ICU Brass定期公演「ADVENT」の見どころとは?

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▲練習風景
▲練習風景

12月23日(水)、ICU Wind-Brass Ensemble(通称: ICU Brass)による定期演奏会「ADVENT」が開催される。5月の定期演奏会から実に半年ぶりに開催されるこの公演。いったいどのような催しなのだろうか。ICU Brassの部長である古川英明さんにお話を聞いた。

(インタビューは再構成済み)

−−今回の公演の概要を教えてください。

12月23日(水)、三鷹市芸術文化センター・風のホールにて行います。開場は19時10分、開演は19時30分で、時間は1時間半ほどを予定しています。公演は2部構成に分かれていて、前半は、「錨を上げて」「天国の島」「マードックからの最後の手紙」などの、いわば「吹奏楽の定番曲」を演奏し、後半は映画「塔の上のラプンツェル」「千と千尋の神隠し」「レ・ミゼラブル」に出てくる曲をメドレー形式で演奏します。

 

−−今回の公演のタイトルの「ADVENT」、これはどういった意味なのでしょうか。

「ADVENT」なんですが、これはクリスマスを意識しての「advent(キリストの降臨)」ではなく、「adventure(旅・冒険)」をもじってつけたものです。選曲も全体的にそれを意識したものになっています。例えば、「マードックからの最後の手紙」タイタニック号の一等航海士であったウィリアム・マクマスター・マードックと、同船の沈没事故をモチーフとした曲です。他の曲も、そのように意識して聞いてみると面白いかもしれません。

 

−−見所を教えてください。

1つ目は、先ほど言ったように選曲がタイトル「ADVENT」を意識しているということ。2つ目は、吹奏楽経験者でも、そうでない人がそれぞれ楽しめる曲があるということです。「マードックからの最後の手紙」は吹奏楽経験者の人なら一度は聞いたことがあるような有名な曲です。「この曲がやりたい」といって今回の演奏に参加した人もいます。また、前半に演奏する「天国の島」は、もちろんこれも課題曲なのですが、テレビ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」のDASH島のコーナーでも使われているので、番組を見たことがある人も楽しめるのではないでしょうか。3つ目は、前半と後半で衣装やステージが変わるところです。様々なところに工夫を凝らしたので、演奏ももちろんですが、ぜひ注意して見てください。

 

−−特に苦労されたことはありますか。

今年は18(2年生)の部員が少なく、必然的に運営に携われる人数も限られてしまい、演奏面はさておき運営面での準備にいろいろ苦労しました。もちろん今では一丸となって演奏会に向けて最後の調整をしています。また、時間を合わせることにも苦労しました。ICU Brassのコンサートは総勢50人にものぼる演奏者によって成り立っており、他大生や社会人までの幅広い層で構成されています。そうなると、必然的に全員が顔を合わせるのは中々難しかったんですね。ですが、ICU Brassは昨年、総勢100人以上の演奏者による合同バンドを企画し、無事成功させた経歴があります。難しい事ではありますが、それでもみなさんに喜ばれる演奏会を作っていくため、日々頑張ってきたと部員一同、自負しております。

 

−−最後に一言、メッセージをお願いします。

曲が決まってから6ヶ月、あと一週間後に迫った定期演奏会です。やりたい曲、やりたいことをやるのがICU Brassの特色なので、楽しんで聞いてくれると嬉しいです。この公演を聞いて、「吹奏楽をやってみたい」「もう一度吹奏楽をやりたい」と思ってくれた人がいたら、次は一緒に舞台に立ちましょう。ICUからバスに一本乗れば着くホールで開催するので、ぜひみなさん来てください。

 

−−ありがとうございました。