SEAプログラム体験記 Tufts University編

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ICUの数ある留学プログラムのなかに、夏期休暇を利用した海外英語研修(Study English Abroad)プログラム、略してSEAプログラムがある。現在は多くの1、2年生がこのプログラムに参加し、さまざまな国の大学で語学研修に臨んでいる真っ最中だ。
WGでは、いま現在シープロに参加し、海外にいる記者による現地からのリポートを連載する。
今回は、アメリカのTufts Universityでのプログラムに参加しているIさん(ID19)からの報告を紹介したい。

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憎むべき期末テストから解放され、晴れやかな気分で夏を満喫していた筆者は、それから僅か1週間足らずで海外に飛んだ。荷造りは当然前日まで終わっておらず、「現地で買えばいい」という魔法の合言葉とともに海を渡った筆者を待ち受けていたのは、戸惑いの連続だった。

筆者はいわゆる純ジャパというやつであり、SEAプログラム(シープロ)が初海外滞在である。初海外で6週間って……。そんな不安や戸惑いと共にこの記事を書いている。もしこの記事が来年入学するID20の皆さんや、その他の人々の「シープロってどんなもの?」という疑問に対する一助になれば幸いである。

筆者の研修先であるTufts UniversityはICUと同じリベラルアーツ・カレッジである。ボストンの近くに位置しており、バスや電車で簡単に遠出することができるので、ちょっと大きな公園へ、美術館や博物館へ、といったことがほいほいできてしまう。これはとても便利だ。授業は午前だけで終わってしまい、午後は自由時間。アクティビティーに参加するもよし、のんべんだらりと過ごすもよし、勉強して過ごすもよし。また、他の研修先とは違いホームステイではなく寮で過ごすことになるため、自分のペースで生活できる。自らの意思で積極的に外国人と交流することが求められるが、自由度が高いという点ではおすすめだ。

ボストン美術館で鑑賞したクロード・モネの『ラ・ジャポネーズ』
ボストン美術館で鑑賞したクロード・モネの『ラ・ジャポネーズ』

Tufts Universityの最大の特徴といえば、豊富なアクティビティーだ。ショッピングからアメリカに関して学べるアカデミックなものまで、様々な種類のアクティビティーが用意されている。筆者はハーバード自然博物館、Museum of Fine Arts、7月4日のFire worksなどのアクティビティーに参加したが、どれも面白く参加してよかったと心から言えるものだった。さらに夜にも映画鑑賞やアメリカ文化についてのアクティビティーがあり、「まさに楽しむならここ!」といっても過言ではない。また、それらのアクティビティーの中でも外国人と交流を楽しめる。「色んな場所に行って楽しみたい!」という人にはぜひおすすめする。

アクティビティーで訪れたハーバード大学図書館
アクティビティーで訪れたハーバード大学図書館

最後に授業についてだが、Core classとElective classの2つに分かれている。前者はクラスにもよるが、ディスカッションや文法事項などの学習、後者は自身が選んだ分野(American Idiom、Novel reading、Current Event、TOEFL preparation)について学ぶ。ついていけるか不安な人もいるかもしれないが、ELAの授業に慣れている我々にはかなり簡単なものだ。おそらくクラスで一番話せないであろう筆者が言うのだから間違いない。安心してほしい。Tuftsのプログラムは語学学習のためのものではなく、アクティビティーや外国人との交流を中心にしたプログラムになっている。

筆者がこのプログラムに参加してよかったと思う点は、様々な国について興味関心が持てることである。今まで知っていたつもりでいた国の意外な一面を知ることができたり、逆に日本について質問されて考えさせられたり。「英語力がつくか?」と言われればちょっと悩むところだが、それを上回る利点が必ずある。何ができるかはわからないが、自分なりに努力していこうと思う、これからの3週間である。

▲大学構内でリスやウサギを見かけることは珍しくない
▲大学構内でリスやウサギを見かけることは珍しくない
▲船から見たボストンの街並み
▲船から見たボストンの街並み

※写真はY.M.さんの写真をお借りしました。ありがとうございます。