【受験生必見】ICU生たちがICUの過去問を解いてみた!
|夏休みの終わりが近づく8月末、私たちWeekly GIANTS Co.(以下WG)のメンバーは毎年恒例の夏合宿で関東某所を訪れていた。合宿といっても運動部や劇団ではないので、筋トレや練習に励むことはない。情報媒体としての編集方針などについて話し合いをするほかは、おいしい料理を食べ、観光に行き、親睦を深める。去年までは、そうだった。
しかし、2日目の夜、WG記者たちの眼差しは2ヶ月の夏休みを過ごして堕落しきった大学生のそれではなかった。宴会場を借りているのだが乾杯の声も聞こえず、黙々と机に向かっている。ICUの過去問を解いているのだ。
今回、われわれWeekly GIANTS Co. の合宿に参加したメンバー(もちろん全員現役ICU生か卒業生である)の中から有志が2016年度のICUの人文社会科学、自然科学(数学)と英語(リーディングのみ)の過去問に挑戦した。使用した問題と回答は教学社刊の2016年度のものである。
結果
まずは結果から見ていこう。
英語(リーディング)
イニシャル | 正答数(全問正解で39) |
---|---|
Iさん | 18/39 |
Yさん | 27/39 |
M.H.さん | 26/39 |
人文社会科学
イニシャル | 正答数(全問正解で40) |
---|---|
Tさん | 21/40 |
M.S.さん | 30/40 |
Wさん | 29/40 |
Mさん | 24/40 |
Sさん | 29/40 |
Kさん | 34/40 |
自然科学(数学)
イニシャル | 正答数(全問正解で17) |
---|---|
Yさん | 10/17 |
ICU公式ウェブサイトの入学者選抜動向のページによると、2016年度一般入学試験A方式の合格最低点は250点満点中138.6点だった。この点数は中央値補正後のもののようだが、今回挑戦したメンバーの多くは、もう一度受験しても合格できそうだ。安心である。
解いてみた感想
次に挑戦した社員たちのコメントを紹介しよう。
「いやぁ、いい文章」
「やっぱICUの問題って受験勉強しなくても解ける」
「生物系、芸術系など文章の幅が広い! 興味さえあれば面白く読めるし解ける」
「(点数取れなくて)悲しくなった」
「このレベルの問題を過去の自分が解けていたとは信じられないし、これに挑み点をもぎとっていく受験生たちに尊敬の念を抱かざるを得ない」
「(数学は)ベクトル、数列、三角関数などだけでなく、それらが組み合わされて問題文が作られている。分析して理解できるレベルに落とし込めるかどうか」
「積分のやり方を10分くらい思い出せませんでした」
「ショックだった。沈黙せざるを得ない」
「いや〜、高3の頃が一番英語できたわ〜」
どうやって解いた?
「英語のリーディングは問題文を読んでから本文を読むようにしました」
「ゆっくり読み終えてから解こうとすると時間的に厳しくなってしまい、解き終わらない危険性が高いので、読み進めながら順番に問題に回答していく解き方がおすすめ(人文社会科学)」
「人文科学は問題文から本文の論旨を推測できる場合があるので、文章の意味がつかめなくなってきたら問題文を読み進めると理解しやすくなるかも」
「英語はわからない単語が出てくるのは当たり前(入学してELAを終えた後でもわからない単語ばかり……)なので、そこで悩まずに読み進めていき、後の文章から推測する。そうしないと解き終わらない」
いかがだっただろうか。ICUの入試問題はたしかに特殊だ。勉強したから解けるという性質のものではない。しかし、ICU生の多くが口をそろえて言うのが、入試問題を楽しめれば受かるということだ。
11月。そろそろ受験生のみなさんは赤本を買い、実際の入試問題での力試しを始める頃かもしれない。これを読んでいる受験生のあなたがたを来年の春、ICUで迎えられることを祈っている。