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【告知】キャンパス・グランド・デザインに関する第2回オープン・フォーラムのお知らせ&第1回オープン・フォーラム議事録

以下の記事は大学からの告知です。


キャンパス・グランド・デザイン(CGD)に関する第2回オープン・フォーラム

すでに大学ウェブサイトで公開をしておりますキャンパス・グランド・デザインについて、大学構成員である、教職員と学生の皆さんと意見交換を行う機会を以下のとおり設けましたのでお知らせいたします。日英両語で対応いたします。

 第2回オープン・フォーラム(学生・教職員対象
日時:2016年9月13日(火) 14時~15時
場所:ダイアローグ・ハウス2階 国際会議室
司会進行:大森佐和、ロバート・エスキルドセン教授会共同議長

 

このフォーラムは、コンボケーションアワーの時間帯に開催する関係で、限られた時間を有効に活用するため、ご質問やご意見等を事前に記名にて意見・質問フォームまで寄せていただき、フォーラム当日に大学から回答いたします。第2回オープン・フォーラムの場合は9月10日まで受け付けます

以下に第1回オープン・フォーラムの記録(質問と回答)が載っていますのでぜひご覧ください。
キャンパス・グランド・デザインは今後のICUキャンパスの基本計画です。積極的なご参加をお願いいたします。

第1回オープン・フォーラムの記録(質問と回答)

日時:2016年6月21日2時〜3時

場所:本部棟206号室

Chair:ロバート・エスキルドセン教授会共同議長

Let us begin with a moment of silence.

I would like to welcome members of the faculty and staff to this Open Forum to discuss the proposed “Campus Grand Design.” In particular I would like to thank President Hibiya for taking the time out of her busy schedule to come here today and to respond to our questions. We all know how busy you are we appreciate that you took the time and effort to be here today. Thank you.

I would also like to thank Mr. Satō Masaaki, the Director of the School Juridical Person Secretariat, for his help in arranging today’s Open Forum.

Before beginning I would like to make two short announcements:

First, there will be a second Open Forum to discuss the proposed “Campus Grand Design.” That meeting will take place on Tuesday September 13 at 14:00 in the International Conference Room, Dialogue House 2F. Students will be able to attend this second meeting.

Second, as I believe all of you know, there is a website concerning our ongoing discussions of the “Campus Grand Design” plan. The url* of the website was in the email sent out yesterday. Let me know later if you need help finding the website. (https://sites.google.com/a/icu.ac.jp/dialoguecgd/home)

If you have further questions or comments concerning the “Campus Grand Design” plan, please submit them to the website. The format for today’s Open Forum is for President Hibiya to answer questions about the “Campus Grand Design” plan that were submitted in advance. In order to hear as many answers as possible from Prof. Hibiya, I am going to ask faculty and staff to keep your comments to a minimum. If there is a comment that you absolutely must share with us, please submit it to the website. Everyone will be able to see it there.

For the next 30 minutes or so we will hear President Hibiya’s answers to the questions that were submitted in advance. After that we will take follow-up questions from the floor.

President Hibiya

ありがとうございます。Thank you for Prof. Eskildsen.本日、フォーラムに試験期間中のお忙しい中にもかかわらず、大勢の方にきていただきまことにありがとうございます。特に、このフォーラムの開催に際しては高澤先生に非常にお世話になり、ありがとうございました。エスキルドソン先生とともに86の質問を項目ごとにまとめていただき、返事がしやすくなった点についてもお礼を申し上げます。

配布資料にある12の包括的質問に答える前に、3点申し上げたいと思います。

1)昨日、キャンパス・グランド・デザインの(Web上の)ページを更新しました。「FAQよくある質問と回答」を加えました。折々に新しい情報を載せていくということで、エネルギー関係の情報を岡野先生ほかにご協力をお願いして加えました。まだ見ていない方は是非ごらんください。

