C-Week企画「LAMBS サンバカーニバル」レポート
|去る5月13日の昼下がり、C-Weekプレ企画として新D館から本館までの道でLAMBS(ラテンアメリカ音楽愛好会)によるパレードが行われた。楽器から繰り出される陽気なリズムやダンサーの軽快なステップは道行く人々を魅了し、C-Weekを盛り上げる最高の火付け役になったといえるだろう。
今回は、この日のパレードに参加した藤倉千聡さん(以下藤)と成田和明さん(以下成)からお話を伺うことができた。
――今回のC-weekプレ企画に参加した感想を聞かせてください。
藤:台風が心配でしたが、快晴の中で決行できてよかったです。19の人たちもたくさん来てくれて、とてもいい雰囲気の中でできました。
成:観客の前で演奏するという貴重な経験を学内でさせてもらえたことを感謝したいです。C-weekの企画として参加できて光栄です。
――サンバを披露した側として、今回のパレードをどう感じていますか。
藤:久々のパレードでしたが、演奏していた自分たちも観てくれていた人もニコニコしていて、本当に雰囲気がよかったです。いいパレードになったと思います。
成:今回は少人数でのパレードでしたが、迫力あるものを届けられたと思います。楽しんでいただけていたら嬉しいです。
――ありがとうございました。
C-Weekとサンバカーニバルがあまり似つかわないと思う方もいるかもしれないが、そもそもサンバカーニバルとキリスト教には実は深い繋がりがある。カーニバルは元々「謝肉祭」という意味を持ち、伝統的にキリスト教の文化圏で行われていた祝祭である。ちなみにブラジル皇帝であったドン・ペドロ2世が参加したこともあるらしい。ちなみに、長さは地域によって違うが、1週間近く催される場合が多いそうだ。
また、2015年度のC-Weekテーマ「はじめに言葉があった」とも深い関係があるとも言えるだろう。かつて、ブラジルの人々は歌詞の題材を自分たちの生活から考え、サンバを通して人種差別や政治を批判した。
その後、さまざまなスタイルのサンバが生まれたが、自分たちの「言葉」をリズムのせて人々に伝えようとする精神は今も受け継がれている。