リニューアル成ったICU図書館、毎年恒例「スカベンジャー・ハント」もリニューアル?

"Treasure"" by Kevin Doncaster is licensed under CC BY 2.0
“Treasure” by Kevin Doncaster is licensed under CC BY 2.0

5月9日からはじまったICU図書館の恒例イベント、「スカベンジャー・ハント」。今年はすこし趣向を変えたという。「問題が書いてあるポスターの場所もクイズにして、ゲーム感覚を増やしました」担当者であるレファレンスサービス・センターの安達さんはそうアピールする。

「スカベンジャー・ハント」とは

「ゴミ拾い」を語源とするこのイベントは、欧米ではポピュラーなレクリエーション。ICU図書館では毎年春に行われており、期間中(今年は5月9日〜5月20日)、図書館にまつわる20のクイズに答えていき、その正答数を競う「謎解きバトル」だ。

去年参加した弊社社員の体験記にもある通り、問題自体が難しいことはもちろん、問題が書かれたポスターの隠し場所を探す難易度も高い。
今回も、館内各所に「隠して」掲示した出題ポスターの下部に、次の問題のポスターを探すためのヒントが書かれている形式。そのヒントもクイズ形式で、次の問題を探し出したうえで解いてもらうという二重構造であり、今年はその「問題を探す難易度」をあげたとのこと。

「もっと楽しんでクイズを解き進めてもらえるようにしたかった」と安達さんは語る。肝心の問題そのものは難しくはしていないという。ただしこれには「私たちとしては」というただし書きが付いていたが……。

選書権5万円分をねらえ!

ルール上、3人までならグループでの参加が可能で、例年10チームほどが参加している。複数名で参加したほうが必ずしも強いというわけではない。昨年は、3位までの入賞者全てが単独での参加者だったという。

3位までに入賞すると、ICU図書館に新しく所蔵する本を書店で選び、予算内で購入する権利が与えられる。昨年度入賞者のひとりは、大学院の博士課程で日本文学を研究されている方で、自身の研究分野の専門書や日本文学の基本図書を選んだそうだ。その他の入賞者には、自分の好きな作家のマニアックな小説を数多く選んだ人もいた。
「博士課程の方は一昨年も優勝されていますが、今年からは殿堂入りということで、選書権は譲るそうです」とのこと。1位賞品の選書権5万円分も夢ではないかもしれない。

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入賞者が書店で図書館に入れる本を選ぶ、選書ツアーの様子(昨年度)

「いつも1年生の参加者が少ないのですが、ゲーム感覚で、仲良くなったセクメなどと協力してぜひ挑戦してほしい」。「一点付け加えていいですか」と、安達さんが力を込めてそう語った。
今回のスカベンジャー・ハントには、図書館の使い方にまだ慣れない1年生でも楽しめるようにと工夫がこらされているようだ。
難易度控えめ(?)・古強者の受賞辞退宣言など、入賞のチャンスは広まっている。ぜひとも参戦してみたいところだ。詳しい参加方法などは図書館公式ページを確認してほしい。

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