「FAQよくある質問と回答」の中にあり、また、今日の多くの質問に関わるので、最初に申し上げます。現在の段階で建設が決定しているのは、今建ちつつある新々二寮と今年5月25日の定期評議員会で新たに計画が承認された新しい体育施設(アリーナ=新体育館、新プール棟を含む)だけです。同日、学内住宅整備の基本計画が承認され、先週、現在の住人の方たちに最初の説明会を行いましたが、これは基本計画だけですので、まだ建てるというところにはいっていません。従いまして、それ以外の建物、本館とD館(東棟)の建て替えについては、まだ何も決まっていません。

2)HPにキャンパス・グランド・デザインの全体像が載っていて、今の位置にD館(東棟)がなく、さらに新しい寮が建っているが、これらは2030年頃をイメージしたものです。仮にもう二棟、寮を建てるとすれば建てられるのはこの場所である、仮にD館を新しくする場合に候補地となるのはここだ、ということで入っているが、あの位置に建てることが決まっているものではありません。

3)事前の質問に含まれる専門的な事柄については、金曜に質問をもらい週末を挟んだこともあり、幾つか業者に確認したいこともあります。二回目のフォーラムもありますし、別の形でお返事をしたいと思います。以上前置きです。それでは、ご質問に沿ってお返事をしたいと思います。

I.Idea/Mission

I-1. CGD によって具現化したい理念は何でしょう? What is the ideal that the university wishes to put into concrete form through the Campus Grand Design (CGD)?

皆さんご承知の通り、2013年にICUは60周年を迎えました。その前後2年ずつを加えた5年間、60周年記念事業を行いました。その大きなテーマは、次のICUの60年を考えていくことであり、キャンパスの整備もその一環としておこなっているものです。何を具現したいかというと、献学の理念を21世紀の世界にふさわしい形で具現したい。ICUが理想と考えるようなリベラル・アーツ教育を実践するのにふさわしいキャンパスを整備したい。

I-2. CGD は、ICU のいかなるミッションを継承しようとしているのでしょう? Which mission of ICU does the CDG seek to carry on into the future?

ミッションについては、国際性への使命、キリスト教への使命、学問への使命といわれます。I(国際性)については、次の60年も、世界中から学生も教職員もさまざまな人がきて一緒にコミュニティを形成するようなキャンパスを目指したい。Cについては、教会ももちろんあるが、学内住宅で教員と学生が交わるような、献学以来のキリスト教主義に基づく人格的な交わりを続けたい。Uは、60周年事業のテーマである対話Dialogueを重視した少人数教育を実践するための教育施設を整備したい。(例:現在の体育施設は学生数がずっと少なかった時に作られたので、保健体育科の授業は少人数教育とは言えない状況であった。これを改善するのが、5月25日の定期評議員会で認められた新体育施設の構想である。)

もう一つ、ICUは環境宣言を出しています。自然と調和した美しいキャンパスを実現するために緑を活用し、適切な整理を行う。武蔵野の森の豊かな自然の保持と希少動植物との共存を図ることも、CGDの実現の中で実行していきたい。

献学の理念の継承でいうと、この建物・キャンパス全体は、中島飛行機のものであったことを踏まえ、戦後、平和に貢献する人びとを育成する大学に生まれ変わったという歴史を十分に踏まえた上で、その大学のもつ特色をできる限り有意義なものとして生かしていきたい、ということも含まれています。

II. Rationale/ Purpose

II-1. マスタープラン完成直後に、なぜ、誰が、どこで CGD 策定を決めたのでしょう? Immediately after the completion of the university’s “master plan,” why, by whom, and where was the decision made to draw up the CGD?

