ICU生のためのウォークインクリニック:
ファミリーカイロプラクティック三鷹院

 三鷹駅南口から徒歩1分、多くのICU生にとってなじみ深い大通りの一角に、ファミリーカイロプラクティック三鷹院がある。木のぬくもりが感じられるアットホームな雰囲気の入口。そこで出迎えてくれたのが、ICU卒業生の佃隆さん(ID00)だ。佃さんは22年前に当院を開院し、現在も院長として治療に携わっている。佃さんが開業するに至った経緯と、治療院についてお話を伺った。

※この記事は、ファミリーカイロプラクティック三鷹院からの依頼によって取材・執筆した広告記事です

周りの人の健康づくりが世界を良くする道につながる

 現在は「カイロプラクティック」という専門的な治療に携わる佃さんだが、ICU入学前には国連英検B級を取得、卒業後に国連機関職員やアンカーパーソンとして働くことを考えていた。

「社会に対して何か伝えたいという思いがずっとあって。単にニュースを伝えるだけでなく、自身の見解を伝える仕事に憧れていました。けれど大学3年生の時、例えば国連に勤務しようが青年海外協力隊に参加しようが、どれもperson-to-personで地元の人と密着して行う仕事だということに気が付いたんです」

 その後、ICUと他大学で研究を進めながら大学4年次に治療院を開業。親に借金をしたり、可能な限りの奨学金を借りたりしながらのスタートだった。治療院は、場所を変えながらも当時からずっと三鷹市にある。

忙しかった学生生活

 佃さんは学生時代にICUでの履修に加えて、SCUHS(Southern California university of Health & Science)、カリフォルニア大学アーバイン校や同口サンゼルス校で履修し、カイロプラクティック(以下、カイロ)を学んだ。ICU卒業後には、オーストラリア公立マードック大学健康科学学部、カイロプラクティック学科で学位を取得。ディスタンス・ラーニング・プログラムというかたちで、1年のうちに現地で、或いは現地から先生を迎えて講義を受けたり、当時は先進的であったDVD等で授業を聞いて課題を提出したりという学びも経験した。

他者を知ることについて考えた、ICUでの学び

 佃さんの在学当時、既にICUでは他大学に先駆けてジェンダー研究が扱われていた。ICUは当時からリベラルな学風で、性的マイノリティだとカミングアウトする友人もいる環境だった。それでも、その事実を公言する人が少なかった時代でした。ICUで学生生活を送ることで、自分のセクシュアリティがどこにあるのか、自分は何なのかということを考えることができたと、佃さんは話す。

「色々なところで男性、女性について考えたり。月経についても、キャンパスで体調の悪い友人から自然に『今日生理で歩けないんだよね』と伝えられることがあったり、自分の家に泊まった友人が布団を汚してしまったりということもあった。そうして自分も考え始めたことが多くあって」

 実社会では、そうした生理現象はオープンには語られない。体調不良を隠し、我慢して、仕事の効率を必要以上に悪化させるようなこともある。そこで、佃さんは治療院でスタッフ向けに「生理カレンダー」を作成した。希望者のみ、男性職員を含めた全員で生理日を共有する。生理周期に加えて、個人差が多分にある生理期間前後のつらい日程や体調を、マークすることによって自身で申告してもらう。そうすることで、業務日程や量、内容の調整をしたり、互いの休憩を気遣ったりしながら働ける環境を作ることができたという。

 また、ジャクリーン・ワシレウスキ先生の国際政治に関する講義でのグループワークも深く印象に残る学びの1つであった。学生がテロリスト、人質、政府、メディア等の立場に分かれ、各々に与えられた情報をもとに活動・主張を行い、最後に各々の過程を映像に収めて提出する。佃さんはこの課題を通して、どの立場にも各々の正義があるということを身をもって実感する。

「当時こういう体験ができたということはとても嬉しかったし、それらを通してアットローカルで良いんだと思った。因みに、この授業で出会った学生の中にはいまだに仲の良い友人もいるね。私も開業する前日にブルーになったことがあった。多額のお金をかけて内装からすべてを頑張ったのに、もう無理だと思って。そう思った時に開業祝をしてくれたり、開業当日もチラシ配り等一緒に頑張ったりしてくれたのが、ICUの友人だった。そうやってここまでやってきた気がします」

