私のスカベンジャーハント体験記
|去る、5月7日から15日までの約1週間、ICU図書館春の恒例イベント「スカベンジャーハント」が開催された。
以前、担当の図書館職員さんに対する取材記事(http://weeklygiants.co/?p=3164)も掲載したが、ICUにおけるスカベンジャーハントとは要するに「図書館を舞台にした、選書権をめぐる謎解きイベント」である。
今回は、取材をきっかけにスカベンジャーハントに興味を持ち、初参戦してみた筆者の率直な感想をこの場を借りて述べたい。
問題の隠し場所がエグい
スカベンジャーハントでは、まず図書館中に張り出された20問の問題文を参加者自身が探し出さなければならない。本棚の隙間に顔をうずめたり、図書館のど真ん中で突然しゃがんだりする筆者の姿は、さぞかし不審者然としていたことだろう。
ちなみに、今年度の隠し場所で一番エグかったと思うのは、Q20であった。集密書架の開け方を今回初めて知ることができた。
参考文献が英語
問題を解く過程で、ICU図書館が所有するデータベースを必然的に使うことになる。
その中でも大いに活用したのが「ICU Weekly Bulletin」「ICU GAZETTE」の2誌である。これらはICU Portalなんて存在しない時代の本学の機関紙であるが、どれもこれもICUらしく英語で書かれている。しかも内容の大半が、「先日○○さんがICUに寄付をしてくれました」とか「YUASA先生がありがたいお言葉を述べられました」とか、そんなことである。
そんな中にさらっと問題の解答が存在するのだから、英語弱者の筆者は大層苦労した。
しかし、問題と関係がない箇所でも読んでいるとこれが案外面白い。実際、どれも開学当初の様子を知ることができる貴重な資料なので、見たことがないという諸氏は歴史史料室データベースでの一読をおすすめする。
問題が難解
スカベンジャーハントの問題は、参加したことがない人の想像をはるかに超える難問である。
初級・中級・上級で作問レベルのバランスをとっているといいつつも、おそらく図書館職員さんにとっての初級は我々にとっての中~上級である。
先述したデータベースを洗いざらい見てみたり、図書館職員さんのブログを2005年まで遡ってみたり、10年前のW3を読み漁ったりすることになるとは、参加前には思ってもみなかった。
まとめ
文字通り汗水流し、図書館中を奔走したスカベンジャーハント。これだけ入れ込んでおきながら、結局数問は手も足も出ず、順位も6位という微妙な結果だった。
しかしながら、クイズを解くうちで図書館やICUの歴史について深く知ることができたし、問題を探し出して回答するというその過程が、筆者には選書権を獲得するという結果よりも楽しく感じられた。あくまでもスカベンジャーハントは「ゴミ拾い」であって、これがこのゲームの本来の楽しみ方なのだろう。
ぜひ来年以降もこの「難しすぎる謎解きイベント」に挑戦しつづけたいと思う。