キャンパス・マスター・プラン(以下CMPと略)2012のダイジェスト版は冊子になっています。このCMPは2012年の4月の理事会で承認されたものです。私が学長になってすぐのことでした。このCMPは「キャンパスの将来像を見せる青写真ではなく、将来計画を検討・決定する際の指針や拠り所となるフレームワーク」(注1)と位置づけられています。その後、何人かの先生の協力をあおいで本館、新々二寮、体育館、学内住宅、エネルギーのあり方を検討するための委員会をそれぞれ設置し、議論を開始しました。

しかし、個別の建物ごとに計画を立てているだけでは、キャンパス全体の機能とデザインをどのように調和していくかという視点が抜けてしまう。

統一感のあるキャンパスを作ることが重要である、という認識に至り、CGDを策定しようと、2013年10月の理事会で決めました。このCGDは、CMPによって示されたフレームワークをどのようにして具体化していくかを作ったものです。具体的には、新施設の建設、一部施設の建て替えなどの基本計画です。(建て替えの順番などの)ローリング・プランも入っています。現在ウェブにのっているものは、2030年頃のイメージ図であり、工程表も含めて変更される場合があります。すでに(当初計画の)順番も変わっており(注2) 、あくまでも計画ということです。

(注1)「キャンパス・マスタープラン位置づけ キャンパス・マスタープランはキャンパス の将来像を見せる青写真ではなく、将来計画を検討・決定する際の指針や拠り所となる フレームワークです。プランでは建物の建設のみを扱うのではなく、いかに環境を保 全しながら建物の更新を進めていくかという考え方を整理し、またキャンパスの森そ のもののあり方や保全・活用の考え方についても示す必要があると考えます。」(『ICU CAMPUS MASTER PLAN 2012』19頁。)

(注2)検討時期の変更はあったが順番の変更はなかった旨、学長から訂正あり。

II-2. 本館は「今後10年しかもたない」という CGD オフィスの説明(注3)は、誰が示したどの ような根拠に立っているのでしょう?Who indicated and on what basis did the CGD office state that the honkan “will last only than ten years?”

(注3)「新本館は、現在築72年であり2012年に耐震工事を行いましたが耐震強度、安全性は今後10年程度しか維持できないとの技術的な指摘を受け、安全性確保の為に近い将来に新本館建設が必要であると考えています。」(2016.2.16, ICUキャンパス・グランド・デザイン事務局、Change.org「ICU(国際基督教大学)のバカ山空間をこわさないで!」)

これについては、週末がはいったので、もうちょっと時間をください。技術的検討もしているが、情報をそろえた形でお返事いたします。今日は保留とさせてください。

(メール回答 2016年8月)

2010年8月に、大成建設(株)による、図面照合調査、外観劣化調査、コンクリート調査等の詳細調査及び外壁アンカー引抜き試験を実施した。その際、外壁や教室の壁の劣化度は軽度と判断されたため、壁についてはこの時点では補修不要だが、短期的にはこのまま使用できても、その後は再度調査をし、その段階であらためてどう対処するか要検討との技術的な指摘を受けた。

その後、2012年から2013年にわたり本館の耐震補強工事を実施し、当面の安全性を確保した。なお、6月のオープン・フォーラムでも言ったとおり、本館の建て替えは決定してはいない。

 

II-3. CGD 立案者は、どのようなデータを渡され、どのような注文をうけて CGD を作成した のでしょう? What kind of data was given to the drafters of the CGD and what kind of instructions did they receive in drawing up the CGD?

一般的な情報としては、大学案内、各種データブック、CMPの報告書一式(希少動植物の調査などをふくめ)、『建物に見るICUの歴史』、希少植物確認位置、現在の建物の利用状況などを渡しました。

注文については、献学の理念を継承するようなデザインにしてほしい、これからICUがリベラル・アーツ教育を実践するのにふさわしいキャンパス・施設を作ってほしい、世界にICUのリベラル・アーツ教育を発信する拠点となるようなキャンパスを作ってほしい、環境宣言に基づいて、自然、保全、景観、エネルギー問題を意識したキャンパス・施設を作ってほしい、60年間の変化にも柔軟に対応できるキャンパス・建物を作ってほしい、といったことを注文しました。

III. Process/ Decisionmaking/ Procedures

III-1. どのような手続きやコンペティションを経て、日本設計および隈研吾建築都市設計 に CGD 策定を依頼することになったのでしょう? Through what procedures or competition were Nihon Sekkei Inc. and Kuma Kengo Kenchiku Toshi Sekkei (Kuma Kengo and Associates) asked to draw up the CGD?

