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ICUの「森」事情

三鷹とかけて、ICUと解く。その心は?
窓の外を見てみよう。
「森」
そこにはトトロワールドの深い森が広がっている。キャンパスの航空写真を見ていただきたい。「森」である。

ICU生は森に住んでいるのである。しかし、我々は森のマイナスイオンに日頃から癒されているにもかかわらず、その森の実態をあまり知らない。我々は、「ダーウィンがきた」以降一躍有名になったアナグマや、モグラ、野生の知恵で立派に生きている猫たちの存在は知っている。彼らを見かけると、ICU生はカメラを構えてみたり、お菓子で機嫌をとろうとしたり、さながら彼らは我らがアイドルである。

しかし、我々はこれではICUの森の住人とは決して自負できない。なぜなら、我々は森が何でできているのか知らないからだ。どんな植物がこの広大なキャンパスを覆っているのか、どんな生き物がその植生に関わっているのか。そこで、今回は植物と動物たちにフォーカスして、ICUの森の内部事情を覗いていきたいと思う。

それでは、筆者が蚊の大群と一進一退の攻防を繰り返し撮影した植物を紹介していこう。まずは、「実のついた植物」を選んで解説したい。

 

ハナミズキ

▲ハナミズキ
▲ハナミズキ

ハナミズキはちょうど今、山吹色に葉を染めて、赤い小さな実を光らせている。

はなみずき

 

銀杏

▲銀杏
▲銀杏

銀杏の紅葉は少し先のようだが、銀杏の実は最近ちらほらと落ちはじめている。銀杏は毒性があるので、絶対に生のままで口に入れてはいけない。電子レンジで温めると皮むきがしやすいらしいが、その過程は大変そうだ。

 

▲樫の実
▲樫の実

新寮の名前にも使われている樫は、ICUにたくさん生えている。その実がどんぐりだ。今はまだ青いが、これからが盛りだろう。どんぐりは、茹でて灰汁を抜いてからでないと、とても渋くて食べられない。ちなみに「どんぐり」はいろいろな種類の実の総称で、「トチの実」や「ナラの実」なども含まれる。どんぐりの中でトチの実だけが、灰汁抜きをせずに食べることができるそうだ。ICUでは、様々などんぐりが見つかるのでぜひ探してみてほしい。

 

赤松

▲赤松
▲赤松

松の実は、まつぼっくりの中にある。秋が深まるにつれてまつぼっくりはどんどん大きくなる。松は裸子植物なので、古代から今の形を保っており、品種もかなり少ない。その実は加工に手間がかかるとはいえ、とても美味しく食べられる。リスの大好物でもある。

▲まつぼっくり
▲まつぼっくり

 

▲梅
▲梅

梅の実は6月頃が収穫期で、秋は落葉の時期だ。2月頃に白や桃色の花をつけるまで、この姿でじっと冬を耐える。

他にも、クリスマスシーズンに活躍する木々もICUには欠かせないだろう。

 

モミ・ヒイラギ

▲モミの木
▲モミの木
▲ヒイラギ
▲ヒイラギ

 

その他

さて、ここで普段から身近に存在を感じる動物たちにも目を向けてみようと思う。

▲モグラ塚
▲モグラ塚

モグラは、幼虫、ミミズなどを主食としている。モグラは胃のなかに食べ物がない状態が12時間以上続くと餓死してしまう。モグラの屍体はあまり見かけることがないが、モグラ塚は大量に目にするので、きっとICUには豊かな土壌があるのだろう。ところで、モグラはキリスト教において、神の光に盲目でキリスト教に改宗しない者の隠喩として用いられる。逆に、猫は何でも見通す眼力を持ち、神に精通する者の例えであるらしい。ICUにはどちらも入り混じって共存しているのだから面白い。

さらに、ICU名物のカラスは、神武天皇を紀州熊野から大和へ導いた八咫烏(ヤタガラス)の伝説にも登場するように、日本では「知性」の象徴と考えられている。キリスト教の聖書では、カラスは神の使いで「鋭い洞察」、「完全な信仰」の象徴だという。『創世記』のノアの方舟、『ルカによる福音書』などでも特別な鳥として扱われてきたようだ。

▲北門から悠々と構内に入るカラス
▲北門から悠々と構内に入るカラス

以上が今回のICUの森事情の調査結果である。他にも面白い木や、草花、動物たちがキャンパスにはたくさん息づいている。ぜひ、皆さんも窓の向こうで刻々と姿を変える秋の「森」へと、足を運んでみてはいかがだろうか。