幼少期の事故とカイロプラクティックとの出会い

 そんな佃さんがカイロプラクティックの道を選んだきっかけは、幼少期からの健康上の体験にある。小学1年次に事故で頭に金属バットが当たり、それ以降、首を横まで回せない、めまいを覚えて倒れる、高学年になっても車酔いをして戻してしまうということが多々あった。ずっと何となくおかしい、というような状態が続いていたにもかかわらず、病院では原因不明と言われ続けたという。何度も入院したり、治療院も片道4時間かかるところに通っていたりした時期もあった。

「当時はブラックジャック(手塚治虫先生著)に憧れて、医師になろうとも考えていました。ただ、ある時に自分の体は医師でも、たとえブラックジャック先生だとしても治せないということを悟ったんです。実際に作品において、医師の限界というのも描かれていたシーンもありました。カイロを受けて治り始めてきたとき、『なんだ、歯が痛ければ歯医者に行くように、首が痛かったらカイロに行けばよかったんだ』というのを思いました」

 佃さんは、中学3年生でカイロプラクティックに出会う。地元である三重から大阪まで治療を受けるために通い、大学生になると東京の先生を紹介してもらった。治療を始めて1年半ほど経った頃には、問題なく旅行にも行けるような状態になったという。

▲「カイロ」は「手」、「プラクティック」は「技術」という意味。カイロプラクティックとは「神経の流れ、脳と体のコミュニケーションが上手くいかなくなったとき、ずれているところを手で矯正する」治療法。集中力、運動神経や感覚神経、自律神経も良くなるため、多くのアスリートもこの治療を受けている。

開業への道、ICU同窓会の支え

 就職活動の時期に差し掛かり、佃さんはカイロの治療院を開こうと決めた。当時は雇ってくれる治療院等もなく、初めから自営業となることを承知した上での決断だった。そうして、本格的にカイロの勉強やインターンを始める。

「自分のゴールが輝いて頭に浮かんだ瞬間があって。カイロの道で自分はパイオニアになろうと思った。散々海外志向だった私だけれど、医師にできないこと、フロンティアは日本にもあったんです。大変、忙しいと感じている間にも一歩踏み出すごとにそこがフロンティアで、またすぐに動き出さなきゃと歩み始める。それがずっと続いている感じで今に至るのかな」

 ICU同窓会には医師の会(後に佃さんの提案により「医療関係者の会」に改名)も存在している。カイロが今よりも知られていなかった当時に、カイロには可能性があるので応援したいと背中を押してくれたのが、ICUの卒業生の方々であったそうだ。

「ICUの同窓生にはアツい人が多いんです。僕も彼らの情熱をいただいて、開院できました。現在のICU生にも同窓生と関わりを持つことを強くお勧めします。例えば、Clubhouseで呼びかけるのも良い。こういう人に教えを請いたい、この話を聞きたいと呼びかけるだけで、手伝ってくれる先輩は大勢出てくると思う。僕がこの状況下で学生だったならば、取り合えずそうしますね。もしそれに抵抗を覚えるならば、まずは同窓会のイベントに参加してみるも良い。少しアクションを起こせば、コロナ禍であれ必要な人と繋がることができると思います」

ウォークインクリニックとしての治療院

 ファミリーカイロプラクティック三鷹院には、学生、特にICUの学生・卒業生も来院する。当治療院では3つの段階に沿って治療を行っている。はじめにうつ、腰痛、気管支喘息等の何かしらの症状が出ている段階、次に姿勢のケアを行う段階、そしてパフォーマンスアップの段階へと移行する。つくだ式では同時に栄養、運動、睡眠、心、姿勢/神経の5つの要素をそれぞれ定義して治療のバランスを考える。