2013年10月の理事会でCMP(2012年4月)を具現化するCGD策定を決定しました。その後、どのような業者にお願いするかを検討し、2014年7月の理事会で作成実績のある会社20社くらいから6社を選定しました。その後、6社のうち2社が辞退しました。残った4社が2014年9月にプレゼンテーション、いわゆるコンペを行いました。それを理事会メンバーと大学幹部会のメンバーが評価しました。それを受けて、2014年9月の理事会で日本設計と隈設計事務所(組んで一社)を選定しました。CGD策定自体についてこの段階でかかった費用は、税込みで約4300万円です。

III-2. 今後、どのように学生、教職員、同窓生、寄付者、専門家と情報を共有し、意見を くみ上げていくのでしょう? From now on, how will information be shared and opinions sought from amongst student, faculty and staff, alumni, and donors and experts?

本日のオープン・フォーラムは、学生の参加は試験期間中で無理でしたが、学生・教職員については、こうしたオープン・フォーラムはそのための場所の一つである。同窓生、卒業生については、2月のアラムナイ・ニュースの中に昨年9月の同窓会の会合でCGDの説明会についてのレポート記事がでました。そこで同窓会長と話をし、同窓会としての意見の集約を特にしない、意見は直接大学に、ということでCGD事務局のアドレスを載せてもらった。その後、昨日のFAQは同窓会長のご要請で作りました。寄付者への説明については、JICUFは年に二回の理事会があり私は必ず出席しており、CGDについてはすべて説明し、ご理解を頂いている。今後建設予定の建物についても引き続き援助をする、というお話をいただいている。専門家の意見については、春学期に建築学会の方がたの調査があり、その後の意見を伺う場を設けていただき話をしました。このような方の意見は今後、積極的に聞いていきたいと思っています。

IV. Costs/Funds

VI-1. CGD 策定にかかった費用はいくらですか? What was the cost of drawing up the CGD?

4300万円です。

VI-2. CGD 実現のための解体&建設コスト、その後の維持管理コストをいくらと見積もって いますか? What is the estimate of costs for realizing the CGD, including demolition and construction as well as subsequent maintenance and management?

全部建てるかどうかわかりませんが、現在基金を中心とした運用資産は2015年度末で簿価が408億円(注4)、時価が444億円です。一方、CGDに必要なお金は、(現段階で)200億円程度(個々の建物の具体的な計画がない段階での数字)ではないか。

(注4)運用資産には、①基金(献学60周年基金や大学特定基金)と②教育環境整備特定資産や施設整備特定資産があり、①と②の合算が簿価で408億円である、との学長からの追加説明あり。

VI-3. その財源には何をあてるのでしょう? What will be used to supply the necessary funds?

経費の多くは、基金(等運用資産)を使うのではなく、日本私立学校振興共済事業団からの借り入れを中心とする。仮にもっと有利な市中銀行があれば、その度ごとに考える。何年もかけて返済することになるが、返済は、基本的に基金等の運用益から返済する方式である。その他に自己資金として、基金等の運用益の一部、JICUFからの寄付、使途を指定しない寄付金を充当する予定である。オスマー夫妻からの寄付は、使途が厳格に決められている。オスマー記念講座教授以外は、建物に使途が限定されているので、こうしたものを使う。従って基本的に基金等の運用資産を毀損しないことを前提に計画を立てている。5月25日の定期評議員会では、2025年度までのキャッシュフロー上の財政シミレーションを作成し、資金面からこのプロジェクトを実施していくことの妥当性を確認し、評議員会はこれを理解の上、承認した。このシミレーションには、新体育施設、学内住宅は入っている。本館については、建て替えた場合と建て替えをしない場合の2ヴァージョンを提出した。D館については、このシミレーションには一切入っていない。2025年度までの計画には入っていません。これらを受けて、基金を含む運用資産を活用して、体育館、学内住宅について進めることを理事会、評議員会で承認いただいたところです。

V. Effects

V-1. CGD 実現のためのコストに見合った効果は、どこにありますか? Where can we see effects appropriate to the costs of realizing the CGD?

