【先行映像つき】無重力少年”Elisabeth”5月12日から公演
|ICUで活動している劇団、無重力少年の公演”Elisabeth”が5月12日から14日まで、旧D館オーディトリアムで行われる。今回はその見どころについて、演出の小松圭祐さんにお話を伺った。
――”Elisabeth”のあらすじについて教えてください。
構いませんが、この作品の魅力は少なくともあらすじにはないと僕は考えています。それを踏まえた上でお聞きください。
“Elisabeth”はヨーロッパ宮廷随一の美貌の持ち主と言われた、オーストリア帝国最後の皇后エリーザベトのベールに包まれた半生を、彼女につきまとい誘惑する「死」という架空の存在を通して迫った作品です。
バイエルン王国公爵の娘として自由な環境で生まれ育った彼女は、ひょんなことから16歳の若さで皇帝フランツ・ヨーゼフと結婚することになるのですが、伝統と格式を重んじる宮廷との軋轢の中で苦しみ、それゆえに死に惹かれていきます。この作品は没落していく帝国と、それを見つめることしか出来なかった人々の人間ドラマともいえます。
――この劇の見どころはどんなところですか?
「見どころ」と言われるとどう答えていいのか分からないので、ここではあえて「魅力」という言葉を使わせて頂きたいと思います。
この作品は、言葉では表せない、不思議な魅力のあるミュージカルだと思うのです。正直なことを申し上げると「このミュージカルの魅力はなんだ」って聞かれると、演出家である私でも上手く説明することができません。しかしながら、魅力が詰まったミュージカルであることはお約束します。
正直な話、先ほどお答えしたあらすじを聞いて「面白そう」という印象を持つ人は少ないのではないかと思います。ところがどっこい、面白いのです。それだけに、上手く魅力を言語化出来ないこの感覚がもどかしい気もするし、それがまたこの劇の魅力なのではないかと思います。
――この公演にはA日程とB日程があるそうですが、これはどういった仕組みなのですか?
本公演はダブルキャスト制になっており、主要登場人物のほとんどを2人のキャストが演じています。つまり、同じ公演でありながら、日程によって違うキャストでお送りするということです。同じ人物を演じていても、キャスト毎に表現方法や登場人物に対する印象が違うことによって、全く違ったキャラクターになることもその魅力のひとつです。
――リピーターチケットとはどういった仕組みなのですか?
例えばA日程を見て気に入ったからB日程も見てみたいというお客様や、そのまた逆のお客様、さらにははじめから複数回見るつもりというお客様のために、2枚目から通常価格(500円)より安い400円でチケットをご購入いただけるという仕組みです。ぜひ2回以上見てほしい、そんな願いを込めての特別価格販売です。
――最後に、観客のみなさんにメッセージなどはありますか?
この劇の魅力とは、見どころとは。これは言葉で伝えるのはどうにも難しいと思いました。なので、ぜひ肌で感じに来て下さい! と、あえて偉そうなことを言って自分を追い込んでおきます!
公演詳細
場所
国際基督教大学 ディッフェンドルファー記念館 東棟 オーディトリアムホール
日時
5月12日(木) | 19時20分〜 | A日程 |
5月13日(金) | 12時20分〜 | B日程 |
5月13日(金) | 17時20分〜 | A日程 |
5月14日(土) | 13時50分〜 | B日程 |
チケット価格
前売り・取り置き | 500円 |
当日券 | 600円 |
リピーターチケット | 400円 |
以下、練習風景の写真ギャラリー