P-Weekに参加してみた~一般参加者の視点から~

2017年度のICU Placement Week(以下P-Week)が11月27日(月)~12月2日(木)に行われた。前回とは大きくスケジュールが変更され、春休みから秋休みに移動したP-Week。いったいどのようなイベントだったのだろうか。現場で体感したイベントの様子をこの記事でお伝えしたい。来年以降に参加を検討しているICU生はこの記事を参考にP-Weekについて考えていただけたら幸いだ。

各セッションの様子

まず、P-Weekは全2回のセミナーが1日の間に行われる。第1回のセミナーは朝の10時から1コマ50分間のセッションが4回行われる。第2回は14時20分から、同様のスケジュールである。ただ、12月2日(土)のセミナーは1日に1回だけで、セッションの数が5回に増やされていた。50分間で企業説明と質疑応答が行われるセッションは具体的にどういった様子なのだろうか。

セッションは、ICU生たちにとってなじみ深い本館の教室で企業の方から説明を聞くといったスタイルで行われる。

▲味の素(株)のセッションの様子。写真右手前:採用担当の児玉さん、写真右奥:ICUOGの武藤さん

11月28日(火)の味の素(株)のセッションでは、採用担当の児玉さんとICUのOGである武藤さん(15September)が食品業界全体の解説から味の素(株)の企業としての活動、またお2人をはじめ社員の方が具体的にどのように働いているのかということをわかりやすく教示した。質疑応答の時間には、武藤さんに「味の素(株)を選んだ理由を教えてください」という質問がなされ、ご自身の体験も踏まえて丁寧に答えていた。

▲朝日新聞社のセッションの様子。写真右のスマートフォンを片手に朝日新聞社が開発した記事の読み上げアプリについてお話をする諸麦さん。

また11月29日の朝日新聞社のセッションでは、採用担当の諸麦さんがマスコミ業界全体の概観をはじめとして、朝日新聞社が抱える業種の豊富さや、新しい技術の開発への取り組みなどを詳しくプレゼンテーションした。冬期インターンシップへの案内などもあり、インターンシップへの参加を考えている学生にとっては、企業内部の方から直接インターンシップの情報を得るチャンスでもあった。

本館2階の様子

▲資料の残部などが置かれている。なかには12月ごろにエントリーの受付が始まるインターンシップの案内のチラシもあった。

▲全体のタイムスケジュール、本館地図、当日どの企業がどの教室でセッションを行うかなどの案内がされていた。

余談だが、1コマ目のセッションは人数が少なく、昼ごろから人が多くなり始めた。だが、夕方ごろにはやはり参加者にも疲れがみえた。

マナー、服装の実態

リクルートスーツが無難であるが、セッションが行われる教室へ入る際はコートを脱がなければならない。手袋やマフラーを着用の場合も同様である。筆者はリクルートスーツの人しかいないだろうと予想して参加したものの、普段本館で見かけるようなラフな服装の学生も参加していたことに驚いた。また、途中入室、途中退室などを行う学生の姿もあった。筆者が実際に遭遇することはなかったものの、「ガムを噛まないように」、「スマートフォンをいじらないように」などの注意も、就職相談グループからアナウンスされていた。

日常生活の場だという意識が強いからだろうか、本館の教室で行われるセッションで厳格にマナーを守らせることはなかなか難しいと感じた。ただ、ここで注意されている「スマートフォンを触らない、途中退室や入室はしない、ガムは噛まない」といった内容は、就職活動におけるマナーというよりむしろ、人の話を聞く際に守らなければならない一般的なマナーだろう。

一方で、日本で一般的とされるマナーから離れた生活を送っていたり、慣れていなかったりすることが多いICU生が、「就職活動の始まりだからそれを守りましょう」と言われてすぐにマナーを遵守できるかと言えば疑問である。だが、せっかくICUという辺境の地まで足を運んでくださっている企業の担当者の方々に失礼のないようにはしたい。

P-Weekに参加してみて

一度にこのようにたくさんの企業の採用担当の方々が、私たち学生の馴染み深い場所にまでわざわざ足を運んで企業の説明をしてくださることは、なかなかない、貴重な機会である。

「就職活動において何の業界に興味があるのか、何をすればいいのかということがわからない」といった1年生、2年生にはぜひ来年足を運んで、企業関係者の話を聞いてみてほしい。一歩を踏み出せるはずだ。