効果は、計画的なキャンパスの使い方(こういう理念で作ってほしい、とお願いしてあるので)が適切に実行されれば、次の60年も献学の理念を生かしつつ、キャンパスの環境を保持しつつ、ICUが続いていくことに貢献すると思う。

V-2. CGD 実現によるデメリットはありませんか? Are there no demerits in implementing the CGD?

デメリットは、たとえば自然破壊であるとか、大きな財政上の危機に陥った場合は、実施できないことになる。しかし、今計画されていることが全部一度に起こるわけではないので、ひとつひとつの計画について、資金計画を含め、十分に吟味してすすめているところです。私からのお答えは以上です。

Follow up questions:

Chair

Thank you very much.  So we have about 20 or 25 minutes remaining for follow up questions.  お名前をいって、簡潔に質問をお願いします。

Nishio

CMPとCGDの関係がまだよくみえない。CMPは、今後の発展の土台として生きてくるのか?それともCGDか?

President

CMPの冊子75頁にCMP憲章がある(注5)。これを見ると、CMPがある種のルール作り、フレームワークだということがよくわかる。それに対してCGDは、具体的にどういう風にCMPに謳われていることを具現化していくかのデザインである。つねにCMPに立ち戻ることは十分にあり得る。

(注5)
キャンパス・マスタープラン憲章第1条(基本理念)
ICUキャンパス*の土地利用および施設の計画にあたっては、”献学精神”と”ICU環境宣言”に則り日本を代表するリベラルアーツ教育の場の創造に沿ったものとすることを、基本理念とする。
第2条(リベラルアーツ教育の場の創造)
基本理念の具現化のために、”リビング&ラーニング”の伝統を継承することを目標とし、学生と教職員の対話の機会の積極的な創出、学生どうしの活発な交流の場の創造に努めるものとする。
第3条(土地利用の基本原則)
豊かな武蔵野の自然を内包するキャンパスの特徴を保全継承するために、無秩序な土地利用は避け、自然環境の保全と活用を意識した土地利用ゾーニングの検討とその遵守に努めるものとする。
第4条(キャンパスの景観)
歴史ある本学独特のキャンパスの景観の特徴を将来に継承発展させるため、建築とランドスケープの双方の視点から、以下の事項についての配慮を行なうこととする。
①マクリーン通りおよび大学礼拝堂ファサード、ロータリーの関係によるシンボル性
②大学礼拝堂の塔の十字架の高さおよび十字架への視線
③クアドラングル構成
④既存の建物間の動線
⑤本館と芝生広場との関係
⑥キャンパス内の緑および国分寺崖線の緑
第5条(安心・安全)
大学教育の場としての安心・安全な生活の維持を図るため、以下の事項についての配慮を行なうこととする。
①施設の物理的安全性の確保
②キャンパスの防犯性能の維持向上
③周回道路内部への車両進入の抑制
④自転車と歩行者の交錯の回避
⑤ユニバーサルデザイン環境の創出
第6条(省資源・省エネルギー)
施設の計画にあたっては、省資源・省エネルギーに努め、環境負荷の軽減と自然エネルギーの使用等に積極的に取り組むよう努めるものとする。
第7条(建築物)
キャンパス内に存在する建築物については、その歴史的背景を十分に調査したうえで、他の諸条件に照らしながら、保全活用もしくは更新の方針を決定するものとする。
第8条(地域との共生)
地域と共生する大学として、土地利用や施設活用における地域社会との交流の機会を拡大するように努めるものとする。
第9条(キャンパス・マスタープランの策定)
本憲章に基づき策定されたキャンパスの将来像を具体的に表現し、かつ理事会で承認されたものをキャンパス・マスタープランとする。

Nishio

CMPではゾーニングを慎重にし、開発規制をしている。CGDでその区分けの変更はしているのか?

