ICUフライングディスク部 ICU WINDS、全国大会に出場決定! 突撃インタビュー!
|ICUフライングディスク部ICU WINDSが第27回全日本大学アルティメット選手権大会関東地区予選のオープン部門で1位、ウィメン部門で6位となり、9月24日(土)、25日(日)に行われる第27回全日本大学アルティメット選手権本戦へと出場することとなった。(ICUの公式Webサイトの記事はこちら)そこで我々は本戦へと意気込むICU WINDSの男子部部長の中尾賢太郎さん(以下中尾さん)、と女子部部長の西矢奈々さん(以下西矢さん)に突撃取材を行った。(※インタビューは再構成済み)
――本戦出場おめでとうございます。
ありがとうございます。
――ICU生の中でもアルティメットと言われてもピンとくる人はそんなに多くないと思います。そこでまず、アルティメットとは何かを教えてください。
中尾さん:アルティメットとはフリスビーを使ったスポーツで、よく「アメフトとバスケが合わさったスポーツ」と言われています。
西矢さん:アメリカ発祥で、1チームにつき7人でプレイします。簡単にルールを説明すると、アメフトと同じようにエンドゾーンが各チームにあり、相手のエンドゾーンでディスクをキャッチすることで点が入ります。
中尾さん:でもアメフトと違って身体接触は禁止されています。また、審判が存在せず、全員がセルフジャッジで試合を行うというところも特徴です。
――アルティメットは他のスポーツとどのような違いがありますか?
中尾さん:球技ではなく、ボールを使わずにディスクを扱うため、ボールと違って風の抵抗を受けたり、回転をかけることでボールみたいにすぐに落ちてくることがなかったり、70メートル以上の長い距離を飛んだりすることもあります。つまり、ボールと違って滞空時間がものすごく長いということです。
また、先ほども挙げたように、審判がいないというところも特徴です。
――プレイしていて気がつく他のスポーツとの違いはありますか?
中尾さん:個人的な意見ですけれどフライングディスクを始めるのはこれまで野球やサッカーなど、特に男性の方に多いのですが、自分も含めて、いわゆるメジャーなスポーツをしてた人が「もういいや」と諦めてフライングディスクに転向している傾向があるように思います。それ以外の点では、身体接触がないので、身体能力的に劣っていても活躍できるスポーツだということです。
――フライングディスク部ではどのような練習を行っていますか?
中尾さん:基礎練習を大事にしています。また、一日の練習の最後には必ずゲーム形式での練習を行っています。その日の練習で行ったことをゲームに生かすという流れを意識して練習を組んでいます。
――部の規模を教えてください。
中尾さん:男女合わせて54人います。今は1年生が多いですが、もともと各学年で男女10人ちょっとずつくらいで人数が少なく、男性メンバーだけだと一学年で7人揃わない時期もありました。しかし、ここ数年で規模がすごく大きくなりました。
――部の雰囲気はどのような感じですか?
西矢さん:練習はわりときついことがあるので、厳しいところは厳しくしています。でも、部員間の仲はすごく良くて部活終わりにみんなでご飯を食べたりします。
中尾さん:むしろ部活以外に友達がいないですね(一同笑)。それだけ仲がいいってことなんですけど、それ以外に友達がいない人は多いですね。部活の時間が長いってこともあるんですけどね(笑)。
――本戦はどのような形で戦われるのですか?
中尾さん:まだ確定はしていませんが、例年通りだとリーグ戦のあとにトーナメント戦で戦います。
――本戦では昨年以上の成績が期待されていますが、意気込みのほどを教えてください。
中尾さん:去年も本戦には行ったんですけど大事な試合にすべて負けてしまって、上位のトーナメントに行ったにもかかわらず、結局6位でした。なので、上位のトーナメントに行くのは最低条件として、そのあとにいくつ厳しい試合を勝てるかだと思っています。そこで勝って、最後には優勝したいと思っています。
――ICUにこれから入学する人で、アルティメットに興味がある人にコメントをお願いします。
中尾さん:最近は、高校の体育の授業でもアルティメットが取り入れられはじめており、また大学生以下のユースの部門も盛んになってきています。20の新歓の時も、アルティメットを知っている人が19のときから増えていました。また、ICU WINDSに入る前、僕たちはアルティメットという競技名をまったく知りませんでしたが、入る前から聞いたことがある、という人はどんどん増えてきています。一回練習に来てもらえれば、他のスポーツで使うボールとは違ってディスクを扱う楽しさや、アルティメットの面白さ、奥深さがわかってもらえると思うので、ぜひ一度練習に来てください。
西矢さん:あと、大学から始めても日本代表になれる人が多くて、競技人口がまだまだ少ないということもあるんですけど、日本のレベルは世界から見てもかなり高いです。
中尾さん:去年はU-23の日本代表選手としてICU出身の選手が2人世界大会にいって、男子の部では第3位になっています。サッカーといったメジャーなスポーツでは日本代表というのは全く想像できないことですが、WINDSでは世界で銅メダルを獲得したICUのOBさんがいて刺激になりますし、マイナースポーツのいいところです。
――他にコメントはありますか?
中尾さん:ICUの学生に向けてですが、体育でフライングディスクの授業が開講されているので、ぜひ一度とってもらいたいなと思っています。
――ありがとうございました。
アルティメットのルールは日本フライングディスク協会のウェブサイト( http://www.jfda.or.jp/introduction/ultimate/ )に詳しく記述されている。「アルティメットって何?」と思ったICU生も、ICUへの入学を目指している受験生のみんなも、一度アルティメットの世界を覗いてみてはどうだろうか。
ICU WINDSの本戦での活躍に目が離せない。