「世界一の遊び場に!」多目的スペース Learning Cafebar Kingyo に行ってきた
|お店の扉を開けると、焼き立てマフィンの芳ばしい香りに包まれた。Learning Cafebar Kingyo、吉祥寺駅と西荻窪駅の間にある、カウンター席とテーブル席を合わせ20席ほどの、小さなカフェだ。店内に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのは、本棚いっぱいに並べられた古本と、大正時代から使われているという古時計。心地の良い音楽とともに、薫り立つコーヒーを口にすれば、外の喧騒があっという間に遠ざかっていく。
「この場を多様な学びの場にしていきたいんです」そう語るのは、店長であり、ICUの卒業生でもあるID07の中島智洋さん。Learning Cafebar Kingyoは、カフェであるだけではなく、イベントスペースやオフィス、展示会など、多目的に使うことができる貸しスペースでもあり、2014年12月にオープンしてから1周年を迎えたところだ。今までも変幻自在なカフェとして、勉強会や読書会、パーティーや忘年会など、学びから遊びまで、さまざまなイベントが行われてきたという。
Learning Cafebarって……?
「勉学というフィルターをとっぱらって、もっと広範囲な学びの場を創りたい」。皿に自家製のスノーボールクッキーを盛り付けつつ、中島さんは語る。以前、IT開発系の仕事をしていた際、1日中PCの画面だけを見つめ、個々の実力の高さだけが求められているような雰囲気に疑問を感じた。個々が持つ技術や知識のみだけではなく、アイディアや人脈、出身地など、あまり周りから気にされていないと思い込みがちな情報を共有していけば、もっとスムーズに仕事ができ、自分の視野を広めることもできる。好奇心をくすぐる学びを、肩の力を抜き、カフェ形式やバー形式で能動的に楽しむ場を作りたい。それが、Learning Cafebar という店名の由来となったという。
Free Wi-Fi、電源も完備!
「学びの場」をコンセプトとしているだけあり、古風な外観とは打って変わって、学びの設備も充実している。Free Wi-Fiと電源はもちろん、プリンターやプロジェクター、マイクといったオフィスに必要な道具だけではなく、調理道具まで貸出可能なので、学びも遊びも楽しめそうだ。学生特典もあるので、ファイナルや卒論を集中して仕上げたいときや、グループプレゼンの練習をしたり、勉強会やサークル等の打ち上げで、店を貸し切りにしたりとさまざまな使い方ができる。
不定期ではあるものの、自分の好きな本について語る『ブックバー』やさまざまな職業の社会人たちが集まる『クロストーク』、異なる2つの言語で会話することで実践的な言語学習をする『Language Exchange』など、Learning Cafebar Kingyoが主催するイベントも多く開催される。学生による企画も熱烈に募集中だ。「Learning Cafebar Kingyoは何にでもなりえる場所。イベントをやるなら、やっぱり金魚でしょ! と言われるカフェになりたい」中島さんは笑って話す。
Learning Cafebar Kingyo
東京都杉並区松庵2-10-1 八木二番館ビル1F
営業時間:11:00~20:00 ※貸し切りの場合の時間は応相談
定休日:水曜、日曜、祝日
Facebookページ:https://www.facebook.com/cafebar.kingyo/timeline