President

保全開発禁止区域のことですか?一部、変わっているところはあると思う。

Nishio

CMPで開発を制限した、という重大決定が密かに変更されることがないようにしていただきたい。

Steele

ICU環境宣言は、ICUホームページにある短いパラグラフだけではなく、2007年に委員会が作った長いヴァージョンがある。自然保護だけではなく文化財保護にも言及した詳細なフル・テクストである。CGD作成者には、短いパラグラフかフル・テクストか、どちらのヴァージョンを渡したのか?

President

確認して後ほどお答えします。

(メール回答 2016年8月)

2006年12月幹部会で承認、2007年1月教授会、2007年2月定期評議員会・理事会で報告された短いパラグラフの「ICU環境宣言」を渡した。

Steele

ICU環境宣言に従って、CGDは理事会に回す前にキャンパス環境委員会で議論、承認されたのか?

Hibiya

それも確認してお答えします。

(メール回答 2016年8月)

CGDは理事会で承認することではあるが、作成する過程において、2015年3月幹部会、5月教授会、6月職員ミーティングで中間報告を行い、学内教職員から意見を聴取した。さらに、教職員からメールで質問や意見をCGD事務局で受け付けた。

Yajima

CMPに従ってCGDが作られたという学長の説明であったが、CMPを作成する当初から、このあとにCGDが続くという計画だったのか?

President→ Sato

2009年から開始したCMPの大きな目的は、ICUキャンパスの現状調査であった。CGDを想定していたか、いなかったか、ということでは、結果的に繋がったといえると思うが、当初から意識したかどうかはわからない。

Yajima

CMPの予算は?

Sato

1億3千万か4千万円だったと思う。

Yajima

CMPとCGDに重なるところがあるのではないか、CMPが無駄になったのではないか、と疑念をもつ人もいると思う。CMPとCGDのための二つの大きなお金が、目的の重複なく最初から計画されていたのか、行き当たりばったりで作られたのではなかったか、という疑念は、はっきりと解決していただきたい。

President

CMPでたくさん行ったことは、希少動植物の調査です。今回のCGDは、これらを前提として進めている。この点がひとつの違いである。

Takazawa,

CMPにはICU歴史調査報告書もある。これがCGDにどのように継承されているのかという点をおたずねしたい。もうひとつ、ICU環境宣言の中には「ICUは、そのキャンパスにおいて比類なく美しい自然と、貴重な文化遺産を擁している。ICUはこの環境を天恵の財として、その保全に責を負うものである」と書かれている。貴重な文化遺産をどういうものとして認識し、CGD作成者に渡したのか?

President

それについては、CGDを作成したところにお渡ししている。隈先生のプレゼンテーションにもヴォーリズのお話があったと思うが、十分に検討されている。記憶の継承として項目のなかに入っている。

Takayanagi

高校で日本史を担当している関係上、キャンパスの土地の歴史について関心をもって調べ、その結果を『アジア文化研究』などで発表してきた。HPで見る限り今回のCGDは、個々の建物の歴史的価値について評価する観点が乏しいという印象を持った。とくにD館の価値については、日比谷先生も同席された建築史の先生方との会で明らかになった。こうした観点は、今回のCGDには盛り込まれていない。

CMPはダイジェスト版で見る限り、個々の建物の歴史的価値については大変詳しく調べている。他方、乏しいと思われる観点は、ICU献学以前に遡る歴史的価値の評価についてである。具体的には、縄文遺跡、江戸時代以来の屋敷林、中島飛行機の痕跡についてはどうなのだろうか。

また、これまで(隈氏に対する提言などで)「戦争遺跡」という言葉を用いてきたが、建築史の先生方との対話のなかで「近代化遺跡」という概念を学んだ。「近代化遺跡」とは、日本の近代化に資する設備や工場などを現在に生かす観点で保存していくため、文化庁が1993年から取り入れた新しいカテゴリーの文化財である。個々の建物の保存だけでなく、近代を支えたシステムとして文化財を考えていこうという観点がある。システムとしてみた場合、キャンパス内に残された中島飛行機以来の道、ロータリー、朝鮮の方たちが掘らされたといわれる地下壕、防空壕がセットとして重要なものとして浮上してくる。こうした観点は、2012のCMPにも乏しいように思う。ICU献学以前の歴史的遺産は、リベラル・アーツの大学にとっては大事なものではないか。

