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インドネシアで見たもの、感じたこと 宗務部ワークキャンプ体験記 

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SEAプログラムへは参加せず、交換留学にも申し込まず、気づいたら大学3年生の夏を迎えようとしている。来年は就活と卒論に追われることが目に見えているし、このままだと海外に行くことなくICUを卒業してしまう。社会人になったら今ほどの時間を確保することはできないだろう。
筆者がICU Portalでインドネシアワークキャンプのお知らせを見かけたのは、そんな漠然とした焦燥感に苛まれていた5月末のことだった。

宗務部主催のワークキャンプは、前身のタイワークキャンプも含めれば30年以上の歴史を持つイベント。今年のキャンプでは、2週間インドネシア・バリ島のTrunyanという小さな村で、インドネシアの大学生たちと協力しながら様々な地域貢献活動を行うという。

2週間という短すぎず長すぎない期間、異国の地でボランティア。きっと自分の糧にもなるし、もしかしたら苦手な英語も上達するかもしれない。そんな打算的なことも考えながら、筆者は思い切ってキャンプに申し込むことにした。

正直自信はなかった。社交性もないし、集団生活をした経験もない。でも、なにもしないで後悔するよりマシだと思い飛び込んだ。

▲インドネシア・バリ島のTrunyan村。湖のほとりに位置する小さな漁村だ。
▲インドネシア・バリ島のTrunyan村。湖のほとりに位置する小さな漁村だ。
▲Trunyan村の人たち。言葉は通じなかったが、気さくな人たちばかりだった
▲Trunyan村の人たち。言葉は通じなかったが、気さくな人たちばかりだった。

 

いざ出発

今年のワークキャンプの日程は、7月11日から25日の14日間。ICUから11人、インドネシアのぺトラ・クリスチャン大学(PCU)から17人の学生が参加した。8時間のフライトを経てバリ島のデンパサール空港に降り立った筆者らは、市街地で一泊したのち、PCUの学生と合流。その後車で5時間程度かけて、今回の目的地であるTrunyan村に到着した。

Trunyan村は四方を山に囲まれた小さな村だ。伝統的に風葬をする町として一部では有名らしいのだが、観光客の姿もほとんど見かけず、村全体にゆったりとした時間が流れていた。

 

「ビルディングチーム」での活動

今回のワークキャンプは、子供たちとの交流を中心に行うティーチングチームと、インフラの整備などを中心に行うビルディングチームの2つのチームに分かれて行われた。子供の扱いに自信がない筆者はビルディングチームに参加した。

ビルディングチームの活動は基本的に地味な肉体労働だ。水道管のパイプを繋げたり、草むしりをしたり、ゴミ拾いをしたり。しんどいと思うこともあったが、目に見える形で村に貢献できていることを実感できたので、やりがいがあった。

ビルディングチームに参加して良かったと思うことは、PCUの学生と交流する機会に恵まれていたことだ。作業をしながら、故郷のこと、大学のこと、漫画やアニメのこと、多くの話をした。彼らとの交流を通して、対人関係においてナショナリティや言語の違いが些細な要素に過ぎないということを実感することができた。

また、ビルディングチームと言えども、自由時間には子供たちと触れ合う機会が十分にあった。英語が使えない彼らとは言葉で意思疎通をすることができない。でも、一緒にサッカーやレクリエーションをする中で、たとえ言葉が通じなくとも、同じ人間である以上一緒に笑いあえるということを体感した。

▲ハイキングコースに捨てられたゴミを拾う活動中のワークキャンプチーム
▲ハイキングコースに捨てられたゴミを拾う活動中のワークキャンプチーム。
▲自由時間には子供たちとサッカーをした
▲自由時間には子供たちとサッカーをした。

 

日本との違い

日本では当たり前とされている水洗式トイレやシャワーはTrunyan村には当然存在しない。トイレは自分で水を汲まなければ流れないし、入浴は一日一回の水浴びだけ。もちろん温水なんて存在しない。情けない話だが、日本でぬるま湯に浸りきった生活を送ってきた筆者にとっては十分衝撃的だったし、最初は面食らった。

しかし、流れないトイレにも水浴びにも次第に慣れていった。Trunyan村での生活を通して、筆者は日本がどれほど恵まれているのかということを身をもって知ることができた。

また、食生活も異なっていた。大半の食べ物は辛く、参加したICU生の中には口に合わないと訴えている人もいた。ただ、主食が慣れ親しんだお米だったこともあって、辛いものが好きな筆者の箸は進んだ。

▲食べ物の大半が辛かった
▲食べ物の大半が辛かった。

 

シェアリングの時間

日々の活動を終えた後は、毎日必ずミーティングをした。今日の活動はどうだったのか、どこを反省すればいいのか、明日はどういう活動をすればいいのか。筆者は、このシェアリングの時間が1日の中で最も貴重な時間だったと感じている。自分たちの率直な思いを仲間と共有し、それを今後にどう生かせばいいのかを一緒に考えた。キャンプメイトたちとの絆も深まったし、筆者自身多くのことを考え、整理することができた。

 

まとめ

ボランティアに対価を求めようとする姿勢は間違っている。しかし、奉仕活動の中で、自分の存在が誰かの役に立っているということを実感する瞬間は大きな喜びだった。また、2週間仲間たちと苦楽を共にする中で得ることができた思い出はかけがえのないものとなった。

学生が2週間程度のボランティアでできることなんてちっぽけだ。でも、この2週間で我々は多くの大切なことを学ぶことができた。
このキャンプで学んだ奉仕と互助の精神を今後の人生の糧とし、それを社会へと還元していきたい。