ICUでファッションショー?装飾造形会so-zoインタビュー
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ICUで昨年度発足し、最近にわかに賑わいをみせているファッションショーサークルの存在を皆さんはご存じだろうか。今回は、ICU唯一のファッションショーサークル「装飾造形会so-zo」の創設者、馬場あさとさんにお話を伺った。
(※インタビューは再構成済)
――団体を立ち上げようと思ったきっかけは何ですか?
団体を立ち上げようと思い立ったのは、去年の秋、ちょうどICU祭も終わって、ELAとか大学生活に慣れてきた頃でした。それまでもサークルに所属していたのですが、その頃は「本当に自分がやりたいこと」って何なのだろう、ってずっと悩んでいました。私には歌もダンスもできないし、何か積み重ねてきたこともない。一生懸命になれることが自分にはないな、って思っていました。
そんなことを、同じような考えを持った友人たちと話し合った結果、「ICUにファッションショーサークルを作って、ファッションショーをやろう!」という発想に思い至りました。確かに、自分達には積み重ねてきたものはない。でも、ファッションは好きだ。それって「自分たちが本当にやりたいこと」じゃないのか、と。
ICUには、元々サークルも少ないです。その中で、自分たちがやりたいことを探そうとしても、やれることは限られてしまいます。サークルを立ち上げるという選択肢を取ることで、そこで制限されることなくやりたいことができるなって思います。
――今までにどんな活動をしてきたのですか?
主な活動内容としては「服作り」と「演出」、「広報」があります。その中でも、基本的に服作りは皆やります。その傍ら、広報活動をしたり、演出の勉強をしたりしています。他大のサークルのショーを見に行ったりもしました。
ショーを作るまでには何度も研究会を開きました。メンバーはサークルを掛け持ちしている人が多くて、最初はこっちをメインにやってくれる人はいなかったのですが、段々と楽しくなってきたようで、最近は入っていたサークルを休部していますって人もちらほらいます。それはうれしいですね。
――今度のファッションショーはどういった感じで行われるのですか?
今回のファッションショーの主題は新入生をターゲットとした「Freshman show」です。副題として「Enter」を設定しています。この言葉にはいろんな意味が込められていていますが、Enter、つまり入学して、新しい環境に踏み込むということがこの副題の趣旨です。
また、4年間で培われる自分というものをショーのコンセプトにしています。入学して、ICUという環境に4年間所属して、変化していく自分のアイデンティティー。大学に入って色んなものに出会って、触発されて、変化する。例えば今振り返って、1年前の自分と今の自分とは様々な点で違うと思うんです。大学生活4年間を通しての変容。それを、服の作り手がそれぞれの捉え方で服に落とし込みました。5月7日に新D館の多目的ホールで行うので、是非お越しになってください。
――これからやってみたいことは何ですか?
ファッションショーを媒体として、作る側も見る側も新たな問題意識を得られるような場を作りたいというのが、私たちがずっと思っていることです。
検討段階のアイデアとしては、例えばFUKU⇄FUKUさんとコラボレーションすることを考えています。FUKU⇄FUKUさんは古着の交換会を主催している団体なのですが、彼らが提供してくれた古着を使ってわたしたちがスタイリングして、ショーをする。そうすることによって、いらなくなった服でも、こんなに素敵なコーディネートができるんだよってことを伝えられると思うんです。そういった問題提起のきっかけとなるショーをしていきたいです。
――今後に向けての意気込みを聞かせてください。
初めてのことばかりで、正直自分たちもどんなショーになるかわからないです。でも、秋から煮詰めてきたアイデアを、受け手側に少しでも伝えられたらと思います。
――ありがとうございました。