【後編】ICU長唄研究会の歴史と今

▲佐野このみさん(右)、吉木芙実子さん(左)
▲佐野このみさん(左)、吉木芙実子さん(右)

【前編】ICU長唄研究会の歴史と今

前回、創設者のお話も交えて、ICU長唄研究会の創設当時の歴史についてお話を伺った。今回は部長(取材時)の佐野このみさんと、会計で、現在全国学生長唄連盟幹事長の吉木芙実子さんから、現在のICU長唄研究会と全国学生長唄連盟についてお話を伺った。

(※インタビューは再構成済み)

 

――普段はどのような活動をしているのですか?

佐野さん:「何曜日に集まって」という決まりはないのですが、外部に三味線と唄を教えてくださる先生がいるので、その先生の下に出向いて月3回程度お稽古をしています。普段は基本的に部室で自主練に取り組んでいます。部室には部員の数以上の数の三味線があるので、自由に練習することができます。

 

――ICU長唄研究会も所属している「学生長唄連盟」について教えてください。幹事長も輩出しているとのことですが、学生長唄連盟におけるICUの存在感はどの程度のものなのですか?

佐野さん:学生長唄連盟は全国の長唄研究会が所属している連盟です。10校ほどの大学・高校が所属しており、毎年連盟主催の演奏会も行われています。その中で、ICU長唄研究会の吉木が現在幹事長をしています。東京大学の学生と一緒に活動しているので、合わせると人数的には存在感があるといえるかもしれないです。

 

――東大とのインカレとのことですが、ICU長研自体の人数はどれくらいなのですか?

佐野さん:16、17と1人ずつしか部員がいなかったのですが、18・19はわりと層が厚いので、今後盛り上がりを見せていくと思います。

 

――最後に、学生に対して一言お願いします。

佐野さん:ICU生は国際色豊かですが、あまり日本のことを知らない人も多いと思います。そんな中で日本の伝統的な音楽を奏でてこそ、感じられることもあるのではないかと思います。あえてICUでICUらしくないことするのもいいのではないかと。自分の知らない時代につくられた日本古来の曲を演奏できるということは、とても刺激的な経験なので、ぜひ興味がある方はICU長研に来てみてください。

吉木さん:「日本文化のサークル」というと、堅苦しく、とっつきにくいと感じる方もいるかもしれません。しかし、私もなにもわからないまま入部して、そのまま長研に馴染んでいるので、堅苦しというステレオタイプは間違っていると思います。灯台下暗しではないですが、国際系の大学で、あえて自分の国の文化を見つめなおしてみるのもいいのではないでしょうか。

 

――ありがとうございました。