「1年も通っている方になると、予防を目的に治療を受けているんです。例えば歯科では、以前よりも今の方が虫歯になる子供が減少しているデータがある。それは、予防教育に歯科業界全体で取り組んだ結果だと言えると思うんです。カイロでも、小中学校、大学にて講演をしたり、本を書いたりする啓蒙活動が進んでいます。そうすると20年30年後には、『昔は猫背の人がいたんだよね』『昔はカイロを受けていない人がいたんだよ』という状態になることだって十分あり得ると思います」

 実際に、カナダでは新生児の2割ほどがカイロを受けているという。佃さんの治療院にもご家族4世代で通っている人もいる。カイロを知るきっかけやはじめの症状、入口はどんなものであれ、簡単に立ち寄れるウォークインクリニックとして利用して良い。当院は各々の「本当にやりたいこと」を確かめて寄り添っていく、そういう治療院である。

ICU生のためのカイロ

 読者の皆さんのはじめてのカイロ体験としてお勧めしたいのが、佃さんも出演する「オンライン健康教室」*¹である。テレワーク対策から睡眠の方法まで、興味深いテーマに沿って自身でできるケア方法を学ぶことができる。

 加えて、今回の取材では特別に、カイロの視点からICU生への具体的なアドバイスも伺った。

1.パソコンの画面を上げよう

 殆どの授業がオンラインで開講されるなか、まずはパソコンの画面の位置を上げることが重要だ。ノートパソコンを使用する学生も多いと思うが、そのまま使うと目線も下がり姿勢が悪い状態になる。下に物を挟むなどしてモニター部分は目線の高さまで上げ、可能であれば外付けのキーボードとマウスで操作する。モニターとして使用することで、姿勢が矯正できる。佃さんによれば、作業の最中にダンスやエクササイズなどをすることも良い効果があるという。

2.基本の姿勢「武士のポーズ」を徹底しよう

 着席する際は、椅子の少し前のほうに浅く腰掛ける。手を太ももの上に置き下に押すようにして、体は上に伸ばすように意識する。この背筋が伸びた状態から手を自然に戻す。最後に顔を斜め45度ほどまで上げて、戻す。こうすると目線は前に戻るが、顔は少し上を向いていて印象も大きく変わる。この姿勢は就活でも効果的だ。

コロナ禍という、新しいゲームに適応すること

 コロナ禍の昨今は、学生同士不自由なく交友できるわけでもなく、中々気が塞ぐことも多い。慣れない生活や漠然とした不安に駆られることがあるのは筆者だけではないだろう。そんな今の学生へ、佃さんにアドバイスを伺った。

「コロナ禍が新しいゲームだとしたら、新しいルールは作ったもんがちです。ゲームを作る側、或いはゲームが変わったことに気が付く人になれば良いと、僕は思う。僕らの時代にはファミコンが流行していて、スーパーファミコンが発売された時、コントローラーが大きく変わったタイミングがありました。変更されたからには対応するしかなくて。実は『ゲーム』が変わるのは、コロナだけじゃないと思うんです。コロナ禍に学生でいることを歴史のなかの一種のマイノリティであると捉えるのであれば、その体験を乗り越えれば相当強い存在になれるのではないかと。つまり、1つの状況についても色々な見方がある。最近流行していた漫画のように、転生したらスライムになっていたりと、生活における状況設定が変わることがあって。それは、今皆で転生している状態だと言えるかもしれないということだと思う。僕は実際に、コロナ禍でゲーム変更への対応を学びました。まだクリアしていないゲームに取り組むことができる学生は羨ましいとさえ思います。有意義な学生生活となるよう、心より声援を送ります」

*¹ファミリーカイロプラクティック三鷹院 オンライン健康教室

https://www.youtube.com/user/takashitsukuda/featured

過去のWG取材記事はファミリーカイロプラクティック三鷹院公式HPより参照が可能です。

ファミリーカイロプラクティック三鷹院

〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-24-7 平嶺ビル301号

受付時間:毎日8:30~20:00

電話番号:0800-888-4270(フリーコール)

メールアドレス:info@mitaka-chiro.com

公式HP:http://mitaka-chiro.com/

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ファミリーカイロプラクティック三鷹院 院長 佃隆さん

公式Twitter @tsukuda_chiro

【丸田翔子】