新入生も必見!ICUで留学に行くための3つの方法

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「留学しやすい」ことがICUの大きな魅力のひとつである。「留学しやすい」とはすなわち、「留学制度の枠が大きく、多くの学生に間口が開かれている」「留学の単位認定が良心的」「費用負担を抑えられる」といったこと。

海外に留学してみたい、でも大学はきっちり4年で卒業したい、かつ費用も一定に抑えたい……。そんな願いを満たしてくれるからこそ、ICUを目指し、選んでくる学生も多いことだろう。
今回はそんなICUの留学制度を、大きくに3つに分類して紹介する。

 

1.「SEAプログラム」

ICUに入学して最初に、かつ最も多くの学生の選択肢として挙がるのは「SEAプロ」、Study English Abroad Programである。SEAプロはさらにFreshman SEAプロとSophomore SEAプロとに分類される。

Freshman SEAプロは1年次の夏季休暇中、Sophomore SEAプロは2年次の夏季休暇中に、いずれも6週間ほどの海外語学研修を行う。年次によって微妙に差があるが、2014年度入学の学生ではFreshmanで6か国9校260名・Sophomoreで3か国4校60名の定員であった。

なおこれはStream3、4の場合。Stream1、2の学生、すなわち英語の成績優秀な生徒は、1年次にSOAS(ロンドン大学東洋アフリカ研究学院)に行く10名のみに選択が限られる。入学までに海外経験に恵まれなかった生徒に、より多くの機会を与えたい意図が込められているようだ。

気になる費用は……これも選んだ学校によるが、生活費や授業料・飛行機代を総合した自己負担金額は60~80万円ほど。Freshman、Sophomoreどちらも、エイプリルに必修で課されるELA(リベラルアーツ英語学習プログラム)の授業が部分的に免除される。

このため「単位をお金で買う」との誹りを受けることが多々あるが、その分講義を多めに取れるのも魅力。

1・2年次のうちにどれだけ基礎科目をとるかがメジャー選択の幅に影響するICU。これはadvantageだ。

 
2.「エクスチェンジ」

SEAプログラムの次に大きく間口が開かれている制度としては、「エクスチェンジ」がある。Exchange Program、すなわち交換留学制度のことだ。

2015年現在、21か国約60校の大学と交換留学協定を結んでおり、定員150名。一部例外もあるが、3年次秋学期(9月)から1年間留学する。現地大学の授業料は、ICUに納める年間の学費から賄われ、追加でかかる負担は生活費などのみなので、授業料の高い大学に留学することになればかなりお得ということになる。

現地大学での取得単位もICUの単位として認められ、きっちり4年間で卒業することが可能。ただし、エクスチェンジを目指す学生にとって課題となるのは成績要件。GPA3.00以上という条件は意外と厳しいらしく、そのために涙をのむ者も少なくないと聞く。
エクスチェンジを目指す学生は、新入生のうちから成績の維持に気を配る必要があるだろう。

 
3.夏期留学プログラム

夏季留学プログラムは、SEAプロ同様に夏季休暇中に4~6週間ほど留学するプログラム。カリフォルニア大学やケンブリッジ大学、延世大学などと提携してプログラムを提供している。
このプログラムで履修した授業も、ICUでの単位として認められる。

留学プログラム以外にも、サービスラーニングやアメリカの国立公園へのインターンシップのプログラムなどの制度を利用して、大学の支援のもとで海外経験を得ることもできる。

 

見てきたように、ICUでは数々の制度によって留学の間口が広くひらかれている。

学年の600人ほどのなかから、各年次、定員200名のSEAプロと、定員150名のエクスチェンジ。つまりかなりの学生に留学のチャンスがあり、現に留学経験を経て社会に飛び出していくのだ。

大学関係者の発表によれば、卒業時までに留学を経験する学生の割合は56.5%におよぶ(2013年度)。

しかし誤解してはならない。決して「全員」ではない。在学中に全く海外に出ない学生も多くいることは、上記の数字を見てもお判りいただけるだろう。国内・学内でのサークル活動に熱意を注ぎ、留学どころではない学生も少なからず見受けられる。

また、ICUは「あちらへ」の間口も広いが、「こちらへ」の間口も広く、多くの留学生が学んでおり、教職員人にも海外出身者が多い。

ただでさえ必修のELAで外国人講師による英語漬けの洗礼を受け、日本語を全く話さない者もいるセプテンや留学生との授業・サークル内のコミュニケーションを強いられ、英語開講の授業履修が卒業要件として強いられるうえに、英語の卒業論文を書かせる教授も多い。留学制度を利用しないからといって、国際交流・語学学習の機会が閉ざされるわけでは決してないのだ。Internationalの看板に偽りは、ない。

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