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ICU生の選択肢②――大手金融系企業で総合職として働くSさんの場合

"Super Opening Live" by Dick Thomas Johnson is licensed under CC BY 2.0
Super Opening Live” by Dick Thomas Johnson is licensed under CC BY 2.0

学生の皆さんは、進路についてどれくらい真剣に考えたことがあるだろうか。大学生活は短い。1年生、2年生と周りに流されるままに過ごし、ようやく大学に慣れたと思ったのもつかの間、3年生になると就職ガイダンスやインターンシップ説明会が開催され、否応なく進路選択を迫られる。

就職することを決めたとしても、漠然と大学で過ごしているだけでは就職活動をしている自分やICUを卒業し、社会人として働いている自分をイメージすることは難しいだろう。

そこで今回はこの春ICUを卒業し、都内の大手金融系企業で総合職として働くSさん(ID16)から、就活生時代のご自身の経験や社会人になってからの率直な気持ちをお聞きした。
(※インタビューは再構成済み)

 

――まず、就職という進路を選択された経緯を教えてください。
卒業後の進路としては就職のほかにも進学があると思いますが、親にこれ以上経済的負担をかけたくなかったし、別に研究職に就きたかったわけでもなかったので、就職する道を選びました。おそらく大多数の学生が就職を選択するのと同じ理由だと思います。

 

――就活を意識し始めたのはいつごろですか?
はっきりと意識し始めたのは、就職相談グループ主催のイベントが本格的に始まった大学3年生の秋です。その時点では「どういう業界で働きたい」とか、「どういう企業に行きたい」といったことを深く考えていませんでした。具体的に業界や職種を絞り始めたのはP-Week(学内で3月に開催される、就職相談グループ主催の合同説明会 関連記事:http://weeklygiants.co/?p=2922)に参加してからですね。P-Weekを始めとする企業説明会に参加する中で、いろんな業界を知り、企業を知り、エントリーする会社を選びました。

結局インターンシップの類には一切参加しなかったし、自分で言うのもなんですが就活に対しては意識が低い学生だったと思います。

 

――どういった経緯で今の会社に就職されたのですか?
P-Weekで企業の説明を聞いて気になった会社は、全て就活情報サイトでチェックしていました。現在勤務している会社もそのうちの一社です。チェックした会社の中でもESで書かされる内容とか、面接の有無や回数とか、自宅から会社までの距離とか、そういった情報を基に総合的に判断して、最終的にエントリーする会社を選びました。選考を受けていく中でも「自分に合わないなあ」と思った会社は思い切って選考を辞退しました。

でも今の会社にたどり着いた直接的なきっかけは、冗談みたいな話ですが、就活サイトで間違えてエントリーのボタンを押してしまったことなんです。それでも元々目を付けていた会社ではあったし、選考を進んでいくうちに社風も合っていると感じたので、内定をいただいた会社の中から今の会社を選択しました。

 

――会社ではどのような業務を行っているのですか?
大学名で選ばれたところもあるかもしれないですが、国際系の部署に所属しています。業務内容は簡単にいうと事務作業ですが、細々した作業は嫌いではないので、結果的には自分に合っている部署に配属されたと感じています。

正直にいうと、現在の職種も業界も就活時の第一志望ではありません。ですが、就活時に希望していた業務が今の職場でもある程度できているので、就活のとき「この会社じゃない」とできないと思っていたことであっても、案外ほかの会社でできる可能性はあるかもしれません。ですから、もし志望している会社に落ちたとしても、あまり悲観的になりすぎる必要はないと思います。

 

――学生時代と比べて生活スタイルや考え方で変わったところはありますか?
端的に言うと「毎日早起きをしないといけないところ」ですかね。生活スタイルをある程度職場に合わせないといけないので、自分で時間割りを組んでいた学生の頃とはやはり勝手が違います。あと変わったところといえば、遊びに行った先で自社のロゴを見ると現実に引き戻されることとか(笑)

でも、基本的な行動パターンや振舞い方は学生時代から大きく変わったとは思いません。「楽しそうだから」っていう行動原理で動いていた学生時代をまるごとそのままというわけにはいかなくても、「与えられた仕事の中にいかに楽しさを見出すか」という点で見れば、結局は楽しく働けていると思います。

 

――働くということは、お金をもらえる代わりにある程度自分の自由を犠牲にしないといけないところもあると思います。その点についてはどう感じていますか?
会社はチームプレイが基本なので、同僚とコミュニケーションを密にとり、連携していくことは求められますし、その中で周りに合わせないといけない場面はたくさんあります。他人のため、お客さんのために動かないといけない場面ももちろん出てきます。ですが、私の職場に関しては「縛られている」という感覚はそこまで感じません。内勤なので会社の顔として人前に出るわけでもないですし、先輩もちゃんと面倒をみてくれます。

それに、社会人になって自分が稼いだお金で生活をする中で自立心が培われるという側面もあるのではないでしょうか。

 

――ICUで学んで良かった思うことはありますか?
いい意味で空気を読まないこと、おかしいと思ったことを物怖じせずに言うことの大切さはICUで学んだことだと思います。それと同時に、自分の考えを相手に伝える上での作法――主張をまず伝え、それをきちんと理由付けするというプロセスも、ICUでディスカッションをしたりレポートを書いたりする中で学んだことです。これを実践すれば、案外周りの人間は自分の言うことを聞いてくれます。

クリティカルシンキングというほどではないですが、「いま自分がしている工程は本当に必要なのだろうか?」という疑問を常に持ち、もし不要だと思ったならリーダーに直訴してみると、意外と受け入れられるものです。そうすれば工程も省けるし仕事も効率化できますよね。

「これはこういうものだから」「そういうことは言ってはいってはいけない」。そういうことなかれ主義に埋もれずにすんでいるのは、ICUでの教育のおかげだと感じています。

 

――ICUでやり残したと思うことはありますか?
もっと勉強しておきたかった、具体的にはダブルメジャーやメジャーマイナーを検討してみてもよかったなあと思っています。大学はたくさんの書籍や魅力的な教授など、学術的リソースにあふれています。卒業間際に他の学生の卒論を読んで、「あ、これ面白い」って思う機会も豊富でした。普段接することがない分野でも、それを専攻する人から話を聞いたりする中で魅力を知ることができれば、もっと自分の知識の幅も広がったのではないかと感じています。

 

――最後に、これを読んでいる学生に一言お願いします。
就職とか進路とか色々迷うこともあると思いますが、うまくいくことあるし、どれだけがんばってもうまくいかないこともあります。だから、進路について気負いすぎないでください。むしろ、大学という多くの学術的リソースに囲まれた、恵まれた環境にいることを自覚して、それを思う存分堪能してほしいです。それこそが学生の特権だと思います。

ただ、大学にいるだけでは進路についてのイメージがわかないこともあると思うので、サークルや部活のつてで、社会に出て働くICU生の話を聞いてみると、将来についての実感がわくかもしれません。

 

――ありがとうございました。

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