【学内新サービス】Qサポとは?ー学生同士の学び合いコミュニティー〈前編〉
|皆さんはこの秋学期から始まった数量的スキルサポート(通称Qサポ)をご存知だろうか。これは学修・教育センター(CTL)による新しい取り組みで、オスマー図書館1階、ライティングサポートデスクの横に設けられている。
「Qサポ」という名前は聞いたことがあっても、詳しいことは知らない学生も多いのではないだろうか。そこで今回は、CTL職員の浅野あす香さんと松木聖子さんにインタビューをさせていただき、Qサポの実態についてお話を伺った。また、このスペースで実際に学生の相談に対応しているラーニングサポーターのお二人にもお話を伺った。ラーニングサポーターのインタビュー記事は後編に続く。
(※インタビューは再構成済み)
ーー学内新サービス Qサポとは何でしょうか?
「学生同士の学び合いコミュニティ」をコンセプトに、数理、情報科学や統計、データサイエンスなどの知識や理解、スキルの学修支援のスペースです。
ーーQサポ発足の経緯を聞かせてください。
今年6月にCTL内で話し合いをした後、大学の方にかけあって、やってみましょうという流れになりました。ただこれは、CTL内で全部考えた訳ではありません。2013年頃から既に理数系の先生方からこういう(Qサポのような)ものがあったらいいなという話はでていました。CTLの運営委員会(様々な分野の先生方が集まってCTLの業務について議論をする場)でも話題に上がることもありました。最終的にQサポ設立の後押しになったのが、T館(トロイヤー記念アーツ・サイエンス館)ができたことです。更に、文科省が推進している数理データサイエンスプログラムにICUも参加することになったことも大きいです。その2つが後ろ盾となって今に至ります。
ーー具体的にどんな相談ができますか?
基礎科目、100番台、大学入学以前の数理の復習を基本的に考えています。例えば、文系で入学したけど理系科目を履修する時に、数Iに自信がないという場合や、情報系のプログラミングの授業や課題の理解が追いついていない場合などです。
ーーなるほど。例えば、漠然と数1が不安で参考書などを持っていない場合はどうしたらいいですかね……?
今までの例でいうと、ネットでちょうど良いサイトを探したりだとか、日本語よりも英語の方が得意な学生の場合は、ラーニングサポーターが図書館で洋書を探してきてあげたりというのもありました。なので、参考書がわからないという場合も大丈夫です。
ーーいきなり行っても大丈夫ですか? 予約はいりますか?
現時点ではWalk-inのみで、予約制度はありません。
Qサポデスクに来て数学の問題を解いて、分からない問題が出てきた時だけ質問するというのも大丈夫です。課題も一緒にできます。情報分野の授業では、先生がここ(Qサポデスク近くのスペース)で課題やったらいいよと宣伝してくださっています。このあいだは、卒論で統計の基礎をやりたいという学生さんが来ていましたね。フラッと来ても一度みんな話を聞いてくれるので、ぜひ気軽にお越しください。
ーーどんな物を準備していけばいいでしょうか? 教科書? 参考書? 手ぶらでも……?
困っている内容は持ってきてください。パソコン、教科書、課題など。手ぶらでも大丈夫です。
ーー現時点で利用率はどれぐらいですか?
秋学期は9月13日~11月14日までの43日間活動し、75件の相談が寄せられました。
ーー来年度も続ける予定ですか?
今提案中ですが、おそらく来年も続いていると思います。
ーー「ラーニングサポーター」たちはどんな人たちですか?
有給学生アルバイトの方になります。基本的に彼らは、先生から推薦を受けた学部生です。条件としては、基礎科目を履修しているかと、CTLや学び合うというコンセプトを理解しているか、ということになります。また2023年9月1日の時点で、2年生以上の学部生です。今のところ任期はありません。ただ、おそらく2024年4月以降も継続することが決まった場合は、
もう少ししっかりとした条件を決める事になると思います。
ーー今後の意気込みを聞かせてください。
入学前までの学びに関係なく、ICUでのリベラルアーツの学びの手助けができるようになれば理想的ですね。
また、オスマー図書館の1Fは声を出してわいわいグループ学修できるスペースもありますし、ライティングの相談にのるWSDや履修相談できるIBSもいます。
学生同士の学び合いの場として、にぎわうことを期待しています。
ーーありがとうございました。
■Time table 公開中!→https://office.icu.ac.jp/ctl/qss/(学期によって変動あり)
[後編に続く]