システムとしての近代化遺跡を考えたとき、本館はまさにその中心である。2012年のCMPでのデザイン面の評価に加えて、近代化遺産としての大きな評価ができるのではないか。

President

私も文化庁の方とも話し、建築学会の方とも懇談の機会を得て、認識を深めたところである。今後の検討で大いに参考にしたい。

Ikoma

建設が始まっている新々二寮について、どのような内容であるのか、どのように運営がなされるのか全然私たちのところにおりてきておらず、懸念している。学生たち、とりわけマイノリティの立場にある人たちの意見をもっとちゃんと聞いてほしい。彼らが居心地のいい空間を作ってほしい。もし本館を建て直す場合も同様であり、まずは学生の意見を聞いてほしい。

President

教授会等で詳しく説明できているわけではないが、学生部長から補足をお願いしたい。

Nunoshiba(学生部長)

2年前、寮の施設を考える際、その時点で寮に住んでいる20名ほどの学生を公募を行って新々二寮建設準備委員会を作った。彼らが全学生にウェブでアンケート調査をして、それを基にいろんな仕組みを作っていった。各フロアー32名という数字も、旧寮の学生たちが、自分たちの力で運営するのに丁度よい数字という意見に基づいて決めた。中の施設についても、学生の声に従って、一階は、一般学生も教職員も加わってセミナーなどができるようになっている。運営方法は、学生たちが月に二度ほど集まって学生自ら作ってもらっている。来年4月に新々寮に移動してくれる学生たちが決まっていて、彼らを中心に運用ルールを検討しているところである。運用内規については、学生主体で作っているのが現状である。詳細はまだ決まっていない。

Kristeva

隈氏は、東京中央郵便局の昔の建物を生かしたJPタワー・KITTEを作った建築家である。歴史的遺産を重視している隈氏に歴史的記憶を残したい、という私たちの希望は伝わっているのでしょうか? 今後、なにかをなくすのであれば、なんのために残さないのか透明にしてほしい。

President

隈先生には、大学の希望は適宜伝わっている。2030年のCGDのイメージ図には(新)本館があるが、本館についての具体的検討はまだ行っていない。本館については、これからお伝えすることになる。

Tanaka

記憶の継承と「ここにいない人の声」について尋ねたい。一番の当事者である学生の声は、9月にしっかり聞いてほしい。ほかに卒業生という大きなグループがある。自分は、ゼミの卒業生とフェース・ブックで繋がって常にコンタクトをとっているが、そこで今回の話がたくさん出てくる。

これまで戦争の記憶、戦後の記憶、中島飛行機の記憶など大文字の記憶の話だけがでてきた。しかし、もう一つ、小文字の記憶がある。それは、卒業生がどのようにこの学校を見ているか、思い出すか、ということである。彼女、彼らは癒やしを求めてこのばか山に来るし、彼らが思い出すのはばか山の後ろにある本館である。彼らがイメージしているICUの記憶があり、それを大事にすべきだと思う。

昨年12月に(CGD作成の)建築事務所の人たちとの意見交換会(ヒアリング)があった。中島飛行機の建物の話がでたとき、この建物はすでに研究所ではなく、改築され学生が教室として使ってきた、と鼻で笑われたような印象がある。しかし、実際はそれが大事である。使ってきた人たちの小文字の記憶という観点が、これまでの議論からぬけおちてきたように思う。是非、今後のCGDにこの観点を織り込んでほしい。

President

今日は試験期間だったが、9月には学生の声を聞く。また、今日意見を寄せてくれた人の中には、学生もたくさん含まれている。卒業生については、同窓会と話しているところであるが、集約しきれないことがあると思うので、改めてチャンネルを考えたいと思う。

Chair

今日、参加してくださった方たち、とくに日比谷学長にはもう一度お礼を申し上げたい。これでオープン・フォーラムを終わります。

記録:高澤紀恵、ウィリアム・スティール

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