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悩むよね~、どんな人生を生きればいいのか? 「今を輝く同窓生たち」にヒントを見つける

「今を輝く同窓生たち」は同窓会が企画するインタビュー企画だ。この企画では、将来どんな道を歩むべきか悩んでいる人のために、その道しるべとなるべく同窓生の考え方を発信している。今回は、メインインタビュアーを務める齋藤顕一さんからの寄稿文を寄せていただいた。

▲元同窓会会長17期 齋藤顕一

思い返してみると、大学時代に得た知識というのはそれ以前に得たものと比べると、飛躍的に増大していた。教室で得た知識はもちろんのこと、アルバイトを通じて得られた知識もあるし、友達、先輩や教職員の人たちから学び得たことは、自分の人生に確かな影響を与えてくれた。今なら、ネットで得ることのできる情報量はすごいものですね。情報量が増えれば増えるほど考えるための材料は増えます。きっと今後の生き方を考える時にそれらの情報は大いに参考になるはずでしょう。しかし、“悩むこと”は昔も今もきっと同じでしょう。そして、それらの解決法も基本的には一緒。悩みの解決につながりそうな本を読んだり、仲の良い友達や家族、先輩など気軽に相談できる人たちの意見に耳を傾けたりする。しかし面白いことに、他人の意見というものも、基本的にはその人たちの“経験”か、その人たちが“他の人から聞いたこと”や仕入れた“知識”から成っているのですね。

実は、“企業の悩みの解決法”も同じように誰かの経験によるものです。しかし、世の中の変化は僕たちが想像する以上に速いです。そのため、昔の成功体験を真似してみても、“新しい驚きを感じる成功”を実現することは難しい。みなさんは知らないであろう1990年のバブルの崩壊は1300兆円にも上る資産を失うことにつながり、その時を境に日本は様変わりしました。その衝撃的な変化に対して、日本企業は多くの取り組みを実践しましたが、結局は成長力を失い、国際競争力も低下したまま回復できていないのが現状です。近年のアベノミクスの効果はあるものの、多くの企業は国内、もとよりグローバルな世界で競争力を強化することができていないのです。なぜでしょうか。それは、大きな時代の変化によって新しい取り組みを求められた企業が、その“新しい取り組み”を考え出すことが必ずしもできていなかったからです。バブルが崩壊するまでは、企業が考え出した良い製品・良いサービスを世の中に提供することで成長することができました。しかし、その後はそれだけでは顧客の購買にはつながらなかったのです。その背景には、顧客が本当に欲しいものと、企業が提供しようとする良いものとの乖離が生まれたということがありました。

企業がず~っと順風満帆に成長し続けることは非常に難しく、業績が悪くなることもあります。そんな時、企業も人と同じように、“変化する局面”に直面すると悩むのです。この悩みは“次の新たな飛躍”を考えるための良い機会であるにも関わらず、どのようにその悩みに対応してよいのかが分からない。企業は、“成長できていないことの解決法’’を考えるのではなく、まずは“自社が成長できない根本原因”を徹底的に理解することから始めるべきなのです。なぜならば、その時に考え出す解決策は過去の取り組みの模倣であり、その改善策にしか過ぎないからです。

みなさんが自分の悩みを解決しようとする場合は、誰しもが神様から平等に与えられたギフトを客観的に理解することを起点とし、そのギフトを今後どのように強化し、どのように他人のために用いるのかを考えることにつなげるのかもしれません。他人の生き方をそっくり真似することはできませんが、他人の生き方を知り、じっくりと考え、自分の考え方や行動の仕方にあてはめて考えてみるのも良いかもしれません。

世界における歴史的に有名な人たちの伝記から学べることは、きっといっぱいあるでしょう。しかしもっと身近な、みなさんと同じキャンパスで過ごし卒業していった、ICUの先輩たちの生き方から学べることも多くあると思います。

2006年にICUの同窓会長を退任する際、アナウンサーの渡辺真理さん(34期)からのお誘いで「今を輝く同窓生たち」というインタビュー企画を立ち上げ、13年間で66人のICUの同窓生に、考え方や夢、生き方のエッセンスなどをお聞きし “なぜそのような生き方ができたのか?” についてまとめたやりとりを同窓会のホームページに掲載してきました。

▲インタビュアーの渡辺真理さんと、記念すべき第一回目のインタビューにて

どの同窓生も才能に溢れた素晴らしい方たちでしたが、インタビューしてきた同窓生たちに共通していることは、”周りの人に恵まれてきた”ということだと思います。しかし、それはたまたま運が良かったわけではなく、本人たちが一生懸命に努力して前向きに生きてきたため“良い類の人たち”が一緒の時間を過ごそうと集まり、本人たちに良い影響と刺激を与えてくれたのでしょう。

名門ビジネス誌によると、米国のあるビジネススクールで、4000人のCスイート(CEO, COO, CFO, CIOなどの役員クラスの人材)に“人生での成功の証”についてインタビューを行ったところ、金銭的成功という回答は最下位であり、ダントツ1位は“実りのある人間関係を構築できたこと”でした。そして、「今を輝く同窓生たち」に協力してくれた卒業生は、まさに素晴らしい人たちと出会い、そこからさらに多くの優れた人たちとの出会いを実現させてきた人たちと言えると思います。 「今を輝く同窓生たち」で皆さんの先輩たちが語りかけてくれた様々な生き方を知ることで、自分の生き方について、“考えるきっかけ” を得ることができると思います。ぜひ読んでもらいたいと思います。

齋藤顕一

1969年国際基督教大学教養学部語学科入学。卒業後、マッキンゼーアンドカンパニーに入社。1987年にパートナー、大阪支社責任者を経て、1996年フォアサイト・アンド・カンパニーを創立、代表取締役。2002年~2006年国際基督教大学同窓会長。2005年~2016年BBT経営大学院・学部教授、2017年一般社団法人問題解決力検定協会創立、代表理事就任。2011年問題解決者の仲間を増やすため「ようは会」を組織化し、国内外で勉強会などを主宰。2016年には問題解決塾を開始し、問題解決者(Problem Solver)を目指したい人々への直接指導を始めた。

著書:

『実戦!問題解決法』共著 平成15年5月 小学館

『問題解決の実学』単著 平成18年8月 ダイヤモンド社

『営業の問題解決スキル』単著 平成19年3月 ゴマブックス

『問題解決の実学』(中国語版)単著 平成19年2月 漫遊者(台湾台北市)

『営業学』共著 平成23年6月 ダイヤモンド社

『【新版】問題解決の実学』単著 平成24年4月 ダイヤモンド社
『はじめての問題解決力トレーニング』共著 平成28年5月 ダイヤモンド社
『はじめての問題解決力トレーニング』(中国語版)平成29年6月 商業周刊(台湾台北市)

『はじめての問題解決力トレーニング』(中国語版)平成29年7月 中国友諠公司(中華人民共和国北京市)