帰国生入試&AO入試へのアドバイス

未来の22が選ばれる一般入試が行われる時期が近づいてきた。一方、ICUには4月入学帰国生入学試験や特別入学選考((AO入試)で入学してきた生徒も数多くいる。帰国生入学試験では、主に小論文試験とグループ面接、そしてAO入試では書類審査とグループ面接で合否が決まるが、その実態はあまり公表されていない。そこで、そのような入学試験を経てICUで学んでいる方々に、それぞれの入試経験とアドバイスを聞いてみた。

 

4月入学帰国生入学試験

小論文について

小論文では、時間がギリギリになっても、とにかく解答ページを全部埋めることが大事だと思います。あとは、実際に書く前に構図を自分の頭の中で作ってから書くと綺麗な小論文が書けるのではないでしょうか。意識することはそれくらいですが、過去問を全て解いてみると良いと思います。僕は、塾の先生に文章を見てもらったのがとても役立ちました。 (ID20 Sena)

本校のアドミッションポリシーに則って、論理的で批判的な姿勢が表れる書き方をしようと意識しました。語数指定はないですが、制限時間内で設問に3つ答えようとすると、ある程度書ける語数は限られてきます。その中でいかに簡潔に、筋の通った文を書けるかが肝だと思います。予備校で他大の過去問も含めてとにかく数をこなし、先生に添削してもらい、また書き直し……を繰り返して対策しました。様々な分野について書くことで、知識が増えるのはもちろんのこと、物事を多面的に見る批判的な思考が身についたと思います。(ID20 K.O)

小論文は、文章力よりも、いかに自分の考えを自分らしく表現できるかが問われていると思いました。そのため、無理に頑張って文章力のある小論文を書こうと思わず、自分の思ったことを自分らしく、自分の言葉で表現した方がいいと思います。(ID20 M.F)

面接について

面接では4人1グループで面接官が3人でした。最初に、控え室でスタッフに4人ずつ呼ばれてから、面接が始まるまでに時間があるので、その時に他の受験者と仲良くなっておくと後々楽になると思います。面接の流れとしては、まずお題が出されて、それについて4人でディスカッションした後に、面接官から各自順番に質問されます。制限時間ギリギリまで話さなくても、内容が良ければ恐らく問題はないと思います。とにかく落ち着いて話せば大丈夫です。 (ID20 Sena)

グループ面接では自由に話したいことを話しましたが、他3人のグループメンバーと差をつけられる何かを言おうと決めていました。たまたま自分の学びたい分野の教授が面接官の中に一人いらっしゃったので、自己紹介をしていただいた時に名前と専門分野を紙にメモし、下記の質問④で言及したのは覚えてます。効果がどれほどあったのかは分かりませんが、自分の意欲を示す点においては効果的だったと自負しています。

その後の面接では、グループディスカッションを踏まえた以下の質問をされました。

①自分と同じ意見を聞いてどう思ったか。

②自分とは異なる意見を聞いてどう思ったか。

③自分の意見が変わったかどうか。

④「入学したら何を勉強したい?」「あなたにとってリベラルアーツとは?」のような基本的なもの。

このような質問が来ることは事前のリサーチであらかじめ分かっていたので、ディスカッションでは、すらすらと答えることができました。(ID20 K.O)

「答えなきゃ」と焦らず、相手の意見をしっかり聞きつつ自分の考えをしっかりまとめてから発言することを心がけました。冷静でいられるように、客観的に周りを捉える、ということも意識しました。また、自分が素直に思ったことを伝えることが大事だと思います。まわりと意見が違ったり、ディスカッションのテーマや質問に対して自分の考えがまとまっていなくても、その時の自分の気持ちや考えを言葉にして伝えることが一番大事なので、焦らずに頑張ってください!(ID20 M.F)

たくさん本を読んで、毎日のニュースを把握することがとても重要だと思います。日頃からネットでニュースをチェックしたり、時事問題について自分の意見をしっかり持っておくことで、グループ面接でどんな設問が来ても自信を持って答えられることに繋がります。私は入試当日の朝にニュースを見て、「もしかしたらこれについて聞かれるかもしれない」と思い、行きのバスの中で自分の考えを頭の中でまとめていました。すると面接で出された問いがそのニュースに大きく関係するものだったのです。勉強したことがそのまま本番に出る可能性は高くはないです。でも、得た知識を何らかの形で活かせることはできると思います。入試直前まで悔いの残らないように頑張ってください!(ID20 N)

 

AO入試

書類審査について

書類審査はひたすら自分と向き合うきっかけになったと思います。エッセイを書く際に、周りの人にダメ出しをもらいましたし、何回も書き直しましたが、そのおかげで自分は本当に何がしたいのかをじっくり考えることができました。(ID20 M. I)

ICUがなぜ学生として自分を入学させたいか、を考えるようにしました。ICUに入った後、どのようなことに挑戦できるのか、そして貢献できるのか、を考えるといいと思います。4年間過ごす学校なので、あなたとICUのお互いが満足する方がいいですから。 (ID20 Y. I)

面接について

グループ面接では受ける前は時事問題とかをたくさん読んでそれに対して意見をまとめる練習をしていましたが、当日は黙る時間がないようにひたすら自分の意見を言うように意識しました!(ID20 M. I)

面接では、4人グループでどれだけ仲良くなれるかが鍵です。待ち時間に、チームビルディングをしっかりして、面接本番ではお互いの話をしっかり聞くことが大事です。

AO試験は自分を見つめ直す大切な機会です。他の受験との両立は難しいですが、大学受験が終わったあとにも役に立つ力がつくと思います。頑張ってください! (ID20 Y. I)

 

これらのアドバイスが、秋に帰国生入試とAO試験を受ける方々の励みになれば幸いだ。また、面接試験を課される試験方式での入試をお考えの方々も、何かの参考にしていただければと思う

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