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ICU受験生応援企画第2回目―ATLAS対策について―

ICU60

 

センター試験も終わり、ICUへの出願も締め切られたいま、受験生の皆さんはいかがお過ごしだろうか? ICUの入試は特殊だと世間では言われているが、実際に一般入試の科目も、他大学の入試とは一線を画す、風変わりな科目名ばかりだ。すでにご存知だとは思うが、改めて試験科目を見てみよう。


試験科目

A方式

  1. 「人文・社会科学」または「自然科学」
  2. 総合教養 (ATLAS)
  3. 英語(リスニングを含む)

B方式

  1. 英語(IELTSまたはTOEFLの公式スコア)
  2. 総合教養 (ATLAS)
  3. 個別面接

(ICUの公式サイト「一般入学試験 http://www.icu.ac.jp/admissions/april/general/index.html」

より引用


ここで目を引くのは、やはりA方式とB方式両方での共通科目、「総合教養(ATLAS)」だ。受験生の中にはどう対策をすればいいかまったく見当もつかない方が多いことだろう。かく言う筆者も、2016年度の入試で、総合教養に不安を抱きながら受験していた記憶がある。現在、無事合格できてICUにいる者として、受験生の皆さんへ「総合教養(ATLAS)」対策のアドバイスをしたい。

まず、試験の概要を見てみよう。


新入試科目「総合教養(ATLAS)」

一般入試A方式とB方式の両方で使われる「総合教養」は「講義を聴き、それを基に設問に答える」という新しいスタイルの入試問題となっています。

実際の「総合教養」の試験では、まずあるトピックについて15分程度の短い講義(ミニ・レクチャー)を聴き、それに関する学際的な設問に解答します。その後、講義トピックについて人文科学、社会科学、自然科学の観点からの論述等を読み、それぞれの設問に解答します。これら4つの領域における設問は合計40~45問です。実際の試験時間は講義部分を含めて80分です。

「総合教養(ATLAS=Aptitude Test for Liberal ArtS)」は、ICUのリベラルアーツ教育の世界を俯瞰する地図。ICUから受験生の皆さんへのメッセージでもあります。

楽しくチャレンジしてください。

教養学部長 伊東辰彦


 

(ICU公式サイト「総合教養(ATLAS) http://www.icu.ac.jp/admissions/april/general/atlas.html」より引用)

上記の通り、総合教養は、15分程度の講義(日本語)を聴き、それに関連した設問がまず出題される。そして、人文科学、社会科学、自然科学の観点から書かれた4000字前後の論述を読み、それぞれの設問に解答する。上記の引用には、「これら4つの領域における設問は合計40~45問です。」と書いてあるが、実際その通りで、総合教養の日本語による講義音声に関する設問が10問程度、そして同様に人文科学、社会科学、自然科学に関する設問も10問前後出題される。

総合教養に関する設問は、2016年度の出題(http://www.icu.ac.jp/admissions/docs/16ATLAS_2.pdf)を参考にしてほしい。まずやるべきことは、2015年度、2016年度の過去問を解くこと。ICUの試験への感覚は、ICUの入試問題を解くことでしか養われない。

人文社会科学の過去問で読解力養成を

過去問2年分を既に解いた方には、さらなる対策として、やはり人文・社会科学の過去問を解くことを強く勧めたい。なぜなら、実際に総合教養の問題で占める部分が大きいのは、読解問題だからである。人文・社会科学では、1万字以上の論述を読み、40問前後の設問に答えるというスタイルが人文科学、社会科学と2つの科目に分かれていたときから、ずっと踏襲されている。また、読解問題だけでなく、知識でしか答えられない問題もあるが、そういったものは普通の受験対策をしていれば答えられるものが多く、あまりにもマニアックな場合は自分以外の受験生も正答できないので、その部分で差がつくことはない。合否を分けるのは、長い文章を読み、40問ほど出題される4択の中から正しい解答を選ぶための読解力なのである。

日本語リスニング対策も忘れずに

また、15分間程度の話を集中力を保って聴き続けることは意外と難しい。英語のリスニングでも長めの設問を最初から最後まで集中して聴き続けることは難しいように、日本語のリスニング音声を15分聴いて、内容を完璧に記憶するのは難しい。メモ用紙が配られるので、メモはできる限り多く取り、集中して聞き続けることを意識して頑張ってほしい。また、講義の内容をすべて書き留めるのは不可能なので、去年に出題された内容と講義音声の内容を照らし合わせて、どういったことを書き留めておくべきなのか分析することを勧める。筆者の印象としては、全体の流れを問われるだけでなく、講義のいわゆる「枝葉末節」的部分、「ここはメモを取らなくていいと思っていた!」と誰もが試験中に唸るような部分が出題されたように感じる。

筆者が講義音声を集中して聴く練習として勧めたいのは、NHKで放映されている『視点・論点』と『時論公論』を視聴することである。前者はアカデミックで広範な話題を取り扱い、後者は時事的話題をわかりやすく、しかし真面目に解説しているので、総合教養の講義音声を集中して聴く練習になる。番組は10分と、実際の講義音声よりは短いものの、10分間集中してメモを取りながら番組を視聴することは、実際の試験できっと役に立つだろう。

苦手分野も諦めてはいけない

人文・社会科学を選択した受験生の中には、自然科学において出題される理系寄りの設問にどう対策すればいいのかと思っている人もいるだろう。しかし、よく文章を読めば計算する方法がわかったり、一見難しそうに見えても意外と簡単な計算問題だったりする設問が多いので、「自分は文系だからわからない」と諦めてしまうのではなく、問題に向き合って正答を導く努力をしてほしい。また、自然科学を選択した受験生にも、「国語のような、読解問題はわからない。」と諦めるのではなく、根気強く論述を読み、4択のなかから正答を導く最大限の努力をするべきだ。きっとそれこそがICUが受験生に求めているものと言っていいだろう。

ここまで総合教養のアドバイスを述べてきたが、いかがだっただろうか? 寒い時期だが、体調管理に気を配り、入学試験当日に受験生の皆さんが良い結果を出せるように祈るばかりである。次回は、ICU受験前日と当日についての記事をお届けする。お楽しみに。