これだけは知っておきたい! ICU入学する前にすべき4つのこと
|梅の花が開き、桜の蕾がふくらむ3月上旬。ICUへの入学を決めた皆さんは、かつての仲間との別れを惜しみ、これからの新しい環境への期待に胸を膨らませていることだろう。この記事では、ICUでの学生生活2年目を迎える筆者が「入学前にこれをやっておけばよかった」と思っている4つのことをお伝えしようと思う。
英語
ICUの大きな特色と言えば、充実した英語教育があげられる。他の大学に進学する友人には「ICUなの? じゃあ英語大変なんでしょ?」と言われることもあるだろう。ELA(English for Liberal Arts Program)という英語教育プログラムは、学生の英語力を向上させると同時に、ICUで効果的に学ぶための思考力と技術を養うプログラムで、ICU通う4月入学の学生は最大で1年と2学期をELAと共に過ごしていくことになる。ELAの最大の特徴は、授業中に使われる言語は英語のみだということである。最初の授業から英語のみで行われるため、英語学習を怠っていると、先生の英語どころか他の学生の英語すらも聞き取れないということになってしまいかねない。入試が終わり入学が決定してからも、洋楽を聴いたり、海外ドラマを観ておくなど、英語に慣れ親しんでおくということが重要である。
クラブ・サークルを考えておこう
ICUのホームページによると、ICUには約100個のクラブ・サークルがあるそうだ。ホームページに掲載されていないものも含めれば、さらに数は大きくなるだろう。4月4日、5日に「花見」という、クラブ・サークル活動を行う団体が新入生を勧誘する一大イベントがあるが、春休みという時間のある今のうち、ゆっくりと探してみたいという人も多いだろう。サークルを探す手段としては各団体のWEBサイトを見るという手段もあるが、WEBサイトが動いている団体の方が稀で、大抵は更新頻度が少なかったり、内容がいまいちつかみきれなかったりする。もし現在の状況を知りたければ、SNS(Facebook、Twitter等)を探してみるのも一手だろう。特にFacebookは活用している団体も多いので、ぜひチェックしてみてほしい。ここで注意してほしいのは、兼部・兼サークルについてだ。ICUでは兼部・兼サークルをしている人が多い。例えば筆者の身の回りにもYearbookとICU祭実行委員会を兼サークルしている人や、Weekly GIANTS Co. とICU ペン先クラブを兼サークルしている人がいる。
クラブ・サークル活動は楽しい。楽しいが、四つも五つも兼ねていると、自分キャパシティーを超過してしまう。兼部・兼サークルをする場合、活動が最も盛んな時期が重ならないかということも考えて決めよう。
SEAプロについて考えよう
(2015年度のSEAプログラム体験記はこちら)
合格通知とともに、おそらくみなさんの家にはSEAプログラムの案内が届いたとだろう。SEAプログラムというのは、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの英語圏の国に6週間語学留学するというプログラムである。実は、入学して1週間もしないうちに、SEAプログラムに参加するか否かを決めなければならない。そしてそのあと、パスポートや、アメリカに行く場合には予防注射などが必要になる。入学後のドタバタの中だと、行こうと思っていたのについ忘れてしまった……なんていうことがあり得る。SEAプログラムに行くか行かないかで、秋学期以降の履修にも大きく影響が出る。SEAプログラムに行かなかった人はAS(Academic skills)という授業を取らなければならない。自分は夏休みにSEAプログラムにいくのか、それとも他のことをするのか。よく考え、余裕をもって行動しよう。
本を読んでおこう
筆者は現在、授業やサークルに追われて、まともに読書ができない日々が続いている。特に、メジャー(2年次に決める専修分野)関係の本については、理解を深めるために手を出したいけど出せないという状況が多々ある。春休みであり、モチベーションが高い今のうちに興味のある分野の本はもちろん、そうでない分野の本も読んでおくとよいだろう。1年生のうちは、受ける授業の先生にもよるが、慣れない授業形式や課題の多さに四苦八苦するであろう。もし春学期が無事終わっても、SEA プログラムに参加する人はそれに追われることになるし、秋学期はなにかと行事が盛りだくさんなため、毎日が慌ただしく過ぎていく。授業に関係のある本なら授業の合間を縫って読むことになるが、授業に関係ないけど興味のある本を読む時間というのは、実はあまりない。今のうちに本を読んでおくことをお勧めする。
入学前は、一番期待と不安の両方が大きい時期だ。これからの4年間、自分がどう選択するか、どう過ごすかで学生生活は大きく変わる。授業の履修にサークル選び、さまざまなことを選択することになるだろう。その選択のお手伝いがこの記事でできたなら幸いである。