【1・2年生必見!】ELA情報①
RW?何じゃそりゃ!?

RWとは?

 実はELAには、RW(Research Writing)という最終関門が待ち受けている。原則、Stream 1の学生は1年次の秋学期、Stream2の学生は1年次の冬学期、Stream3の学生は2年次の春・秋・冬のいずれか1学期、Stream4の学生は 2年次の春学期にFRW(Foundation of Research Writing)を履修した上で、秋・冬学期のいずれかの学期にRWを受講することとなる。なお、Stream1を除いて、自分の興味関心に合致するテーマの授業を選択し、抽選によって履修する学期と講座が決められる。テーマは、政治、テクノロジー、言語教育、宗教など様々であり、それまでのELA科目の総まとめとして、自分でトピックを決め、1500~2000words程度のエッセイを提出する。今回は、WG社員が実際に履修したRW講座の感想を以下にまとめた。【うじ】

 

Stream2

 筆者は2018年度の冬学期にストリーム2のRWを履修した。選択したクラスのリサーチ・テーマは「マスメディア」だった。筆者は、テーマに対する興味からこのクラスを選択したのだが、後から聞いた話によると、どの先生がやさしいかとか、どの講座では課題が少ないのかといったことを先輩から聞いてからクラスを選ぶ学生も多いようである。筆者のクラスを担当したジェラード・オコンネル課程上級准教授は、熱心な授業を行う一方で課題量は少なく、好感の持てる教員だった。講義に何を求めるかということは人によって異なるだろうが、自分の興味関心と、要求される仕事量(課題等)のどちらを重視するかでバランスをとり、クラスを選択するのが良いだろう。

 また、RWではそれまでのセクションは解体され、新しいセクションが作られる。予備登録以前に1年次のセクションの友人と相談してクラスを選択する人が多いからなのか、筆者のクラスでは、ある一つか二つのセクションから来た学生が、クラスの半分くらいを占めていたようである。一箇所に固まって席を陣取る彼らを横目に、何も事前に相談などはしていなかった筆者は少し孤独を感じた。もしこういったことが気になる方がいるのであれば、事前に根回しをしておいた方がいいのかも知れない。

 クラスの内容は、ARWで習得したリサーチとライティングの技術を応用するというものだったと記憶している。ARWに比べると、エッセイのテーマが比較的自由に決められる分、より高度な応用力が必要となる。筆者にとっては、2学期間のELAの総復習ができ、有意義な経験となった。筆者からアドバイスできるのはこの程度のことだが、これからELAを履修する方の参考になれば幸いだ。【RAN】

 

Stream3

 筆者は2019年度の秋学期にストリーム3のRW、「アートにおける英国コロニアル期及びポストコロニアル期の文化」を履修した。担当は、現ELA副主任であるスーザン・エドワーズ講師であったが、当時が彼女がICUで講座を受け持つ初めての学期であったと記憶する。筆者がこのクラスを選択した理由は、端的に言って直感という名の賭けと妥協によるものであった。本来であれば、冬学期に開講される宗教をテーマとするクラス(担当はニコラス R. カスパレック特任講師) を希望していたのだが、教職課程の授業と重なってしまうため、履修計画上致し方なくこのクラスを受けることにした。

 RWは、1年次のセクションがそのまま持ちあがるという訳ではないので、新たなセクションで授業を受けることになる。筆者の場合は筆者自身も含めて、顔見知りの学生が何人かいたのだが、多くの学生はいくつかの集団に固まって教室内に存在していたと思う。さて、授業内容に話を移そう。同講師は、恐らくELAならではの授業スタイルに慣れていなかったのであろう。殆どの授業は、多量なスライドを見せながらのレクチャー形式であった。これは、ディスカッションに苦手意識を覚えている学生諸君にとっては朗報かも知れないが、日々睡眠不足状態にあった筆者にとっては、同講師の「愉快な」ジョークと詳細な絵画解説の行われる授業は、睡魔との格闘を強いられる苦しい時間であったのだ。アマチュアを自称しながらも、同講師の美術への造詣はかなり深かったと記憶するし、「はて、私はフランス語の講座を取っていたのかな」とも思わせてくるほどに、彼女は時折流暢なフランス語を用いるのである。

 読者諸君に筆者から助言するとするならば、「テーマと担当教員は確認しろ。直感は使うな。後々に苦悶するのは自分自身なんだぞ。」全てはこの言に尽きる。【棟梁】