)ソーシャル」いう別名もあり、ICUOBGにとっての思い出深い場所の名前で呼ばれているようである。

また、「ジュメイラ」という名前は、吉田さんがドバイに旅行に行った際に、JUMEIRAHというドバイのビーチの美しさと活気に感動し、つけた名前だという。

 

「ご飯やさん」ジュメイラ

▲前菜の「まぐろのすき身」、「むかご」、 「生たらことこんにゃくの煮付け」
▲前菜の「まぐろのすき身」、「むかご」、「生たらことこんにゃくの煮付け」

頃合いを見つつ、和やかな談笑とともに次々と出される料理もジュメイラの魅力だ。「ここはご飯やさん」と笑いながら話す吉田さんは、バーの店主ではあるものの、自身であまりお酒を嗜む方ではないそうだ。

今回いただいたお料理は、まぐろのすき身などの前菜の他に、豚バラのスペアリブと、カワハギでだしを取ったお茶漬けであった。空腹だったこともあってか、「学生のうちに、こんな美味しいものを食べていいのか!」という変な感動の仕方すらしてしまった。

 

「バーは水平の場なんです」

▲常連の方のMy箸。 いつのまにか着々と増えていたという。
▲常連の方のMy箸。いつのまにか着々と増えていたという。

2010年にひっそりとオープンしたジュメイラ。「誰とでも気軽に対等な立場で話せる場が作りたかった」と、吉田さんはジュメイラを始めた理由を語る。カウンターに座れば、学生も社会人も社長もみんな同じ「お客さん」だ。美味しいお料理とお酒を嗜みつつ、知らない世界の知らない話を楽しめること、それこそがジュメイラの1番の魅力なのかもしれない。

ジュメイラには、ICU生であれば誰でも入店することができる。何となく人と話したい、そんな時に「表参道のD館」へ立ち寄ってみてはいかがだろうか。

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