Career Design Weekと秋休みからの就職活動【後編】

"Super Opening Live" by Dick Thomas Johnson is licensed under CC BY 2.0
Super Opening Live” by Dick Thomas Johnson is licensed under CC BY 2.0

Career Design Weekと秋休みからの就職活動【前編】

 

――冬から春にかけて実施されるインターンには、どういった特徴があるのですか?

篠:基本的にどの時期のインターンも、学生が会社について知る機会を提供するために開催されています。インターンを通じて、「働くとは?」という問いに向き合い、自分の働く姿がイメージできるようになればよいと思いますね。

今年度から経団連の倫理憲章が変わり、経団連加盟企業では、選考開始が8月で内定が10月と期間が短くなったので、企業は早くから学生との接点を探しています。経団連ではインターンを就活に直結させることを禁止しています。しかし、企業によってはインターンの解釈そのものが異なりますので、目的を明確にして参加することが求められています。

 

――業界研究セミナーなどの合同企業説明会は、どのようなものなのですか?

篠:合同企業説明会は、企業研究の一環として活用してください。参加すれば様々な企業のブースに立ち寄れますし、業界ごとに特化した説明会では、同じ業界の企業を複数比較できます。企業によって業務内容は全く異なりますが、このような説明会を活用すれば短時間でたくさんの情報を収集することが可能です。

「イメージとは違った」という就職後のギャップをなくすためにも、合同説明会を上手く利用してよく観察してほしいですね。そして気に入った企業があれば、会社独自の説明会に参加してください。各企業が個別に実施しているセミナーでは、その企業の社屋に入ることができるだけでなく、受け取る情報の内容も深まります。

 

――外資系企業の選考方法を教えてください。

篠:外資系企業は、もともと新卒一括採用ではなく、ポジションに空きができたら募集するという方針をとっています。一方で、もちろんその企業独自のスケジュールで選考を行う会社もあります。ICU Portalに事例があるので、参考にしてください。就職相談グループでは、毎年2月に外資系企業セミナーを開催しています。ICU Portalにある就職相談グループのページに、昨年度のスライドとレジュメが掲載されているのでご覧ください。

 

――秋休みと冬学期はそれぞれどのような活動をすべきでしょうか?

篠:目の前にあるしなければならないことから始めましょう。特に秋休みは授業がないので、自分がしたいと思えることに十分取り組めると思います。インターンや筆記試験対策など、自分が力不足だと感じているところを少しずつ補強すればよいのではないでしょうか。大学生は、就活のために学生生活を送っているわけではありませんし、勉強した結果は無駄にはならないはずです。今ある課題にしっかり向き合ってください。

 

――大学院進学や公務員志望の場合、今からどういった対策をしなければならないのですか?

篠:なぜ大学院に進学したいのか、なぜ公務員を志望するのかということを、例えば就職と比較しながら考えてください。その際には、学内のCareer Design WeekやPlacement Weekが助けになると思います。進学の場合は入試、公務員試験の場合も採用試験から逆算して準備する必要があります。しかし、進路を決定しなければ動けない、ということではないのです。考えながら行動してほしいですね。

 

――求人票の電子化はいつから始まるのですか?

白:求人票の電子化は、UniCareer(ユニキャリア)というシステムで11月13日にオープン予定です。UniCareerでは、リクナビ・マイナビとは異なるICU生向けに送られてきた求人情報にアクセスできます。電子化されている情報は、これまで紙で公開されてきたものと変わりません。

システムへのリンクとログインパスワードは、ICU Portalに掲載します。また、UniCareerからエントリーが可能な企業もあります。今までは求人票が届いても、就職相談グループのメールマガジンで企業名をお知らせするだけで、内容を閲覧する際には就職相談グループのオフィスに出向く必要がありました。UniCareerが利用できるようになれば利便性は高まると思います。

 

――最後に一言お願いします。

篠:学生時代の就職活動は、どの時代でも、誰にとっても未知の体験です。同時にとても緊張しますし、大変なことです。しかし、活動を通じてひと周りもふた周りも人間的に成長できると思います。へこむ経験は誰でもします。辛いことがありましたら、ぜひ就職相談グループを訪ねてください。私たち職員も全員就活を経験しています。できれば前向きに、楽しんで取り組んでほしいですね。

 

――ありがとうございました。

 

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