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【再掲】ICU祭直前特別更新!HISTORY OF ICU FESTIVAL

※この記事は2014年10月17日、24日更新分の記事を再構成の後再掲したものです。

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▲ICU祭前夜祭にてのキャンプファイヤー(ICU歴史資料室データベースより)

ICU祭の始まり

ICU祭の始まりはICUが献学された1953年に遡る。当時のICUでは大学の形成段階においても積極的に学生が参画していて、そうした参画のひとつとして学生会が組織されていた。ICU祭は学外の人にICUへの理解を深めてもらおうと学生会所属の横山啓示さんが提唱し、1953年10月30日に開かれた学生総会でその開催の是非が討議されたが、時期尚早論が出て立ち消えになってしまった。

しかし、1953年11月5日に開かれた学生会の臨時会議で第1回ICU祭開催が計画され、ICU祭委員に男子4名、女子1名が任命された。

 

第1回 ICU祭

第1回ICU祭は1954年11月22日、23日に開催された。当時の参加者はICUの教職員や学生とその家族、そして友人に限られていた。これは、当時非常に重要視されていた「ICUファミリー」という概念を徹底するためだったそうだ。

当時は前夜祭が行われており、学生がキャンプファイヤーを囲んで踊っている写真が保存されている。

出店では稲荷寿司やお汁粉、おでんなどが振る舞われたが、売れ残らないようにと200人分しか用意されなかったため開店後30分で売り切れ、文句が噴出したという記録も残っている。

当時のプログラムが1954年12月21日発行の大学機関紙「ICU Weekly Bulletin」に掲載されていた。これによるとESSによるスピーチやディベート、グリークラブのコンサート、そしてなんとパン食い競争やソフトテニス、バスケットボール、バレーボール、卓球の試合が行われていたようだ。文化祭と体育祭を合わせたような内容になっている。

また、この機関紙には第1回ICU祭について「…this was a “success”.」と書かれており、非常に盛況だったことが伺える。

▲第1回ICU祭プログラム(ICU歴史資料室データベースより)
▲第1回ICU祭プログラム(ICU歴史資料室データベースより)

 

学生紛争による中断

1960年代から1970年代前半にかけて日本各地で起こっていた学生紛争は、ここICUでも起こった。その中心的な役割を果たしていたのが、ICU祭を運営していた学生会と全学共闘会議(全共闘)だった。

ICUでは6回にも及ぶ学生紛争が起こる。第1回学生紛争は1963年に起こった。これは学費値上げに反対するもので、授業のボイコットなどが行われた。

第2回学生紛争は、生協の設立を求める学生に対し、大学側が代わりに食堂を値上げすると発表したために起こった。食堂のボイコット運動から、本館がバリケードによって封鎖、占拠される事態にまで発展した。

第3回学生紛争は入学試験への能研テスト導入に対する反対運動で、機動隊が出動し、学生10名が除籍となり、また6名が機動隊に逮捕された。能研テストとは現在のセンター試験のようなもので、私立大学で採用を決めたのはICUだけだったそうだ。またこの頃(1966年)に学生会は会長立候補者不在のため消滅し、ICU祭は10年ほど中断されてしまう。

第4回~第6回学生紛争はガードマン体制の解除、教授会議事録の公開、能研テストへの反対運動に参加した学生の除籍撤回を求めた運動だった。本館、理学館、D館といった学内の様々な施設が占拠されるという凄まじい対立が起こったという。

ICU祭再開

激しい学生闘争が終わった1975年の翌年である1976年に、ICU祭を再開しようという動きが起こる。有志によるICU祭準備委員会が設立され、委員会と大学側の間で「全学生の半分以上の署名をもってICU祭を開催する」という合意がなされた。それゆえ、現在でも毎年、ICU祭開催のための署名集めが行われている。

 

弊社とICU祭

実は弊社Weekly GIANTS Co.とICU祭は関係が深い(と筆者は勝手に思っている)。ICU祭が復活した1976年は、なんと弊社が設立された年でもある。それだけではない。なんと1977年にはWG社員のほとんどがICU祭実行委員会に在籍していたなんてこともある。

弊紙にICU祭の4文字が初めて登場するのは、1977年5月17日発行のThe Weekly GIANTS No.0014「77年度ICU祭準備委員会発足」の記事だ。これによると、ICU全学生を対象としたICU祭の意味や目的についての討論会が行われていたようである。また、The Weekly GIANTSの紙面で、「ICU祭準備状況レポート」と称して随時ICU祭関連のニュースを配信していた。

弊社がICU祭に初めて参加したのは1979年だった。当時の財務副学長をお呼びして現在と未来のICUを見つめなおす「Weekly GIANTS FORUM」という真面目そうな企画をしていたようだ。

近年ではICU祭への出店こそはしていなかった弊社だが、ICU祭関連の記事を積極的に配信している。例年、ICU祭前にICU祭特別号を発行し、ICU祭実行委員会委員長のインタビュー記事などを掲載している。その他にも、2008年のICU祭でミスコンを開催するという学生団体とそれに反発した学生有志間の一連の出来事や双方の主張を数号に渡り取り上げた(The Weekly GIANTS No.1040, 1042)。また、学内外で大きな衝撃が走った2012年のICU祭テーマ「地球滅亡するなら、就活しなくていいんじゃね?」に対して、1面にも及ぶ「地球滅亡したらそもそも祭など無いと言いたい社員による考察」という意見記事を掲載した(The Weekly GIANTS No.1069)。

ICU祭の歴史、いかがだっただろうか? 中々に紆余曲折で波乱に満ちた道を歩んできたICU祭について知ることで、参加する側にも感慨というものが生まれる気がする。過去のICU祭にも思いを馳せながら2日間のお祭りを楽しんでみてはいかがだろうか。

 

■参考

・武田清子「未来をきり拓く大学―国際基督教大学五十年の理念と軌跡―」2000年, 国際基督教大学出版局

・C・W・アイグルハート「国際基督教大学創立史―明日の大学へのヴィジョン(一九四五―六三年)―」1990年, 国際基督教大学

・ICU Weekly Bulletin, December 21 1954, Vol.Ⅲ, No.39.