写真で振り返る! 秋のクラブオリエンテーション2015
|9月2日、旧D館オーディトリアムにて、秋のクラブオリエンテーション(通称クラオリ)が開催された。これは、つい先日ICUに入学した学生に向けて、サークルや部活動等の各団体が、舞台上で3分ずつスライドや実演、プレゼンを交えて活動内容を紹介するというイベントである。入場時刻の15分前には、会場のガラス扉の前にセプテン(9月入学生)やOYR(交換留学生)たちが列をなして待っていた。オーディトリアムが観客で満たされると、観客の期待が高まる中、今秋クラオリの司会進行役の2人が現れて開幕を宣言した。
秋のクラオリの主賓であるセプテンやOYRたちは、日本語のみのスライドに一瞬面食らったようだったが、英語の堪能な司会者による解説もあり、次第に盛り上がりはじめた。
それでは、クラオリ2日間の観客の反応を見ていこうと思う。
まずは1日目。多くの舞台の中で、とくに強烈な印象を与え、かつ大爆笑を生んだのはICUヒーロー研究会だった。「I say シーベリー、you say 頑張れ。おっけい?」といったルー語の舞台ではあったものの、正義の味方のエネルギーとなる「がんばれー」という観客の声援は大きく、おかげでICUの平和は今回も無事守られたようだ。また、他にもノリのよい音楽やダンスに手拍子したり、日本舞踊などの日本の伝統芸能には「Oh~」とざわめいたりと、最初から最後まで大いに盛り上がった。こうして、MMS(Modern Music Society)による盛大なエンディングに熱のこもった拍手が送られた後、1日目のクラオリは幕を閉じた。
2日目は日本の伝統文化を扱うサークルや、クラシック系のダンスや音楽団体が多く出演していた。Smooth Steppersの圧巻のダンスに会場が虜になったり、サイクリング部の爽やかな動画に心洗われたりと、新入生は2日目も十分に楽しんだようだ。ICUのジャグリングサークルの映像が流されている間は、次々に繰り広げられる驚異的な技に賞賛のリアクションがおくられた。
ちなみに我らがThe Weekly GIANTS・紙面版の編集長も、Melody Unionのベースとして、スポットライトに照らされてカッコ良く出演しており、取材中の社員たちも観客らに負けないくらいテンションが上がった。
さて、クラオリ中、気になるのは、同時に開催される「月見」の様子である。クラオリ初日は天気に恵まれ、ICUチャペル前からバスロータリーへと続く桜並木の下で、各サークル団体がブースを設けて勧誘を行う恒例のイベント「月見」が決行された。新入生らがオーディトリアムでクラオリに参加している間、外では暖かい西日の中、月見に参加しているサークルのメンバーたちが忙しそうに勧誘や宣伝の準備を進めていた。長唄研究会や和太鼓部がそれぞれ三味線や和太鼓、篠笛などを演奏し始めたり、各々用意したフライヤーを持って出待ちをしていたりと、入部者獲得への熱意が感じられた。
1日目はクラオリ終了後、ほとんどの観客は月見の会場に流れたようである。ここで筆者は、数人のセプテンやOYRにクラオリの感想を尋ねた。「クラオリ中に印象に残ったクラブに入ろうと思う。ヒーローは良かった」「全部楽しそうでまだ決められていない。2日間全部みて決める」「ICUにはダンスサークルがたくさんあるから、どこの雰囲気が自分に合っているのかこれから見極めたい」「自分の得意分野を生かせるサークルに決めた」「新しいことに挑戦したい。運動部に入ろうかな」などの声が聞かれた。
2日目は残念ながら雨によって月見は中止となってしまった。しかし、そのせいあってか、クラオリを最初から最後まで見ていた新入生が例年よりも多かったようだ。
新入生たちには、数多のサークルの勧誘を思い返しながら、これからICUで過ごすかけがえのない時間を、どんな場所でどんな仲間と紡いでいくのか、ぜひともじっくり考えてもらいたい。
そして、新入生の挑戦や活躍が新しいエネルギーとなって、来たるICU祭に向け、ICU全体がもっと盛り上がっていくことを期待したい。