ICU祭実行委員会 委員長 INTERVIEW!【前編】
|ついにICU祭がやってくる! 学生のみなさんも、部活・サークルやセクションの催しなど、着々と準備を進めていることだろう。今回WGでは、ICU祭を取りまとめている“コミッティー”こと、ICU祭実行委員会、その委員長である片山斉紀さん(教養学部3年)に取材を刊行した。知ってなるほどお得情報からぶっちゃけた話まで、爽やか語ってくれた。
(※インタビューは再構成済み)
――今年度のテーマは「夢限」とのことですが、このテーマにどんな想いを込めているのですか。
「夢限」のテーマ自体は、「夢」と“infinity”をかけて、「夢には限りがない」という由来から作られています。
でも僕個人としては、僕らは「悟り世代」、つまり、現実を知っていて夢を持たない世代だと言われたりするけれど、そんなことはないと伝えたいです。また、夢を見失っている人に再び夢を持ってほしい、という願いも込められたテーマだと解釈しています。
ICU祭を、さまざまな夢の実現の場にできればいいなと思います。
――去年まではなかったものとして、「音CM」という企画がありますね。これはどのような仕組みで行われるものなのでしょうか。
音響担当の者が事前に録音した音源を、当日あほ山ステージで行われる各ステージ企画の合間の15分間のうち、8分ほどの時間を使って放送し、各団体さんの宣伝をしよう、という企画です。今までもやっていた年はありましたが、ICU実行委員会からの宣伝を流していたり、もしくは音楽を流していたりしただけで、この時間を有効に使えないかな、と考え、改めて復活させようということに今年はなりました。
どうしても人通りの多いところ、少ないところによって認知度に差が出てしまうので、そういう格差を無くせればいいかな、という理由もあります。
――「音CM」はどのような経緯で復活することになったのですか。
音響担当者は基本的に当日近くになるまで仕事が無く、彼/彼女らが「私たちも事務仕事がしたい」と言ってきたのが大きな部分です。
それ以外にも、ステージ出演を経験してきた、主に1年生の子たちが「あの時間もったいないよね」と口ぐちに言っていたので、各ステージ企画間の時間の有効活用として案が出ました。
――「音CM」はどれくらい前に行われていたものですか。また、なぜこれまで中断されていたのでしょうか。
音CMは3年前に無くなりました。やっていたのは4年前までですね。なので、ほとんどの学生の方が知らないと思います。無くなったのは、単純にいろんな人からの依頼を受け過ぎたため、逆に音響担当者がそれに掛かりっきりになってしまい、他の仕事が出来なくなったためでした。今年はしっかりルール決めをして、負担が増えすぎないように考慮したうえで復活させています。
――委員80人弱に対し、当日の運営手伝いを行う、当日スタッフを50人から60人ほど募集したとうかがっています。委員に対してかなり多めの人数比で、かつ1回のミーティングのみで当日に臨むと聞きます。それで支障なく運営が成り立つのでしょうか?
例年、とくにトラブルなく行えています。もともと、当日スタッフの方々のみならず、委員会内でも、担当している人だけがその仕事につくわけではなく、全員で当日の運営を分担して行っています。各部署のチーフが1、2回のミーティングの中で説明・資料に目を通すようにと指示を行います。責務が重く重要なところでは、熟知している委員のみが担当しますが、当日スタッフなどに割り当てられるのは食堂での皿洗いなど簡単なお仕事の手伝いです。
実際、委員の80人弱だけでは人手不足です。皆さんの力をお借りして始めてICU祭は成り立っています。今年は予定していた人数通りの応募がありましたが、例年、欲しい人数が期日内に集まらないことが多かったので、皆さんのご協力に感謝しています。
――いま最も大変なことは何でしょうか。
日程が例年より1週間早まっている影響が大きいです。例年は11月の始めの週に行っていますが、今年度は10月の最後の週と、1週間早まっています。切り替わったばかりなので、うまくいかないこともあります。例年の雰囲気でやっているので、僕個人としては危機感を感じています。またいろんな団体さんからも、「1週間早まって準備がヤバい!」といった声をうかがいます。
一応、スケジュールは1週間前倒しにしているのですが、単純に前倒しにしただけの部分が多く、参加される皆さんにはご不便を強いている部分はあるのかもしれません。僕たち自身も大変ですが、各企画を立ち上げて参加される皆さんも大変だと思います。夏休み前の段階からお声掛けはしていたんですけど、やっぱりそこがあまり上手くいかなかったようです。
――そもそも、ICU祭の開催が1週間早まったのはなぜなのでしょうか。
大学祭シーズンのこの時期、とくに、11月の最初の週は、大きな大学、例えば早稲田や上智の学祭と日程が被るんですね。なので、来場者を増やすために日程をずらそう、という話し合いが委員会内でもたれ、学生サービス部さんとの交渉、大学理事会での審議・承認を経て、1週間前倒しの日程になりました。大学側の都合ではなく、僕たちのお願いのもと決まったのです。実際、僕の友人の中にも、「早稲田祭に行くから(ICU祭には)行かない」と言う人も居たし、受験生にとっても、都心から遠いICUは、他大学と行き来するのは大変ですよね。
さらに私たちの都合から理由を説明すると、いろいろな設備や備品を他大学や施設からお借りしているので、他の大学祭と被ったりすると、「先約がある」「自分のところで使用予定」などの理由で断られてしまうことがあり、不便です。そう簡単に日程をころころと変える訳にはいきませんが、今年はまずはお試しとして1週間早めています。
日程をずらす提案自体は、昨年度の実行委員長が行っていました。しかし、日程が正式に学生課の方で決定されるのは例年8月となっていて、その年度の委員長にとっては、どの日程が良いか、といったことはまだ分からないんですよね。今年の8月に学生課でもたれた話し合いで、今年度ICU祭の日程1週間前倒しが決まりました。再度11月初めに戻るとしても、それは再来年以降の話になると思います。
(写真提供:ICU祭実行委員会)
※この記事は2014年10月16日発行のThe Weekly GIANTS No.1138/39号からの転載です。