同窓会会長が語った「ドリコン2014」、金賞の決め手は? 今後のドリコンの姿とは?

kaicho

9月13日、ドリームコンペティション(通称ドリコン)の最終審査が行われた。ドリコン主催者で、同窓会会長の木越純さんは、入賞者全員に賞状やトロフィーを手渡し、激励の言葉を述べた。優勝者発表後、木越会長にインタビューを求めると、快く応じてくれた。

 

――金賞の決め手は何ですか?

そうですね。参加者全てのプレゼンテーションが拮抗していましたが、やはり、彼の発表が一番熱意がこもっているように感じられましたね。

それに、彼は熱意だけではなく、実際に計画を立ててそれを実行に移してもいました。その地に足のついた調査のもと、次になにをしたいかを夢いっぱいに語っていたので、この人にぜひ受賞してもらいたいなと思いました。

ICUでは、語学力やリベラルアーツといったことが重要視されていますが、自然科学もかなり伝統ある分野です。自然科学の学生が、ここまでキャンパスのことを思って、私たちの知らない世界を教えてくれたことに、特に心を打たれましたね。

 

――今回新しくできた、会長賞の決め手は何だったのでしょうか?

会長賞は、去年こそなかったものの前例はありました。これは、同窓会長が自分の気に入った発表者に賞金を出すもので、今回は桜の木の彼に渡しました。

理由としては、単純に私が彼のプロジェクトを気に入ったのと、ICUの桜並木を目に見える形で何とかしようとしているところに強く惹かれましたね。桜並木って、私たち同窓生にとってのふるさとみたいな存在なんです。だから、実際に自分で話を詰め、ICUの桜のために行動を起こしているところにも好感を持ちました。

また、私の趣味がものづくりでもあるので、彼の作品にとても興味を持ったのもありますね。

 

――今後のドリコンに期待することは何ですか?

今後も、ドリコンは同窓会と学生をつなぐための活動の一環として続けていきたいと思っています。毎年、学生の皆さんからユニークなアイディアをいただくのはとても楽しみです。私たちにとってのドリコンは、私たちが知らなかった世界を知ることができるいい機会なので、皆さんもどんどん応募してみてください。また、同窓会では就職相談会なども通して、これからももっと学生と卒業生を連携させるために、活動していきたいと思います。

 

学生と卒業生の連携の薄さは、同窓会が長年抱える悩みの種だ。今回、記者はWeekly GIANTS Co.の一員として面談やプレゼン等に参加したが、どの同窓生も親身になって企画に対し、アドヴァイスをしてくれた。今後、もっと同窓生との交流が活発になれば、学生の悩みや不安が解決しやすくなるだろう。ドリコンを通してだけではなく、多くの学生がより卒業生と交流できるような機会がさらに増えていくことに期待したい。

 

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