18必見! 就職相談グループに聞く、 いま就活に向けてすべきこと
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17卒の内々定が徐々に出つつある中、就職情報各社による18卒向けの就活サイトが開設されるなど、2016年度の就職活動がひっそりと幕を上げつつある。今回は、来年就活を行う18卒がこの夏何をすべきなのか、インターンシップや就活サイトとどう付き合っていけばいいのか、就職相談グループ長の稲田聡さん、そして主査の白石俊哉さんからお話をうかがった。
(※インタビューは再構成済み)
――まず、先日16卒の就職先一覧が公開されましたが、就職相談グループとして16卒の結果や傾向についてどう思われますか?
数字だけ見ても、16卒の就職率は95.1%とかなり高いものとなっています。これは社会的にもICU生が高い評価を受けているということの表れであり、すでに就職して社会で活躍しているICU卒業生の頑張りの賜物であると思うので、まず彼らへの感謝を述べたいと思います。
傾向については、基本的には昨年度以前と変わりないと考えています。各種サービス業、情報通信業、製造業の3業界が中心なのですが、円グラフを見てもらえればわかる通り、今年も大体半数以上がそれらの業界に就職しています。
他大学だと「とりあえずメガバンク」といったように、マスで偏った就職先が選ばれがちなのですが、ICU生は大学選び、そしてメジャー選択と進路について自分自身と向き合ってきた学生が多いからか、特定の業界に偏ることなく「自分が活躍できるフィールド」「自分が興味を持っている仕事」を各自が考えて、就職しているという特色があると思いますし、今年もその傾向が見えると思います。
――17卒の就職活動が佳境を迎える中、昨日「プレ就活セミナー」が開催されるなど、18卒の就職活動も始まりつつあります。単刀直入に、18卒が夏に向けて、そして夏休みにすべきことは何でしょうか。
3年生の夏となると、企業のインターンシップに参加する学生も多いと思いますが、まず言いたいのが就活だけで残りの大学生活を終えてほしくないということです。逆説的ですが、これは就活のためとも言えることで、就活の際には企業の方からも「学生時代に力をいれたこと」を聞かれることが多いです。だから、勉強、部活・サークル、アルバイト、友人との対話など、自分の目の前のことにしっかり取り組み、就活のときに胸を張ってそれらのことに「一生懸命取り組んだ」と伝えてください。
――6月に入り開設された18卒向けの就活サイトとの付き合い方について教えてください。
この時期にそれらのサイトに登録する利点としては、インターンシップの情報を簡単に集められることが挙げられますが、そういった点では登録してみてもいいと思います。
――夏のインターンシップに参加する利点はなんでしょうか。
一口にインターンシップといっても会社によって様々なものがあります。中には採用に直結しているものもあります。しかし、私はインターンシップに参加する真の意味は「職業体験ができること」にあると思います。言ってしまえば、自分がその会社に合うか合わないかの「マッチングテスト」としてインターンシップが活用できればいいのです。
なんとなく興味を持っていた会社のインターンに参加して「あれ、なんか違うな」と思うこともあるだろうし、逆に興味がない業界でも、インターンの体験を通して興味を持つなんてこともあるかもしれません。だから、何がやりたいかはっきり定まっていない学生でも、躊躇しているくらいなら申し込んでみることをおすすめしたいです。
――職業体験として、自分にマッチしたインターンシップを活用すべきということですね。
外資や一部マスコミなど、選考時期が早い業界も存在します。まず、インターンシップに参加して、自分の軸を定め、就職に向けて情報収集をしていくことが大切だと思います。
インターンシップに関しては、就職相談グループ主催で5月10日に行われた「インターンシップガイダンス」の内容も参考にしてください。就職相談グループのページから動画も閲覧可能です。
――最後に、秋から留学に行く学生も多いと思いますが、そういった学生はどういった行動を取るべきか教えてください。
まず、6月27日に行う予定の交換留学出発前オリエンテーションです。そこで詳しいお話はさせていただきます。
就職相談グループとして言いたいのは、留学に行く覚悟を決めたならば、留学に注力してほしいということです。留学先で就活情報もあまり入ってこない中、進路のことが気になるのはわかります。しかし、それを気に掛けるあまり、せっかくの留学が中途半端なものになることだけは避けてほしいです。留学先でしっかり学べば、そのことは就活でもきっと生きてくると思います。もちろん、我々も情報は随時発信していきますので、留学先では就活について心配しすぎないでください。
――ありがとうございました。