新年度恒例！ばか山発表会レポート【銀杏・グロバ・3女編】

前回に引き続き、ばか山発表会2日目の模様を紹介する。

銀杏寮

「イニシエ発表会2日目、最初の寮は銀杏寮でーす！」　おおーっという気合いを合図に『行くぜ！　怪盗少女』がスタートし、黄色い歓声をあびながらアイドル（女装）が登場した。

今回の銀杏寮のテーマはガチアイドルとガチオタク！　大人数の上、ダンスはキレッキレ。手作りの本気団扇は「魂の象徴」だという。隊形を変えて始まった『恋するフォーチュンクッキー』は、観客も笑顔で一緒になって手拍子をした。

最後の曲『Chai Maxx』では先輩寮生も突入してさらに盛り上がった。「これからも銀杏寮をよろしくおねがいしまーす！」　個性豊かな新入生を迎え心機一転した銀杏寮、これからの活躍がますます楽しみである。

 
グローバルハウス

バカ山の向こうから黒いビニール袋を被った集団が現れた。グローバルハウスである。顔にはなにやら面を着けている。『千と千尋の神隠し』に出てくる黒くて大食いのあのキャラクターであろう。そしておもむろに1体（？）がビニール袋を脱皮し始めた。そして現れたのは、肌色の全身タイツと、それを覆う赤い巾着。同作品の登場人物、神木隆之介が声を担当したことで有名な「坊」である。

ひとしきり踊った後、他のカオナシたちも脱皮し、1列に並んでいく。そして現れたのはTシャツに書かれたGLOBALの文字であった。周りの視線に耐え、華麗なダンスを見せてくれた「タフでグローバル」なグローバルハウスの住人たちに拍手を送りたい。

 
第3女子寮

第3女子寮の今年のイニシエーションのコンセプトは「Black or White」。ロシアのダンスグループを参考に、顔の片側に仮面、片方をドーランで塗ったスタイルに至った。曰く「白いビニールの部分は洋服の青山に白い袋をもらいにいった。変な目をされたが、洋服の青山は無料で白い袋をくれた。更に黒い東京都指定ではない黒いゴミ袋をミックスし、白黒ピエロっぽい雰囲気の衣装が完成した。衣装作りには思いの外時間がかかった」という。

ICUの数ある寮の中でもインパクトのある格好で1週間を過ごしたが、顔へのペイントのインパクトがありすぎてセクメに顔を認識されないという声も、一部の3女生から聞かれた。また、仮面をかぶっていたため視界が悪く、最初の1週間の授業はよく分からなかったとの声も。実質ビニール袋だけをまとって一週間を過ごしたので、脆弱な防寒体制に、震えながら授業を受けた者もいたらしい。

ばか山発表会においては、ラインダンスから始まり、アップテンポな音楽にノリ、踊った。後半には上級生も登場し、女子校のような楽しげな雰囲気でダンスが展開された。比較的少人数でのパフォーマンスであったが、会場は大いに盛り上がった。

「イニシエーションという通過儀礼を終え、やっと三女の一員になれた」と、とある3女生と語ってくれた。そして仮面をとった彼女達は、視界が開け、ついでに黒板の文字がよく読め、セクメに素顔を認知されるという開放感を味わったという。