祝・関東インターカレッジ決勝進出!陸上競技部創設者・重本賢二さんインタビュー
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ICUは学生の人数も少なく、他大学に比べても運動部の活動が盛んであるとは言いがたい。そんな中、5月に行われた第94回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)において、ICU陸上競技部の重本賢治さんが男子2部円盤投決勝に出場するという快挙を成し遂げた。
重本さんは陸上競技部の創設者でもある。今回は、重本さんに関東インカレに出場するまでの苦労や、陸上競技部設立の経緯についてお話をうかがった。
※内容は再構成済
――陸上競技部を設立しようと思ったきっかけは何ですか?
高校まで陸上をやってきたのですが、他の大学に通ったりして4年くらいブランクがありました。そんな中でICUに入学し、もう一度陸上をやってみたいと思いました。でも、当時ICUには活動している陸上部がなかった。なら作ればいいじゃないか、ということで、設立しようという発想に至りました。これだけ土地があるなら陸上だって出来るだろうとも思ったので。
友人に何人か陸上経験者もいたので、そこに声をかけて、最初は部活動としてではなく、有志で集まって練習をしている感じでした。
――設立までの苦労などありましたらお聞かせください。
活動実態はなかったのですが書面上陸上競技部が存在していたようで、学生サービス部に問い合わせたところ、そこのメンバーと自分たちで連絡をとって欲しいと言われてしまったので、連絡を取るのに苦労しました。
そこの部員だったID14の先輩から許可を得て、僕がキャプテンという形で、 2013年1月から公認の部活動として学生サービス部に登録されました。
――活動していく上で苦労などありましたか?
ICUには陸上トラックがないため、学内で練習することができません。そのため、現在は東京外国語大学陸上競技部さんのご厚意で、外大のグラウンドで練習させてもらっています。
外大さんとの繋がりという点では、2014年度シーズンから大学陸上競技部の「10大学対校戦」に加わり、一緒に参加しています。既存の枠組みがある大学対抗戦に新規に参加するのは本来難しい話なのですが、2013年度シーズンにオープン参加することになりました。さらにそればかりでなく、欠員が生じるという偶然も重なり、以後正式メンバーとして加わることになりました。
部としての存在を認識してもらうという点で大変意義深いことなので、外大の方には本当に感謝しています。
――インターカレッジに出場された経緯についてお聞かせください。
まず、インターカレッジ(インカレ)とインターハイは大きく仕組みが異なります。インターハイは地区予選、地方予選、全国大会といった段階を踏んで出場するものですが、インターカレッジは、公認の試合において「参加標準記録」を突破する必要があります。
僕の場合は、昨年11月の対抗戦で関東インカレに出場するための標準記録を突破することができたので、5月に日産スタジアムでおこなわれた関東インカレに出場することができました。
――ご卒業後のご自身の展望はどのようにお考えですか?
僕にとって陸上は、生活と切り離せないものです。単位的には3月に卒業できたのですが、インカレに出場したいという理由で6月卒業にした経緯もあります。やり残したことができてしまうのが嫌だったからのです。
社会人になったあとも、是非何らかの形で陸上に携わっていきたいと思っています。
――最後に、陸上部の今後の活動について教えてください。
今年の春は活きが良い新入生が3人も入ってくれて、キャプテンも今年で3代目になりました。
個人的には今年が部としての転換期だと思っています。今まではどこか競技性が薄いところもあったのですが、これからはより専門的で、競技力を高められるような練習をおこなっていくつもりです。
関東インカレに出場したことで、ICU陸上競技部の名前も広めることができたと思うので、よりしっかりとした活動をおこなっていきたいと思います。
――ありがとうございました。