【連載】大学部署インタビュー アドミッションズ・センター編

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ICUの入試は一般入学試験での「総合教養(ATLAS)」の導入などで最近注目を集めている。今回は入試の広報から実施までを担当するアドミッションズ・センターにお話を伺った。

 

――アドミッションズ・センターは具体的にはどのようなことを行っているのでしょうか?

ICUの入学試験を皆さんはいくつ思い浮かべることができるでしょうか。ICUでは、一般入学試験(A/B方式)、ICU特別入学選考(AO入試、A/Bカテゴリー)、それから推薦入学試験、4月入学帰国生特別入学試験、社会人特別入学試験、9月入学書類選考と、大枠で6つの入学選考を行っています。アドミッションズ・センターはこの全ての入学試験を実施している部署です。出願から合格発表までの入試に関する手続きをアドミッションズ・センターで執り行っています。

同時に学外への入試広報活動も行っています。どのようにすれば高校生や父母、高等学校の先生方に本当のICUを知ってもらえるか、理解してもらえるかを考え、広報活動を行っています。入学案内(パンフレット)の制作、オープンキャンパスを実施するといったこともありますが、国内外で開催される入試相談会に参加し、受験生の個別相談に応じたり、高校を訪問して、高校の先生方にICUの近況をお伝えするといったことも行います。ICUの教員に高校でモデル授業を行ってもらうアレンジなどもしています。もちろんICUに興味を持って訪ねてくれた国内外の受験生や関係者への対応なども毎日行っています。

 

――なにかお仕事を行う上で苦労などありましたら教えてください。

皆さんはご存じですが、ICUは教養学部1学部の大学で、リベラルアーツ教育を実践しているという、日本では大変ユニークな大学です。そのため、受験生も含め、一般的にイメージが掴みづらいという点があげられます。また、地方では首都圏に比べ、認知度が低い傾向があります。かつては「牧師さんになるための大学ですか」と言われたこともありました(笑)。ICUには他の大学と異なる特長が多くありますので、その違いをはっきりと伝えきることに苦労しています。

 

――学生に対し、アドミッションズ・センターに関して知っておいてほしいことはありますか?

皆さんはICUを志望する高校生にとって年齢も近く、とても親しみやすい存在です。受験生にとって、在学生との出会いは、ICUへの理解を深める大きな機会です。入試広報活動においては、オープンキャンパス、キャンパスツアー、入試相談会、学生が編集する受験生に向けたメールマガジンなど、学生の皆さんに協力していただく機会が多数あります。多くの在学生のみなさんにさまざまな場面でICUの入試広報活動にご協力をお願いしたいと思います。関心のある方は、アドミッションズ・センター(e-mail: prc-staff@icu.ac.jp)までご連絡ください。

また、在学生のみなさんによる母校訪問もお願いしています。アドミッションズ・センターでは母校訪問のためのパッケージを用意しています。高校の先輩がどのような大学生活をしているか、母校の先生やICUに関心のある後輩にもICUでの経験などをお話ししてください。

最後に、「受験生はICUのゲストです」という湯浅八郎初代学長の言葉があります。ICUではこの言葉を教職員や協力してくれる学生まで、入学試験実施に関わる全員が共有し、受験生を迎えています。私たちは全員が受験生をゲストとしてICUに迎え、合格しても、また、残念な結果でその一回しかICUに来ることがなかったとしても、ICUでのその一日を通して何かを持ち帰ってほしいと願っています。

――貴重なお話をありがとうございました。

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