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ICU受験生応援企画第1回目ー人文・社会科学と英語の試験対策についてー

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2016年も残りあとわずかとなり、日々慌ただしく過ぎていく中、受験生の皆さんはいかがお過ごしだろうか。1年前の筆者自身はというと、約2ヶ月後に迫る大学入試に向けて毎日受験勉強に追われ、特にICUの独特な入試問題にどう対策するか悩んでいた。そこでWeekly GIANTSでは、全3回にわたってICUの一般受験を考えている方々に向けてアドバイスを連載する。この第1回では、筆者が人文・社会科学と英語の試験対策としてどんなことを勉強したか、紹介していこう。

はじめにお断りさせていただくが、筆者の個人的な体験をもとに書いているので必ずしもこれが正しい勉強法とは保証できない。人それぞれの意見があることを考慮した上で、あくまで1つの成功例として捉えて欲しいと思う。

まず、人文・社会科学の試験では、多様な題材が扱われることが想定される。日本史や世界史、政経、倫理などを始めとする幅広い分野の出題が見られ、これらすべてを網羅するのは非常に骨の折れることだ。特に筆者のように私立文系で国語・英語と社会一科目にしぼって勉強している場合、選択していない科目に関しては何をしたらいいかわからなくて当然だ。その場合は、逆にあれこれ手を出さず、自分の受験科目をきっちり定着させることが大事だと筆者は考える。知識問題に関しては、点数を取れる問題で確実に押さえれば、そこまで大きな失点にはつながらないだろう。少し余裕があるようならば、高校の授業で使った日本史や世界史、現代社会の教科書にざっと目を通し、基本的なことをおさらいすれば対応しやすくなる。注意しなければならないのは、それらに時間をかけすぎないこと。選択していない科目は、ある意味できなくて当然だ。この時期から完璧にするのはほぼ不可能、過度に不安になってできない科目に執着するときりがない。それよりは、選択した科目の基礎的な問題を確実に解くために集中した方が得策だ。

また、人文・社会科学の読解問題に関しては、試験時間中に読まなければならない量が多いことは言うまでもない。そこで大事なのは、「どれだけ早く要点を掴みながら読み終え、問題を考える時間にあてられるか」である。すでに過去問を解いた方は、試験時間と問題量の大まかな感覚がつかめていると思うが、課題文をゆっくり読んでしまうと設問をじっくり考える余裕がなくなってしまう。筆者は、最初にざっと設問に目を通して、課題文を読みながら設問の該当箇所を探していくというやり方で取り組むことをお勧めする。設問を見た段階で知識問題は先に解いてしまっていいのだが、たまに課題文中にヒントが隠されていることがあるので、分からない問題を最初に諦めてしまうのはもったいない。読解問題は、その場ですぐに解答できるものもあれば、該当箇所だけではなく全体の流れの中で考えないと解答できない問題もある。どちらにせよ、答えを出そうと焦ることはミスを誘発するので、分からない問題が出てきても冷静に選択肢を吟味するよう心がけよう。40問前後の問題を解いていく上で、重要なのはテンポだと筆者は考えている。ひとつの問題にこだわって止まってしまうと、そのあとの思考に大きく影響してくる。答えが分からないことで精神的に動揺してしまうと、そのあとの論理的思考が困難になってしまうので、当日に落ち着いて問題に対処できるように普段から練習しておくべきだ。

過去問を一通り解き終わり、分析が終わってしまったという方は、新書を読むといい。筆者はこの時期、ICUの入試対策として時事問題や世界史、日本史に関する新書を読んでいた。要点を把握しながらある程度のスピードで読む訓練になり、かつさまざまな話題に親しむことができるので、人文・社会科学だけでなくATLAS対策にも非常に有効だろう。また、受験勉強に疲れたときには気分転換になるのもお勧めしたい理由のひとつだ。

次に、英語の試験対策だが、こちらは人それぞれのレベルに合わせた対策が重要だ。過去問を解いてみて、英語は問題なさそうだと確信しているならば、そこまで意気込んで対策する必要はない。筆者はそこまで英語に自信があるわけではないが、長文読解の際に心がけていたことは、展開を予測しながら解いていくことだ。ICUの英語に限らず、ある程度まとまった長さの長文を読むにあたって重要なのは、素早く要点を押さえ、どのように展開されるのか推測しながら全体のテーマの把握に努めることだと筆者は考えている。読む量が極端に多いとも言えないので、落ち着いてそれぞれの段落ごとに要点をつかんでいけば問題ないだろう。

リスニングの試験は、問題文が1回しか読まれず速度も速めなため英語に苦手意識を持つ受験生にとってはなかなか手強い形式だ。また、リーディングが40問なのに対しリスニングが30問で、英語の試験全体に占めるリスニングの割合は軽視できない。過去問はICUの公式サイトから閲覧・ダウンロードできるので、どんな試験か雰囲気を知っておいてもらいたい。時間がない中でリスニング対策に時間をかけるのは厳しいので、筆者はよく休憩時間にTEDを聴いて耳を英語に慣らしていた。入試まで習慣として続けていれば、十分なリスニング対策になるだろう。

以上、筆者の個人的な体験をもとにICUの受験生に向けてのアドバイスを挙げたが、受験生の勉強の助けになれば幸いだ。ICUの入試問題は、単なる知識の豊かさを問うというよりむしろ、深く思考する楽しみが凝縮されていると言っても過言ではない。もちろん、ICU独特の入試問題の難易度にばかり目が向いてしまうかもしれないが、ぜひ楽しみながら取り組んでほしいと思う。寒い日々が続いているが、くれぐれも体調を崩さないように気をつけ、残された日々を有意義に過ごせるよう願っている。