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ICUが超国際基督教大学に!? 「スーパーグローバル大学創成支援」とは?

World Map - Abstract Acrylic" by Nicolas Raymond is licensed under CC BY 2.0
World Map – Abstract Acrylic” by Nicolas Raymond is licensed under CC BY 2.0

 

9月26日(金)、国際基督教大学(ICU)を含む37大学が、文部科学省の平成26年度「スーパーグローバル大学創成支援」に採択された。

その中でもICUは、「信頼される地球市民を育むリベラルアーツのグローバルな展開」という取り組みで、グローバル化牽引型のタイプBに採択された。グローバル化牽引型タイプBでは、今後10年間補助金が支給され、その標準額は年間1億7千万円とされている。

そもそもスーパーグローバル大学創成支援とは何か? ICUは、今後どのような事業を行っていくのか? この記事で掘り下げていく。

 

スーパーグローバル大学創成支援とは

「スーパーグローバル大学創成支援」は、世界レベルの教育研究を行うトップ大学や、先導的試行に挑戦し我が国の大学の国際化を牽引する大学など、徹底した国際化と大学改革を断行する大学を重点支援することにより、我が国の高等教育の国際競争力を強化することを目的としています。
文部科学省「平成26年度『スーパーグローバル大学創成支援』採択構想の決定について」

つまり、既に高い研究能力のある大学や、既に先進的な試みによって国際化をリードしている大学に対し、補助金を支給することによって、更なる国際競争力の強化を支援する制度のようだ。大学間の格差が拡大するのではないかという意見も聞かれるが、このような制度ではそういった声が出てもおかしくはない。

ICUの場合は、「先導的試行に挑戦し我が国の大学の国際化を牽引する大学」の1つとして採択された。この先導的試行とは、1953年の献学以来行われている9月入学制度や、4月入学者向けの英語プログラム”English for Liberal Arts (ELA)”、9月入学者向け日本語教育プログラム”Japanese Language Program (JLP)”などの日英バイリンガル教育といったものが考えられるだろう。

 

ICUの今後の取り組み

▲ICUのウェブサイトから
▲ICUの今後の取り組み(ICUのウェブサイトから)

 

「グローバル大学創成支援」に採択されたICUは、今後どういった取り組みを行っていくのだろうか? ICUのウェブサイトには次の3つの事業が挙げられている。

1.世界に開かれた学生選抜制度の構築

現在の入学制度では、基本的に日本で教育を受けた者は4月入学、海外で教育を受けた者は9月入学に分けられている。この制度は前述の通り、60年前の献学以来行われている、現代の日本でも先進的な試みだ。ICUはこれを次のステップへ持っていこうとしている。受験生個々人の母語や言語環境、それまで受けてきた教育環境によって、4月入学、9月入学のどちらも選べる選抜制度を構築する予定だ。

それに合わせて、今まで4月入学者向けのELAや9月入学者向けのJLPといったプログラムを、いつ入学しても受けられるよう、語学プログラムの拡充を行うとしている。

また、ICUは英語だけで卒業できるプログラムを設置しないと明言した。入学者全員が日本語と英語の両言語を用いて授業に参加し、バックグラウンドの異なる者と出会い、自他に批判的思考力を培うことで、バイリンガリズムによる「グローバル・リベラルアーツ」を目指すとしている。これは、日英両語を公式言語とするICUならではの取り組みではないだろうか。

2.学生と教員の統合的な支援体制の構築

ICUは、大学内の様々な部署が担ってきた教育機能を集約させた「学修教育支援センター」を新設する。このセンターでは、日本人学生や帰国生、留学生といった多様なバックグラウンドを持つ学生のアカデミックプランニング(学修計画)を支援する。また、論文執筆指導も実施する。つまり、現在あるアカデミックプランニングセンターと、ライティングサポートデスクの機能を併せ持った部署になるようだ。

学生だけでなく教員への支援も行われる。ファカルティデベロップメントやICTを用いた授業運営の支援も、学修教育支援センターの役割として想定されている。

3.グローバル・リベラルアーツ・モデルの構築

ICUは、2014年3月に”Global Liberal Arts Alliance (GLAA)“に日本の大学として初めて加盟した。 このGLAAと協働し、学生が3、4年次にかけて2つの地域のGLAA加盟大学に留学する”Global Scholars Program”、毎年夏に各国のGLAA加盟大学で行われる予定の”International Development Summer Institute”、GLAA加盟大学が共同で「グローバル化が与える影響」に焦点を当てた教育を行う”Globalization Studies Major”の3つを進めていく。

また、アメリカにあるリベラルアーツカレッジ、ミドルベリー大学の大学院である、モントレイ国際大学院と提携して、5年で学士修士を取得するプログラムが設けられる。

 

このように、ICUは「スーパーグローバル大学創成支援」によって大きく変わろうとしている。大学の発表を読む限りは実に素晴らしいプログラムが数多くあるが、果たしてこの文言通りに改革は進むのだろうか。ICUのような小規模大学にとって、今後10年間に渡り支給される補助金は野心的かつ独創的な挑戦を行う上で非常に重要だ。日本の他の大学とは違う輝きを今後も放ち続けてもらいたい。

 

文部科学省-スーパーグローバル大学等事業

国際基督教大学-文部科学省 2014(平成26)年度「スーパーグローバル大学創成支援 タイプB」に採択

 

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